お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

クマサカフグ

2019年08月30日 | 定置網
 今日は定置網漁で網を絞るとクマサカフグを発見し、タモ網で掬いあげる。水族館用に活かそうかと思うが、とても綺麗な個体であり、お手頃サイズなので標本用に確保する。クマサカフグはここでは珍しいが、調べると2年前にもうちの定置網で獲れており標本用に確保している。今まで獲れたクマサカフグの写真を見るとサイズが違う事もあるが、背面の色彩や胸鰭から下にある小斑点など少しの違いではあるが同じような個体がない。今回の個体よりも小さいと体全体が黒み掛かり鮮やかさがなく、これよりも大きな個体になると色彩や小斑点が薄くなりやはり鮮やかさに欠ける。今回の個体は今までの中で一番綺麗な感じである。やっぱり標本用に確保して正解だったと思う。


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ツユベラ成魚初採集

2019年08月29日 | 採集
 今回はアカハタ狙いの素潜り釣り採集であったが、準備して来た仕掛けを全て使い切ってしまい終了。まだ時間があるので、普通の素潜り採集を行う。するとツユベラの成魚を発見。ツユベラの幼魚は何度か採集したことがあるが、成魚はまだである。しかも成魚は滅多に見ないうえ、見つけても直ぐにどこか遠くへと泳いで行ってしまい、写真すら撮れない状況である。今回も見つけたものの、直ぐにどこかへ行ってしまうだろうと思っていた。ところが範囲は広いが一定の場所に留まっている感じである。これならばと水中カメラで撮影にチャレンジし、何とか居たという証拠程度の写真は撮ることに成功する。その後もまだその近辺にいるので少し離れた場所に網を仕掛け、採集にチャレンジする。動きはやっぱり素早いが網の方向に追い込み、採集もうまく成功する。証拠写真だけでも嬉しいがまさか標本を得ることが出来るとは思ってもいなかった。今回、アカハタの仕掛けが無くなったことでツユベラの成魚を採集することができ、ラッキーであった。それにしてもツユベラは幼魚の時と成魚では全く違う魚の様で、今後、その移り変わりがわかるように各ステージの標本を集めてみたい。




今回採集したツユベラ成魚



以前に採集したツユベラ幼魚




クロユリハゼも採集
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お気に入りの素潜り釣り採集

2019年08月29日 | 採集
 この前の素潜り釣り採集でヤミハタ釣りが大変に面白くハマってしまい、今度はランクアップし、アカハタを狙いに再び素潜り釣り採集へと向かう。今度は場所を変え、素潜りをしている時によくアカハタを見掛けるサンゴ礁へと行く。まずは浅場で貝を採り、貝殻を石で潰し餌を確保。今回もサンゴ礁の上まで泳いで行き、そこから短い釣り竿で魚が食い付くところを見ながら釣り採集をする。サンゴ礁の脇を狙い餌を落とす。すると周りにいるスズメダイ類が餌を突くが餌が大きく針には掛からない。すると突然サンゴ礁の下からアカハタが現れ、一気に餌に食い付く。ところが直ぐにサンゴ礁の下に入ってしまい、釣り糸が切れてしまう。その後も仕掛けを付け替え別の場所で行うが再びアカハタが食い付きサンゴの下に入られ釣り糸が切れてしまう。同じ状況で準備したハリス付きの釣り針は全て使い切ってしまう。ヤミハタは簡単に釣れたものの、アカハタはそうはいかない模様。素潜り釣り採集は魚が食い付くところが見えて素早く合わせ易いと考えていたが、その反面釣り竿が水中な為、水の抵抗で瞬時に竿で合わす事が出来なく、これは想定外である。一旦陸に上がり仕掛けを作り、再度挑戦するもヤミハタやカサゴは釣れるものの、アカハタは全て瞬時に切られてしまい、準備してきた仕掛けを全て使い切り終了。一応、ヤミハタとカサゴを食用に確保。今度は仕掛けを強化して再びチャレンジしたい。

