お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ひょんなことからオオヒシマトウダイを確保

2023年11月28日 | 市場
 今日は時化で仕事は休み。なので昨晩は大学へ行った後、夜間採集にも行き、いつも起きる時間位に寝たので今朝はゆっくりと起きる。家でゆっくりしていると市場職員から電話があり、深海魚が来ていると教えてもらう。昨日の深海エビ船の帰港が遅く出荷に間に合わなかったらしい。深海エビ漁へは私も今までに何度も乗船し深海魚を標本確保して来ているので新たな魚に遭遇するのは難しいかなと思うも、以前も処分される深海魚の中から標本未確保のヒメキチジを見つけている(ブログ2023 4.28)ので市場に向かう。市場に着くと深海魚が小さなタンクに入れてあり欲しいだけ持っていいとの事である。選別台に深海魚を広げ、標本になりそうな魚を探す。すると驚くことにオオヒシマトウダイを発見。オオヒシマトウダイは写真でしか見た事がない魚であり興奮する。体表には突起がいくつもあり、このような突起があることは知らず更に興奮。取り敢えず確保し更に他に何かいないか魚を探す。だが、その他は今までに採集したことのある魚種だけだったので数種だけ確保し終了。きょうは休みなのでこのまま大学へ走ろうかとも思ったが、このオオヒシマトウダイのロカリティなど情報がよくわからない。あちこちに聞き、獲った漁船と大まかな採集海域まではわかったものの、それ以上の情報は不明である。ロカリティ情報がないと標本の価値がない。という事で昨日も大学へ行ったばかりなので今回は冷凍保存する。今年はまだ深海エビ漁に乗船出来ていない。この様な魚を見てしまうと益々深海エビ漁に行きたい思いになる。自分が仕事の休みの日にしか行くことが出来ないうえ忙しく、なかなかもどかしい思いである。
深海魚の中からお宝さがし

オオヒシマトウダイ

体表のあちこちに突起物が



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知らなかった地元の採集でクエ幼魚初採集

2023年11月27日 | 採集
 今日は大学にアキイロイケカツオを持ち込んだ。時間が無かったのだが、そこで学生から採集に関する有力な情報を得た。なんと私の地元の話である。川の河口でハタ類の幼魚が沢山いたらしい。更にこちらではまだ未確認のタビラクチが何気に陸上で休んでいて採集して来ていたのである。今まで素潜り採集でよく来ている場所であるが、素潜りでは河口に近づくと川からの水の入りがあり冷たかったり真水と海水の狭間で見え難かったりで近付くものの入り込んでまでは採集していなかった。それが潜らなくても干潮時に陸から採集出来るなんて今まで思ってもみなかった。まさか地元を紹介してもらうとは恥ずかしい限りである。でも、そんな話を聞いてしまったら確かめずにはいられない状況である。今日は大学の門が閉まる前に帰らないといけないし、明日は時化で仕事は休みだし、丁度今夜は大潮で夜中が干潮と言う事で帰ったら今夜採集に行けと言わんばかりの条件が整っているではないか。という事で夜中に夜間採集を決行する。地元という事で下調べもなくすんなりと現場に到着。まずは逃げられない様にタビラクチ探しで川の縁の陸を散策。だが見つからなかった。次に水中散策であるが明日が時化と言う事であったが既に風が強く吹いており、おまけに川なので風の通りが非常に良く水中が全く見えない状況。これで河口は諦めざるを得ない状況である。最後に諦めムードで河口横の普段素潜り採集をしている場所へ行ってみる。するとタイドプールというより水深の全くない水溜まりがあちこちに出来ているだけの状況。これでは駄目だなと思いながら大きめの石の裏を覗いていく。するとハゼ類やタナバタウオばかりであったが遂にクエの幼魚を発見。逃げられないくらい海水もない浅い所であり非常に驚く。こんな状況の所にいるなんて今までは想像もしていなく、更に良く知る場所なだけにこの30年もの間知らなかったことが非常に悔やまれる。地元なだけに今後の夜間採集はいつもの港と干潮時はこの場所と2ヵ所を探ることになりそうである。

