お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

初入網?ネッタイミノカサゴ

2016年05月31日 | 定置網
 今日は定置網でネッタイミノカサゴが獲れる。ネッタイミノカサゴは珍しい魚ではなく、潜れば岩陰などで見掛ける魚である。定置網でも獲れていたものと思っていたが、魚ボラに登録した標本データを調べた時にこの魚がまだ未登録であった。自分では登録済みと思っていたのだが、自分で今まで撮影した魚の写真を調べてみるが見つからない。採集した覚えはあるのだが、町外での素潜り採集だったらしく、その写真が見つかる。という事で恐らく今回の個体が初入網と思われる。まだまだ自分で気付いていない未採集の魚種がいるのだろうか。

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ハナビラウオ

2016年05月28日 | 定置網
 今日はもう1種、定置網でハナビラウオが1個体獲れる。ハナビラウオは体が大変に柔らかく、傷付きやすい。その為、標本用に確保するには泳いでいるところを採集するのがベストである。だが、いつも潜っているのか網を絞り上げる前に見つけることができない。今日もやはり泳いでいるところを見つけることはできず、帰港してから選別作業中に見つける。幸い、体に大きな傷は無くベストとは言えないが綺麗な状態で見つけることができたので標本用に確保する。

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トビウオ幼魚

2016年05月28日 | 定置網
 最近は定置網にトビウオ類の幼魚が入っている。いつも数種おり、水面を鰭を広げて飛行機のように漂っていて形も様々である。今日もタモ網で少し掬って標本用に持ち帰る。今回は3種採集した模様。鰭を広げてみるとそのうち2種は見覚えがあり、前にも採集したことがある種と思われる。採集をある程度繰り返すに連れ、次第に特徴も掴んできている感じがする。もうそろそろ稚魚図鑑を使えば同定することができるだろうか。だが、トビウオ類の幼魚はそう簡単なものではないだろう。
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恐るべしNature of Kagoshima

2016年05月27日 | 日記
 今日、家にNature of Kagoshima(vol.42)が届く。このNature of Kagoshimaは鹿児島県自然環境保全協会の年会誌で、鹿児島県の自然や自然保護に関する情報を載せているのだが、魚類に関する報告の割合とページ数が年々増えて驚かされるのだが、今回はまず持っただけでその重さに驚く。今回は昨年よりも227ページ増で本の厚みが昨年号の倍近く、図鑑並みでもう年刊誌の域を超えているように思う。更に全72項目の報告に対し、50項目の報告が魚類関係で7割を占めている。今回は私もヤリテングの報告で久しぶりに投稿しており、見るのが楽しみであった。だが、その楽しみよりも手元に届いた時の驚きの方が勝ってしまい、進化し続けている恐るべしNature of Kagoshimaである。今からもう来年号の更なる進化が楽しみである。




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判明!サラサハギ幼魚

2016年05月23日 | 定置網
 昨年、定置網で獲れたカワハギ科の幼魚が1種同定できずに終わっていた。それと同じ種と思われる幼魚が定置網で今日2個体獲れる。だが、まだ時期が少し早いのか2個体共昨年のものよりもかなり小さい。昨年はサラサハギに似ていたものの、背鰭軟条数がかなり少なかった。だが、背鰭軟条が尾柄部まで達していなかったので、後端が欠損している可能性を疑っていた。それを今回の個体で確かめる。魚が小さいので肉眼では数えられない。家に顕微鏡が無いので標本写真を撮り、画像を拡大し背鰭軟条数を数える。すると33軟条あり、サラサハギと一致する。そのほかの鰭も確認しサラサハギとなる。一年掛けこれで解決となる。サラサハギは成魚、若魚が獲れた事が無く、昨年の幼魚が初入網となる。


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メバル属幼魚再び

2016年05月21日 | 定置網
 今日はいつものように港へ夜間採集に行く。最近は定置網で面白い魚が現れているので、こちらの採集も期待が膨らむ。そんな中、岸壁際に見覚えのある魚が目に付く。急いでタモ網で掬う。するとメバル属の幼魚である。メバル属の幼魚は今年は一度たくさん群れているところを見たものの、それ以来姿を消してしまう。全て捕食されてしまったものと思っていたが、今回また出会う事が出来た。この間一体どこにいたのだろうか。今後も姿を見せてくれる事を願う。今日はそのほかチョウチョウウオ属の稚魚(トリクチス期幼生)とホウライヒメジの幼魚を採集。ホウライヒメジの幼魚は採集時に尾柄部に斑紋が無かったのでミナベヒメジかと思うが、標本写真を撮影する時には斑紋が現れてしまう。


メバル属幼魚




ホウライヒメジ幼魚




チョウチョウウオ属の稚魚(トリクチス期幼生)
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マサカリテングハギ再び

