お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

Fishes of Yaku-shima Island

2010年03月24日 | 魚ボラ

今日は魚ボラの日。最近は忙しく、なかなか参加できないでいる。今日も忙しいのだが標本用のタグが無くなったので貰いに行く。今日はタグのほかに図鑑を頂いた。「Fishes of Yaku-shima Island」という屋久島産の魚類図鑑である。この図鑑は鹿大をはじめ各大学、研究機関が合同で屋久島の魚類調査を行ないまとめた図鑑である。この図鑑では論文も掲載されていて、日本初記録種3種が報告され、標準和名が提唱されている。図鑑は英文であるがオールカラーで、各研究機関が所蔵している標本写真や生態写真が載っており、写真を見るだけでも勉強になる。最近魚ボラに参加していなかった為か、屋久島の図鑑ができた事を知らなかった。それどころか作成している事すら知らず、他の魚の掲示板上で初めて図鑑の存在を知った。如何に魚ボラに参加していなかったかよくわかる。当然私はこの図鑑には全く関与していない。屋久島の魚は多彩でこの図鑑はとても面白く興味が尽きない。私が魚ボラでの目標としている「鹿児島(本土)の魚類図鑑」は屋久島と比べると新鮮さや面白みに欠ける感じがする。県内とはいえ屋久島に負けないように、これから鹿児島の魚類図鑑に花を添えるような魚を探さなければならない。
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ツノウシノシタ

2010年03月18日 | 定置網

今日は定置網の水揚げ作業をしていると漁協定置網の人に縞のあるウシノシタを頂く。見ると普段捕れるシマウシノシタよりも若干色が薄い感じなのでセトウシノシタかと思うが、背鰭・臀鰭と尾鰭は連続していて切れ込みがない。となるとやはりシマウシノシタかと思い持ち帰る。撮影するため展鰭すると背鰭第一軟条が太くて延長している。これはと思い、図鑑で調べるとツノウシノシタであった。ツノウシノシタはうちの定置網では獲れたことがなく初めて見る魚であり、今までに写真撮影したこともない。ところが初めて撮影したものの、よく見ると胸鰭が基底は残っているものの、欠損していてちょっとがっかりする。胸鰭に特徴があれば不味いと思い、どのような胸鰭か図鑑で調べると、図鑑にも同じように基底のみ残っている感じに記載されていて、とても短い胸鰭であることが分かりほっとする。これで撮影した魚種がまた1種増える。
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初入網!しかも3種 アミウツボ

2010年03月11日 | 定置網

最近は記録的な不漁が続いて面白い魚もいなく、ブログも更新ができないでいた。3月だというのに昨日は一時吹雪となる程天候は荒れ、定置網の破損が心配な程であった。今日、恐る恐る定置網を起こすと水揚げする魚は少ないものの色々な魚種が目に付く。結果、1日で3種も初入網となる。まず1種目はうちの定置網で仲間が変わった魚がいたと確保してくれていた。見ると管状の鼻孔があり、横帯のあるウナギ目の魚である。最初はウミヘビ科魚類かと思うが胸鰭が無い。この手の魚はよく知らないのだが初めて見る魚なので初入網間違いない。特徴もハッキリしているので持ち帰り調べるとアミウツボのようである。全長で30センチほどの小さな個体ではあるが家ではまっすぐな状態で写真が撮れない。また、ウツボ類は鰭立てが難しい。最近は家で標本写真を撮り、タグを付けて保存するが、今回は魚ボラ任せとする。
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初入網でさらに! タキゲンロクダイ

2010年03月11日 | 定置網

初入網の2種目。定置網で魚を積み込んでいる時に選別台の上で見た事のないチョウチョウウオ類を見つけ確保する。もちろんうちの定置網でも獲れた事がなく、他の定置網や市場、さらには潜っても見たことがない。背鰭軟条部に1暗色斑があり、体長から見てもまだ幼魚のようである。このチョウチョウウオが成魚になるとどのような感じになるのだろうかと想像していると、水揚げ時に漁協定置網の人からも珍しい魚が獲れたとこのチョウチョウウオの成魚を頂く。成魚になっても暗色斑が消えるだけで見た目には変わらないようである。それにしても初入網というだけでうれしいのに、今日初めて見たチョウチョウウオの標本がいきなり幼魚・成魚と揃ってしまい驚く。家に帰り調べるとタキゲンロクダイである。名前は聞いたことがあり、さらには普通種のようで自分が知らなかっただけのようである。幼魚・成魚とも写真を撮り、タグを付け保存する。
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初入網だけど セイテンビラメ

2010年03月11日 | 定置網

背鰭第一軟条(赤印)

 初入網3種目。今日は定置網でカレイ目魚類の幼魚?が種類に数と多く獲れる。そんな中、1個体だけ今までに見たことのない種を見つけ、魚ボラの標本用に確保する。持ち帰り写真撮影する為展鰭作業をする。カレイ目は鰭立てが面倒で特に背鰭・臀鰭軟条の最初の方が無眼側に折れ込んでいるので、立てるのを忘れないように注意しなければならない。この個体も無眼側に折れていないか確かめると、背鰭第一軟条が入り込んでいた。ところがこの軟条は他とは形が違い、皮弁のようなものに覆われている。この軟条も立てようとするが根元が他の軟条と向きが違い、同じ方向に向かない。何も確かめもせずこれはこういうものなのだろうとそのままにして撮影。背鰭第一軟条は無眼側に写る。撮影後、同定を試みるとこの軟条をきっかけにセイテンビラメとなる。セイテンビラメはこの背鰭第一軟条をルアーのように使い、摂餌をするらしい。さらに調べると地元鹿大水産学部の先生の論文まで見つかる。この第一軟条を立てなかった事を後悔する。標本は既に冷凍中なので魚ボラで改めて写真撮影しなければならなくなる。
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