サンゴの際を狙う



ヤミハタ



カサゴ



イトフエフキ
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ミツボシキュウセン

2019年08月23日 | 採集
 ヤミハタの素潜り釣り採集も標本用、食用と数個体確保でき、まだ時間が早いので標本用に新たな魚を探す。一応、この前見つける事が出来なかった謎なハゼを探しに行ってみるが、やはり見つけることはできない。すると、この前見つけたけど採集できなかったミツボシキュウセンを発見。ミツボシキュウセンは珍しい魚ではないが、ここの海域では定置網や市場、素潜りでも今までに見たことは無く、前回ハゼを探している時に初めて見つけ写真にだけは収めたが逃げられてしまった。今回も前回と同じ場所で発見。しかも前回はオスしか見なかったが、今回は雌雄のペアで発見。前回逃げられてしまっただけに慎重に採集を試みる。一度にペア一緒の採集は素早いベラだけに難しそうなので、最初は綺麗なオスに的を絞りアタックする。メスを遠くへ逃がさないようにうまくオスのみを採集できた。その後はメスもあっさりと採集でき、ミツボシキュウセンを雌雄共に初採集できた。前回オスに逃げられてしまったことが逆に今回メスも誘き寄せた形となり、雌雄共に採集できたと解釈すれば、前回運よく逃げられて今回の大成功な結果に繋がったと解釈したい。


ミツボシキュウセン雄個体




ミツボシキュウセン雌個体



上ミツボシキュウセン雄  下ミツボシキュウセン雌



ヨコスジイシモチの群れ



ニセカンランハギの群れ

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素潜り釣り採集 ヤミハタ

2019年08月23日 | 採集
 この前のハゼ類の素潜り釣り採集の時に、サンゴ礁でヤミハタを見つけ釣りを試みたところ、直ぐに飛びついてきたものの、仕掛けが小さなハゼ用だった為、直ぐに切られて採集できなかった。今回はヤミハタ狙いで仕掛けを強化し素潜りでの釣り採集に来る。サンゴ礁でヤミハタを探すが見つからないので、サンゴ礁の際に餌を落とす。すると周りの魚が餌めがけて来たものの、サンゴ礁の中からヤミハタが出て来て餌に食いつき、あっさりと釣れてしまう。その後も場所を変えながら数個体採集。大きな個体は食用にし、残りは魚ボラの標本用に確保する。




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残念 アヤメエビス幼魚

2019年08月17日 | 採集
 今日は土曜日なので、いつもの港へ夜間採集に行く。風もなく透明度も良く水中がよく見え好条件である。だが、魚を探すが少ない感じである。そのような状況の中、以前から姿は確認しているのだが、いつも岸壁の隙間に隠れてしまうイットウダイ科と思われる魚の幼魚を別の場所で発見。周りには隠れる場所は無く、採集には絶好のチャンスである。イットウダイ科で更にイットウダイ属の魚は定置網で今までにスミツキカノコが1個体とアヤメエビスがたまに獲れるだけで、採集していない魚種が多く、どうにかして採集したいといつも思っていた。このチャンスを絶対に逃すまいと採集に挑む。動きは素早かったがうまく採集に成功。魚を見るとイットウダイ属であることがわかるが魚種まではわからない。定置網で獲れるアヤメエビスではないことを祈りつつ帰宅。魚の写真を撮り調べると残念なことにアヤメエビスである。残念ではあるが、魚種が判明したことと、定置網では大きなサイズの個体しか獲れた事がなく、幼魚は初めてなので良しとする。
*後日、魚ボラでクロオビエビスと同定されました。クロオビエビスは初採集です。