タナバタウオ

タナバタウオ

グァムカサゴ

スズメダイ科の魚(尾鰭が白く初めて見るので確保)
*後日、魚ボラでメガネスズメダイに同定されました

驚きのクエ幼魚発見(初採集)

今日の成果

クエ幼魚

グァムカサゴ

カエルウオ
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アキイロイケカツオを標本登録

2023年11月27日 | 魚ボラ
 今日は大学へアキイロイケカツオを持ち込む予定である。2日前の定置網漁でアキイロイケカツオが3個体も獲れたので休み挟んで今朝の漁でも獲れるだろうと思っていたのだが、イケカツオはいたもののアキイロイケカツオの姿はなく、やはりまだ稀少種という事で考えが甘かったかも。仕事が終わり標本を持って鹿児島へ向かったのだが所用に時間が掛かってしまい、大学に到着したのが18時前となってしまう。大学内には入れたもののまだ魚ボラの先生達は海外出張中。19時には大学の門が閉まってしまい出られなくなるので1時間程しか滞在出来ない状況である。残っている学生達に持ち込んだアキイロイケカツオを標本登録してもらう。結局時間はあっという間に過ぎ、展鰭してもらったところで滞在時間は終了。明日は時化で仕事は休みになったので時間はあるものの、標本写真の撮影までは立ち会うことが出来ずに帰路に就く。



同じ日に獲れたヒシカイワリ



アキイロイケカツオ


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夜間採集でオキフエダイ幼魚再び

2023年11月25日 | 採集
 今日は定置網でアキイロイケカツオが獲れ、まだ興奮気味であるが今日は土曜日で夜間採集の日でもある。アキイロイケカツオでもうお腹いっぱいであるが今夜は大潮前で干潮が夜中という事で夜間採集も期待出来そうな感じである。という事で夜間採集決行。いつもの港へ行くといい感じに潮が引いており、港内に降りて散策する。だが、魚の気配がない。そこで以前にシラヌイハタの幼魚を採集した所(ブログ2018 12.22)へ行き、石の裏などを探る。するとフエダイ科の幼魚が出て来る。動きが鈍いので難なく採集。見ると体側に黒斑が確認出来ない。これはまたオキフエダイの幼魚である。オキフエダイは長年探していた魚であるが、2ヶ月前にここの港の岸壁で見つけ初めて採集し(ブログ2023 9.16)、更に今週の初めに定置網でも獲れ、初入網となった(ブログ2023 11.20)魚である。あれだけ探しても見つからなかったオキフエダイであるが、こんなにも続けて見つかるという事はそのような潮が入って来たのだろうか。今後も期待出来そうであり、更にまだ見ぬバラフエダイ、ナミフエダイも期待したいところである。


オキフエダイ幼魚

ゴマモンガラ幼魚

アオブダイ幼魚

オキフエダイ幼魚
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遂に来た!アキイロイケカツオ

2023年11月25日 | 定置網
 先月から毎日のように定置網にイケカツオ、ミナミイケカツオの幼魚が入網している。そこでその中からある魚を探していた。そして遂に今日の定置網漁で発見。アキイロイケカツオである。アキイロイケカツオは2021年に隣の宮崎でその幼魚が見つかり、続いて石垣島でも成魚が見つかった日本未記録種である。そして今年の2月に日本初記録種として記載され、標準和名アキイロイケカツオと提唱されたまだ新顔の魚である。お隣の宮崎で得られた事をSNSで知り、こちらでも見つかるだろうと毎年探していた。今年は特に定置網にイケカツオの幼魚が多く入っていたので期待が高まっていたもののなかなか見つからず、同じくアジ科のミヤカミヒラアジやテルメアジなどが宮崎で見つかってからこちらで見つかるまでに何年も掛かっているのでアキイロイケカツオもやはりそんなに簡単に見つかるものではないのだろうとも感じていた。先月の終わりにはやっと体高の高い個体を見つけドキッとしたものの、見ると背鰭や尾鰭が黒い。アキイロイケカツオは背鰭や胸鰭、尾鰭が黄色みがかるのでその個体は普通のイケカツオであり奇形と思われる。今日はアキイロイケカツオを全部で3個体も発見。だが、そのうち2個体が尾鰭に欠落があり完全なのは1個体のみである。石垣島では見つかっているものの奄美などではまだ見つかっておらず、恐らく鹿児島県初記録と思われる。という事で直ぐにでも大学へ標本登録に行かなければならないのだが今日は土曜日である。土日は大学の門が閉まっており、先生やカードを持った学生がいなければ車で中に入ることは出来ない。魚ボラの先生や学生の多くは現在海外出張中である。残っている学生に確認するとやはり今日は車で大学内に入ることが出来ないみたいである。昨日も大学へ行ったばかりであり、月曜日にもアキイロイケカツオが獲れそうな感じがするので今回はうちの冷蔵庫で冷蔵して置き、月曜日に大学へ持ち込むことにする。
アキイロイケカツオ

