お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

トビハタ

2015年12月15日 | 市場
 今日は定置網漁を終え、帰港して活魚を水揚げに行く。すると水槽内にトビハタが泳いでいる。トビハタはここの市場では滅多に水揚げされることはなく、ここでは稀種である。そのうえ活魚で水揚げされているのを見るのは今回が初めてである。また、いつもは特大サイズばかりであるが、今回の活魚は手頃なサイズである。だが、標本として確保するにはもう少し小さなサイズが欲しいところである。冷凍するのも大変そうだったので、今回標本として確保するのは諦める。だが、後になってこれよりも小さなサイズは滅多に漁獲されないうえ、これよりも小さいと水揚げされないのではと思い、標本用に確保するのを諦めたことを後悔する。また、トビハタはハタの仲間ではあるがそうは見えない。標本としてだけでなく、味の方もハタの仲間と同じなのか確かめてみたい魚である。
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初入網 エリアカコショウダイ

2015年12月12日 | 定置網
 今日は定置網で黒っぽいコショウダイの仲間が獲れる。黒っぽかったので最初クロコショウダイかと思う。だが、顔付や体形がどこか違う感じがする。この個体を手に取りよく観察すると鰓蓋の中?が赤色である。昨年の「Nature of Kagoshima」にも載ったエリアカコショウダイではないかと察する。Nature of Kagoshimaには鹿児島県種子島近辺産の3個体の標本に基づいた報告であったのでいずれここでも獲れるのではないかと思っていた。だが、エリアカコショウダイはまだ見た事も無いのでよくわからないうえ、もう1種よく似た種がいた覚えがあり、その場での判断は出来ず。標本を確保し持ち帰り調べる。するとやはりエリアカコショウダイである。本種の分布域は土佐湾と沖縄県金武湾とされているが、ネットで検索すると愛媛や三宅島でも見つかっているみたいである。しかし、ネットでの情報は非常に少ないので珍しいと思われる。今回の個体は鹿児島県本土での初記録となりそうである。だが、近くの種子島で見つかっているので獲れても珍しくない感じになってしまう。

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この時期にナミダフグ

2015年12月09日 | 定置網
 今日はもう1種、ナミダフグが今月も獲れてしまう。1個体は泳いでいる時に見つけ、活魚で確保。もう1個体は選別作業中に見つける。更にお隣の定置網の捨てられる雑魚の中からも1個体見つける。普段は獲れない10月11月にも獲れたのはまぐれだと思っていたが、これだけ続けて獲れるとは。今年は海水温が高めで最盛期の4月よりも若干高い感じではあるがマッチしているのだろうか。それとも資源が回復してきているのだろうか。今後も見守る必要がありそうだ。
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悩ましい オキヒイラギ

2015年12月09日 | 定置網
今日は定置網を終え選別作業をしていると漁獲物の中に水揚げ出来ない程の小さなオキヒイラギが混ざっている。それを取り除いているとその中に容姿の違う感じの個体を見つける。その個体を手に取った途端、何だか顔付きが違う感じがする。気になるので確保し持ち帰る。展鰭してみると若干背鰭、臀鰭が長い感じがするもののオキヒイラギとの差を見つけることができない。しかし、この背鰭、臀鰭が少し黄色味掛かる個体は見たことない気がする。その後撮影し、その写真を見るともうオキヒイラギにしか見えなくなってしまう。第一印象の顔付きが違うと思った事はもうどこかへ行ってしまう。
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オオモンカエルアンコウ

2015年12月08日 | 日記
 今日は定置網漁の水揚げを終え本船を繋ぐと刺し網の漁師さんが小船でやって来る。すると、これいらないかとタモ網で大きな塊を渡される。見るとオオモンカエルアンコウである。オオモンカエルアンコウはもう十何年も前に獲れた事があるだけで珍しく、本当に久しぶりの対面である。もちろん遠慮なく頂く。まだ標本写真を撮っていないので撮影しようと思い持ち帰る。だが、サイズは大きいし鰭を立てるのも大変そうである。しかも唯でさえ大きくて冷凍するのが大変そうであるのに、鰭を立てればその鰭が潰れる恐れがあるので、今回は弄る事無く標本用に冷凍し、撮影は魚ボラに任せる事にする。

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ツマグロハタンポばかり

2015年12月07日 | 定置網
 今日は定置網漁を終え、市場で選別作業をしていると、捨てられてしまう売れない水揚げできない魚を入れるカゴの中にツマグロハタンポを見つける。ツマグロハタンポは珍しくはないが数が多い魚ではなく、同じハタンポ類に少し混ざる程度である。ところが今日はよく獲れるミナミハタンポやミエハタンポの姿はなく、全てツマグロハタンポである。このような日は私自身覚えがない。魚が珍しい訳ではなく、このような事が珍しいので一応全て標本用に確保する。ツマグロハタンポは他のハタンポ類とは違い、体表が固い為に売れず捨てられてしまう可哀想な運命。せめて標本として役立ってもらいたい。

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