
今日は定置網を起こしている時、網を手で掴もうとすると何やら尖ったものが網目に刺さっている。最初はたまに痛い目にあうエビの幼生かと思い、刺されないように棘の部分を摘み、取り上げる。すると驚く事に小さなヨロイウオである。でもこの個体、見ると黒色縦帯がある。となるとヘコアユである。ヘコアユならまだ獲れた事はなく初入網となる。棘が折れないように丁寧に扱い、氷水に入れ確保する。しかし、持ち帰り写真撮影しようとすると、その黒色縦帯は消えている。そこで検索図鑑を開くと体後端の棘は非可動性である。となるとやはり今までに何度か獲れたヨロイウオとなる。今回の個体は口先から体後端棘までで65ミリ程でまだ幼魚と思われる。でも、この体後端の棘はこんなに長かったかなと今まで獲れたヨロイウオの写真で見比べるとやはり今回の個体はかなり長い。これを見る限り小さい時からこの棘の長さは変わらず、体だけが成長していくものかとも思う。今まで獲れたヨロイウオではわかり難かったが、今回の個体を見るとこの体後端の棘が第一背鰭棘である事がよくわかる。でもこれが背鰭棘となるとこの魚、体長はやはり真ん中の尾鰭手前で測るのだろうか?