今回は3個体

写真上:アキイロイケカツオ 写真下:ミナミイケカツオ

毎日イケカツオの幼魚が定置網に入網

先月獲れた全長に対して体高の高いイケカツオ(奇形?)

写真上からイケカツオ・ミナミイケカツオ・アキイロイケカツオ


アキイロイケカツオの体側の鱗
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有難い標本寄贈 シロブチハタ

2023年11月24日 | 魚ボラ
 昨夜、県の水産の方から画像が送られて来た。甑島の漁師の方から見たことのないハタが獲れ、何だかわからず交雑種ではとの事。画像を見るとハタではあるが体側に散在している小斑が黒だったり黄色やオレンジ色だったりしていて私も何だかわからない。今、魚ボラで甑島の魚類図鑑を作成中なので学生が知っているかもと思い画像を送り聞いてみる。すると学生もわからず今度はハタ科を研究していた魚ボラOBの元へ。するとシロブチハタと返って来る。更にまだこの個体があるという事で学生に確認すると魚ボラの先生から確保依頼が来たという事で標本確保の交渉をする。するとその漁師さんが今日鹿児島に出て来るそうで水産学部の先生の所まで届けに来る事になる。今、甑島の魚類図鑑作成中だが標本を入手し辛い状況である。これはチャンスと思い、丁度時化で仕事が休みなので私がその標本を受け取りに行き、甑島の漁師さんとも会い、今後の標本収集の話でも出来ればと考え提案。そして今日、私が水産学部へ行く事になる。先ずは水産学部へ行き、渡しに来るという先生と会い直ぐに漁師さんも来るが急いでいるみたいで少しだけ話して魚を頂く。結局詳しくは話すことが出来なかったが、また珍しい魚が獲れた時には連絡を頂けるようなる。その標本を持ち水産学部を出て、今度はいつもの研究室へ行く。頂いた魚を見るとシロブチハタそのものである。送られて来た画像は獲ったばかりの生鮮時のもので興奮状態だった時の体色みたいでありわからなかった感じである。この個体を標本登録してもらい帰路に就く。
久し振りの水産学部

頂いた標本シロブチハタ

鹿大郡元キャンパス


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どうした?アヤメエビス

2023年11月21日 | 定置網・市場
 今月に入り定置網漁でポツリポツリとアヤメエビスが入網。他の定置網でも獲れているらしく市場にも揚がっているのを確認している。アヤメエビスはここでは昔からイットウダイ属の中では唯一定置網漁で獲れる魚であり、珍しい魚ではない。だが、獲れたとしてもひと網で1~2個体くらいである。そのような状況なのだが今朝の定置網漁でアヤメエビスが一度に7個体も入網。一度にこれだけの個体数が獲れるのは初めてである。更に他の定置でも水揚げがあり、一番多い定置網では17個体も揚がり、この日は最終的に定置網3ヶ統合わせて全部で27個体の水揚げがあった。今までにこれだけの個体数がまとまって揚ったことはなく、この個体数は異常としか思えず非常に驚き、原因がとても気になる。回遊魚であればこのような事は起こり得ることであるが、アヤメエビスは岩場などに隠れて生息しており、動き回るイメージではない。集団で移動しなければならない様な原因が海中で発生したのだろうか。今後更に増えるのか一時的な事なのか今後もアヤメエビスの動向に目が離せない。
アヤメエビス(15日の水揚げ)