2016年05月19日 | 市場
 今日は定置網漁を終え、市場で水揚げしていると他の定置網の漁獲物の中にマサカリテングハギを見つける。マサカリテングハギは7年前に伊豆の定置網で獲れ、その後ここの市場でも見つけ、この2個体をまとめて日本初記録種として報告し、標準和名マサカリテングハギが提唱された。ここの市場では5年振りの再会となり、これがここでは2個体目となる。この2個体共定置網により混獲されたものであり、サイズも似ている。勿論標本用として確保する。だが、まだ若魚ではあるが現在家の冷凍庫が標本でいっぱいである。家に持ち帰ったものの冷凍庫に入りそうもない。なんとか標本を整理し少しはスペースを確保する。だが標本は皆、海水に浸けた状態で冷凍するのだが、それでは入りそうにないので今回はラップに包んでなるべく乾燥しないようにそのまま冷凍する。早めに大学へ溜まった標本を持って行かなければならなくなった。


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驚きのエボシダイ

2016年05月18日 | 定置網
 今日は定置網で選別作業中にエボシダイを見つける。エボシダイは私がこの仕事を始めた頃に何度か獲れた事があるだけで、その後姿を消してしまった魚である。本当に久し振りの再会に驚く。家に帰り、昔撮った写真のデータを見ると実に23年も前である。勿論その頃はデジカメも無い時代である。という事でデジカメでの撮影は初めてである。さらに標本としても初の確保となる。

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定置網三昧

2016年05月17日 | 定置網
 最近、定置網でいろいろな魚が獲れるようになって来ている。今日は地味ではあるが、クラゲウオやテングハギの幼魚などが獲れる。また、頻繁に獲れてはいたのだが、まだ標本写真を撮っていなかったナンヨウサヨリもいたので一緒に確保し、撮影する。これからがまた一段と楽しみになって来た。

クラゲウオ



テングハギ幼魚



ナンヨウサヨリ
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ゴマフグ

2016年05月13日 | 定置網
 今日はブリ漁の時期が終わり、水揚げ後、ブリ用の網を回収に沖へ行く。網を船に揚げるとまだ魚が残っている。見るとゴマフグである。水揚げできそうであるが毒のあるフグは活魚でないと水揚げできない。明日まで船の中で生かそうとするが腹部が浮いてしまい死んでしまう恐れがある。ゴマフグは珍しくはないがあまり獲れないフグである。このまま船の中に泳がせておいて死なせてしまうよりはという事で標本用に確保する。ゴマフグも標本写真を撮っていなかったので撮影する。だが、サイズが大き過ぎて撮影用の水槽には入らない。もう少し手頃なサイズであれば良かったのだけど。

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念願のサクラダイ雄個体

2016年05月13日 | 日記
 今日は仕事を終えると携帯に着信が入っている。釣りの漁師さんでいつも標本を提供して下さる方からである。標本を期待しながら電話する。すると綺麗な魚が釣れてやはり標本提供して下さるそうで、港の冷蔵庫に置いてあるとの事。帰り掛けに取りに行く。魚を見るとサクラダイの雄個体である。以前にこの方からサクラダイを提供してもらっているが、その時は雌個体であった。それからというもの雄個体を探してはいたが、定置網で獲れる魚ではないので手に入る事は無かった。そして今回念願のサクラダイ雄個体である。いつもいつも本当にありがたく感謝の気持ちで一杯である。持ち帰り標本写真を撮影する。やはり雄個体は体側に桜の花びらが散った感じでとても美しい。これでサクラダイの標本が雌雄共に揃う。

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フリソデウオ

2016年05月05日 | 定置網
 ゴールデンウィークの連休が明けてとなった今日の定置網漁。網を起こすとまたフリソデウオが泳いでいる。今回も丁寧に確保する。体を壁に擦らないように大きなビニール袋に入れ、活魚で持ち帰る。だが、やはり港に着くと既に横になっており水族館への連絡は諦め、標本用に確保する。

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今年もサギフエ

2016年05月01日 | 採集
 明日からゴールデンウィークで定置網漁は3連休。という事で今日は夜間採集に行く。連休となると釣り人が居たりして採集し難いのであるが、幸い今晩は誰一人と居ない。だが、散策するが魚も目新しいものは見つからない。そんな中、船の係留ロープにゴミのようなものが付いているのが目に付く。動きがあり、ロープの陰に必死に隠れようとしているので魚だと思い、タモ網で掬ってみる。見るとサギフエの幼魚である。サギフエは昨年の3月に同じくこの場所での夜間採集で稚魚を採集している(ブログ2015 3.27)。これで2年連続での採集となる。稚魚、幼魚は採集出来たものの若魚、成魚は深場に生息しているらしく出会う機会は難しそうである。だが、夜間には浅場へ上がって来るみたいなので、この夜間採集で見つけてみたい。

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