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ムツゴロウ公園

2019年08月13日 | 日記
 今日から仕事は盆休みであり、予定を組んでいた。ところが台風10号が迫って来ており、盆休みは無くなったものと思っていた。だが、定置網や船など台風対策は昨日の時点で何とか終了し、今日からはただ台風が通過するのを待つのみとなり、一応盆休みとなる。台風の進路予報では、今日は一応まだ台風の影響は出ない感じなので、予定通り出掛ける。最近若者に人気の波佐見焼の町へと長崎へ向かう。高速を使わず下道をドライブがてら進むと、佐賀では有明海を周る有明沿岸道を進む。するとその先でムツゴロウ公園という看板を見つける。有明海なので干潟にはムツゴロウがいるのだろうと思い気にはなるが、有明海の干潟は広々としたイメージで、潟スキーに乗り岸からかなり離れた遠くの方でムツゴロウを採っている感じであるので、見に行ったとしても双眼鏡でもないと探すのも無理だろうと思い、帰りに時間があれば寄ることにして先を急ぐ。波佐見焼を満喫してもまだ時間があるので、期待はしていないがとりあえずムツゴロウ公園へと向かう。案内板を頼りに公園へ行くと、盆休みだというのに駐車場には車は全く止まっていない。更に広大な干潟ではなく川の河口のようで対岸が直ぐ目の前に見える。ムツゴロウを見つけられるのだろうかと思いながら近くまで歩いて行ってみる。すると驚くことにそこらじゅうでムツゴロウが動いている。ムツゴロウの他にもトビハゼやシオマネキの姿もある。急いで車に戻りカメラを手に持ち、ムツゴロウの撮影をする。沢山の数がいて、鰭を広げ口を大きく開けて、あちこちで縄張争いをしており見ていてとても面白く楽しい。丁度地元の人が散歩にやって来たので話を聞くと、この場所は保護区となっているので多く生息しているという訳ではないそうで、この場所以外でも沢山生息しているそうである。自分ではムツゴロウは生息数は少なく、沖まで行かないと沢山採れないものと思っていた。とにかく見ていてとても面白く、あっという間に時間が経ち、次第に潮が上がって来て、干潟が隠れ始める。今回は帰りに寄った為、丁度干潮時で潮が下げていて沢山見ることが出来たが、行きに来ていたら満潮で干潟が隠れ見れなかった恐れもあり運も良かった。もっと多くの人が見に来ていてもおかしくない位の楽しい公園であった。





ムツゴロウ





あちこちでムツゴロウの縄張争いが見られる



シオマネキにも鰭を広げ威嚇



公園のトイレもムツゴロウ
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素潜り釣り採集でカスリハゼにダテハゼ

2019年08月02日 | 採集
 前回の素潜り採集時に見つけた巣穴にいたハゼの仲間だが、図鑑で調べても種がわからず気になっている。という事で採集して調べようと思い、再び素潜り採集に行く。巣穴に居たので移動はしていないと思われるが、巣穴にいる魚をどのように採集するかとなる。そこで水深は浅いので竿を持って行き、釣りで採集するのが一番確実と思い道具を準備して採集に挑む。竿を持った状態でその謎のハゼがいた場所まで泳いで行く。途中で巣穴の入口にいる別なハゼを見つけ、まずはそのハゼを釣ってみる。すると、オモリを小さくしたので、餌が沈んで行くうちに周りの魚に見つかり、他の魚が釣れてしまう。という事で早めに沈むようにオモリを追加する。すると巣穴まで一気に沈んだものの、オモリが着地する衝撃でハゼは巣穴に逃げ込んでしまう。そのまま巣穴の前に餌を置き、出て来るまで待つが、時間ばかりが経ち、出て来ないので諦める。その後、何度も同じハゼを見つけ、何度目かにうまく巣穴の前まで餌を落とすことに成功し、やっと釣れる。釣れたハゼを見るとカスリハゼのようである。その後もカスリハゼを見つけるが、やはりオモリの着地に敏感で直ぐに巣穴に逃げ込んでしまう。その様子を眺めていると、逃げ込んだ巣穴の周りの穴からも砂煙が舞い、周りの巣穴と繋がっているものと思われ、一度逃げ込まれると別の巣穴の方へ行ってしまい、同じ巣穴の前で待っていても戻ってこないことが判明。結局何度も挑戦したが周りの魚に見つかるか、巣穴に逃げ込まれてしまうかと思っていたよりもかなり難しい。その後もダテハゼを釣ることにも成功する。そしていよいよ謎なはぜの巣穴へと行くが、そのハゼが見つからない。巣穴が違うのか巣穴から別の場所へ移動してしまったのか、その辺りを隈なく探すが結局見つけることが出来ないで終了。そのほかクサハゼと思われるハゼも見つけるが、その採集も失敗に終わり、今回はカスリハゼとダテハゼのみを採集。だが、素潜りでの釣り採集は非常に面白く、他の魚の採集でも使えそうな感じである。




カスリハゼをゲット






ダテハゼもゲット



クサハゼ?も見つけるが釣れず



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