20日の水揚げ

今日の水揚げ分

お隣の定置網はこんなに水揚げ
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意外と珍しかったネッタイヒイラギ

2023年11月20日 | 定置網
 今日の定置網漁では更に市場で水揚げ中、小さなオキヒイラギの中に1個体だけ体高が高く丸みを帯びた個体を発見。ネッタイヒイラギである。小さな個体ではあるが久し振りの入網である。以前の写真を確認すると6年前である。更に今までにコバンヒイラギなどと一緒にそこそこ獲れているものだと思っていたが改めて撮り溜めた写真を見るとあまりなく、ホソウケグチヒイラギ並でちょっと驚く。今までに鹿大に収めた標本をデータベースで調べると2009年以降標本登録をしていない事もわかる。これも悪い癖の思い込みだろうか。久し振りという事で記録的な写真だけ撮り、標本用に確保するのは個体が小さかったので必要ないかと考えていたが貴重な標本となる為、魚ボラの標本用に確保する。
ネッタイヒイラギ


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オキフエダイ初入網

2023年11月20日 | 定置網
 今日は定置網漁の操業を終え市場へ向け帰港中に活魚の中を覗くと誰が入れたのかオキフエダイが泳いでいるのを発見。オキフエダイはこの近辺では見つかっていて当然な魚なのであるが、今までに定置網や市場、夜間採集に素潜り採集などでも一度も見た事がなく探していた。それが今年の9月に夜間採集で初めて幼魚を採集し(ブログ2023 9.16)、初確認初採集したばかりである。今回は定置網で獲れたので定置網としても初入網となる。サイズ的にはまだ幼魚ではあるが夜間採集での個体よりもかなり大きく、見て直ぐにオキフエダイとわかる体色をしている。生きているが直ぐに氷水に浸け、魚ボラの標本用に確保する。定置網ではゴマフエダイは獲れるものの、同じく獲れて当たり前の珍しい魚ではないのだが、長年探していた魚であるので非常に嬉しい。今後もサイズアップしながら姿を現してもらいたい魚である。
オキフエダイ


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珍しいらしいタイワンダイ

2023年11月11日 | 定置網
 今日の海上は時化予報で定置網漁には出漁せずに陸で網の修理の予定であったが、港へ来てみると風は弱い。という事で出漁し定置網漁を操業。すると久し振りにタイワンダイが入網。前回の写真を見ると8年も前でその時もブログで紹介している(ブログ2015 7.7)。タイワンダイは他の定置網でも獲れており、市場に揚がっているのを何度か見ているので珍しいという感じはなかったのだが、今までの写真を見ると個体数は非常に少なくここでは珍しい部類に入りそうである。うちの定置網では初入網が15年前(ブログ2008 11.1)で今回の個体は4個体目みたいである。でも何でなのかわからないのだが珍しい感覚があまりない。一般的に知られたタイの仲間であるが故にそう思うのだろうか。これからはもう少し珍しいという目で見て行かなければ罰が当たりそうである。
タイワンダイ



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マルコバンですよね

2023年11月08日 | 市場
 今日は定置網漁を終え市場で水揚げしているとお隣の定置網で大きなマルコバンが獲れたと教えてもらう。大きなマルコバンと言えばまたヨコヅナマルコバンだろうか。見に行くと前に日本初記録種として報告した個体(ブログ2018 11.24)とはちょっと感じが違う。というか背鰭・臀鰭・尾鰭などの縁は黒く、普通に成長したマルコバンのように見える。このサイズのマルコバンはここではまだ揚った事がなく見た事がないので断定は出来ないのだが、マルコバンは大きいと高く売れるらしくこの個体を中央市場に出荷したそうなので今回は魚ボラの標本用として確保するのは諦める。だが、マルコバンに似たコバンアジ属の国内未記録種はまだ数種はおり、その可能性も否定は出来ない。あっさりと諦めたものの水揚げ後の仕事中はその個体の事ばかり考えていて、自分としては確保しなかったことを後悔していたのだろうか。

