年が明けてからは定置網や市場では面白い魚が見つからず、ブログネタは夜間採集ばかりになっている感じである。と、言う事で今回もいつもの港へ夜間採集に向かう。今回は干潮時であるが既に潮は満ちてくる方向なので最初から干上がった港内に降り、歩いて散策する。すると干上がった砂の上で小さな魚を発見。ハゼの仲間の様なのでこの港内に沢山生息しているヒメハゼと思われる。潮が引くタイミングで逃げ遅れてしまったのだろうか。よく見るとその個体の後ろの砂の上に小さな穴があり、砂に潜ったものの潮が満ちて来るのが遅く、耐えられなくて外に出て来たのだろうか。この港ではオオシロアナゴが干上がった砂の上で何度も見つかっているが、ヒメハゼは初めてである。流石にもう死んでいるだろうと思ったが、取り上げて水溜まりに入れると砂にまた潜って行き生きていた。確保しようとは思っていなかったので生きていて良かった。その後、波打ち際に流れてきた海藻が溜まっている場所があり、見るとミミズハゼの仲間を発見。逃げも隠れもするような気配もなくジッとしている。難なく採集する。普段は転石や礫の中に生息しているのだが、流れてきた海藻に隠れているつもりだったのだろうか。完全に海にいたのでオオミミズハゼかと思う。そうこうしているうちに潮が満ちて来たので岸壁に上がる。岸壁ではプランクトンがたくさん湧いており、見ていると透明なカレイ目の仔魚が泳いでいるのを発見し採集。その後も次から次へと泳いで来て、いくらでも採集出来そうな感じになって来る。だが、必要分だけ採集し、あとはスルーする。家に帰りミミズハゼを水槽に入れ撮影し写真を拡大して胸鰭を確認すると遊離軟条が1本しか確認できず普通のミミズハゼみたいである。また、カレイ目の仔魚は全て同じ種のように見え、眼はまだ普通の魚の様に左右両側にある。そのほか採集した魚を撮影し終了。
干上がった砂の上でヒメハゼ発見
ミミズハゼの仲間を発見
水槽に入れると普通のミミズハゼみたいである
カイワリ稚魚
タカノハダイ稚魚
カサゴ稚魚
カレイ目仔魚