マルコバン



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標本サイズのシロアマダイ

2023年11月06日 | 市場
 今日は定置網漁を終え、市場で水揚げ。定置網にも市場にもこれといった面白い魚もなく終了。その後、定置網本船の給油へ行き再び市場に戻る。すると先程はなかったシロアマダイが揚がっている。3個体あり、1個体は立派なサイズであるがあとの2個体は今まで見た事がない位小さなサイズである。シロアマダイは高級魚中の高級魚であり軽く万超えである。なので今までに標本はまだ確保していない。今回の個体はサイズが小さくキロ単価が高かったとしてもキロ数が少ないのでそこまでの値段にはならないと思うのでまさしく標本サイズである。こんなチャンスはない。ところがもう入札が始まる時間であり仲買も見ているので今からでは確保する事が出来ない。という事で残念ではあるが今回標本用に確保するのは諦める。でも、次回があるのだろうか。
シロアマダイ

 
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甘く見ていたヒメツバメウオ

2023年11月04日 | 採集
 今日の素潜り採集。仕事が終わってから家に帰る前に港へ濁りなど海の様子を見に来た。すると水面近くに他の魚に混ざってヒメツバメウオを発見する。ヒメツバメウオは昔1度だけ仕事の倉庫前で見つけたことがある。当時はまだ鹿児島県本土では未確認だったので採集していれば報告出来たのだが、直ぐに逃げられてしまい悔し思いをしていた。そのヒメツバメウオが目の前で泳いでいる。泳ぎを見ていると逃げる時に長い背鰭・臀鰭が抵抗になって靡き、速く泳げない感じに見える。これならナンヨウツバメウオの幼魚を採る感覚で簡単に採集出来そうに思う。家に帰り準備して再び素潜り採集へと港に来る。すると先程いた場所では確認出来なかったものの裏のテトラの場所で発見。早速タモ網で採集に取り掛かる。ところが近付くと予想外で結構な速さで逃げるではないか。何度も追いかけるもテトラの裏へと逃げてしまい、結局採集するのは難しそうなので今回は諦める。実は最近は県本土でもあちこちで確認され、既に標本も得られている。昔だったら採集出来るまで粘ったかもしれないが時間が勿体ないので別種を探す事に時間を当てることにする。

水面を覗くとヒメツバメウオを発見





テトラの裏へと逃げて行ってしまう
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初採集だけど サラサゴンべ

2023年11月04日 | 採集
 今回の素潜り採集では更にカスミフグやサラサゴンべも採集。カスミフグは以前にうちの定置網で獲れたこと(ブログ2017 12.13)があり、また交雑種(ブログ2017 1.7)まで獲れている。だが、素潜り採集では初採集である。石の影でジッと休んでいたうえフグなのであっさりと採集出来た。また小さなサンゴの上にサラサゴンべを発見。周りに大きなサンゴもあるのに何故か小さなサンゴの上にいた。ここではゴンべ科の魚は定置網や釣りでオキゴンべを確認しているだけで他種はまだ未確認であった。なのでサラサゴンべは初確認である。幸い小さなサンゴにいたのでこちらも簡単に採集することが出来た。初確認、初採集なので嬉しいはずなのだが、普通に生息していそうな魚なので感情はそこまでもない。だからサラサゴンべよりも既に定置網で確保済みであるカスミフグの方がまだ嬉しい感じである。
カスミフグを発見

カスミフグ

サラサゴンべ




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逃げないオトメハゼ

2023年11月04日 | 採集
 今回の素潜り採集では以前に一度だけ採集したことがあるオトメハゼ(ブログ2021 11.1)も見つける。更に砂地にペアで並んでおり出来れば両個体共採集したい。ところが網に追い込むと網の隙間から2個体共逃げられてしまう。だが、直ぐ目の前で止まりジッとしている。という事で網はそのままの位置で反対側からまた追い込む。すると1個体採集したもののもう1個体はまた網の隙間から出てしまう。だが、やはりそこから動かない。結局また反対側から追い込み今度は採集。2個体共採集することが出来た。普通の魚なら網をすり抜けると驚いて遠くへ逃げてしまうのだが、このオトメハゼは逃げることはなかった為、簡単に採集することが出来た。そのようなハゼなのだろうか。
オトメハゼのペア




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