昨日、仕事が終わり家族みんなで東京へ帰省。そして、今日はうちの近くに住む、市場魚貝類図鑑のぼうずコンニャクさんと会い、八王子総合卸売センターを案内してもらう。ぼうずコンニャクさんとは昨年帰省した時に初めてお会いした。卸売センター内ではお正月用のマグロやカニなどが並び、一般のお客さんが集っている。鮮魚は見当たらない。そんな中見つけたのが小肌(コノシロ)である。小肌とは小さなコノシロを指す。江戸前ではお馴染みの魚で珍しくは無いが値段を見て驚く。キロ単価二千五百円。ここ片浦漁港でも大小のコノシロは獲れるがいずれも百円もしない。正月前という事と獲れない時期ということでこの値が付いているのか?
昨日、仕事が終わり家族みんなで東京へ帰省。そして、今日はうちの近くに住む、市場魚貝類図鑑のぼうずコンニャクさんと会い、八王子総合卸売センターを案内してもらう。ぼうずコンニャクさんとは昨年帰省した時に初めてお会いした。卸売センター内ではお正月用のマグロやカニなどが並び、一般のお客さんが集っている。鮮魚は見当たらない。そんな中見つけたのが小肌(コノシロ)である。小肌とは小さなコノシロを指す。江戸前ではお馴染みの魚で珍しくは無いが値段を見て驚く。キロ単価二千五百円。ここ片浦漁港でも大小のコノシロは獲れるがいずれも百円もしない。正月前という事と獲れない時期ということでこの値が付いているのか?
今日は仕事納め。2日間の時化明けのうえ、今年最後の締めくくりという事で期待して沖へ出ると網が半分沈んでいる。潮が速いのかと思いきや、カタクチイワシが網にベッタリ刺していて重みで沈んでいる。網を起こすと大漁のカタクチイワシ。その中にミナミギンガメアジがたくさん混じる。普段はたくさんのギンガメアジの中にたまにミナミギンガメアジが数個体混じる程度なのだが、今日はたくさんのミナミギンガメアジの中にギンガメアジが数個体混ざる。このようないつもと逆のパターンは初めてである。ミナミギンガメアジはギンガメアジに似るが、目の前方の頭部背縁はまるく凸状。検索図鑑を見ると鰓蓋上部の黒斑の事が載っているがこれは当てにならないそうである。はたして来年はどのような魚と出会うことができるか楽しみである。
今日は仕事が休みとなったので、昼前から魚ボラに参加。沖縄だったか南の方からフサカサゴ科の魚が送られてきている。パッと見たときはオニカサゴに見えるがウルマカサゴにミミトゲオニカサゴであった。初めて見たが、実際にはオニカサゴと区別が付かず気付いていないだけかもしれない。先生がフサカサゴ科魚類の専門なので教えてもらったが、背鰭を広げたり、眼の間にある小さな棘を見つけなければならない。片浦漁港市場ではオニカサゴは活魚で水揚げされる事が多く、危険な魚を手に取って見ることができない為、現場で区別が付くだろうか? 魚ボラの活動も今年の4月から始まった訳だが、今日で1500個体弱の標本を登録する事ができた。この数字は始めた頃の予想を大幅に上回った数字である。自分的には来年の目標として標本に鹿児島産のアオギスを加えたい。
今日は今年最後の魚ボラ。と思って参加したら明日もする事になる。今日はカンボジアへ魚類調査に行った先生が帰国し、持ち帰った淡水魚の標本登録作業。はじめて見る魚ばかりで興奮。だが、同定で行き詰る。同定に使用する図鑑は使い慣れていないうえ英字。また、日本のような検索図鑑が無い。改めて日本の図鑑の良さを実感。また、標本はすでにホルマリン固定してあり、生時の色は無い。お手上げ状態となる。結局、数個体の登録しか出来なかった。それにしても淡水魚の種の豊富なこと。また、日本産の淡水魚に似ている種や昔、熱帯魚の飼育にはまっていた時に見覚えのある種など面白かった。ぜひ、自分で現地を訪れ、いろいろな魚を見てみたくなった。
今日、定置網で獲れたエイである。尾部背正中線に皮褶か隆起線があるとズグエイであり、無いとヤジリエイとなる。隆起線は無いが皮褶があるような、無いような?共に分布域は南日本。ここでは普通に獲れる種であるが小さな個体ばかりで大きな個体は見た事も無い。ズグエイは大きくならないのでこちらかと思うが、大きくなると深場に潜って漁獲されていない恐れもある。鹿大にも標本を持っていったのでそこでどう同定されるであろうか。
今日、市場で見つけた(捨てられていた)魚である。タカサゴに似るが縦帯が側線上を走るところからニセタカサゴであろうか。この魚も7~8年くらい前まではまったく漁獲されなかった魚である。今では幼魚から成魚まで見られ定着した南方系の魚である。奄美や沖縄などでは重要食用魚のようであるが、ここ笠沙ではまとまって漁獲されても雑魚扱いで、今回のように数が少ないと捨てられてしまう。だがこの魚は綺麗なので数が揃えば水族館用に良さそうであるが、水族館からの注文は無い。
前回、魚ボラに持っていったダテハゼがとても綺麗だったので、自分の写真用に再度釣り採集。もう一種ハナハゼも狙うがこちらは確保できなかった。暇をみつけて再度チャレンジする予定。体色だけでも綺麗であるが鰭を立てるとさらに際立つ感じがする。魚ボラに持ち込んだ個体よりも第1・第2背鰭が長く感じるので、こちらが雄だろうか?
今日、定置網でムロアジ類が沢山獲れ、1個体持ち帰り同定するとインドマルアジであった。図鑑によると分布は琉球列島となっている。実は自分ではムロアジ属のモロと思い込んで鹿大に標本として持ち込んだ個体の同定結果がインドマルアジであって驚いた。魚の写真を撮り始めた5年前くらいは、ここで獲れる背鰭前方鱗が眼の中央に達していないムロアジの仲間はモロのみであった。何個体も写真が残っているが全てモロである。そのためインドマルアジはいないものだという先入観があったと思う。ここ近年は分布域が琉球列島となっている種が多く獲れている為、また初心に戻り一から同定をし直せば新しい発見があるかもしれない。ちなみにここ片浦漁港市場ではムロアジ属の魚はオアカムロ、マルアジ、アカアジ以外は全てムロアジと称され区別されていない。
最近よく獲れるメアジ。ここ片浦漁港市場では意味は分からないがガツンと呼ばれる。定置網で漁獲されるが、普通このような魚は身の危険を感じると群れが固まる習性があるが、メアジは網を絞っていくと各個体が四方八方に逃げ回る。捕食性の魚にとっては絶好のカモとなってしまう気もするが、我々にしてみれば群れが固まった方が捕らえやすいので扱い難い。味の評価と値段はマアジに比べると明らかに低いがひょっとして賢い魚?
今日は魚ボラに参加。冷凍保存していた標本と先週と昨日釣り採集で得た活きた魚(ハゼ類)を持って行く。活きている魚(ハナハゼ・ダテハゼ・クツワハゼ・ホシハゼ)を麻酔で眠らせ、鰭立てをして撮影。タグを付け鹿大総合研究博物館に標本登録する。その後、ホテルのレストランで魚ボラの忘年会。
昨日、仕事中に片浦漁港内でクロユリハゼのペアを見つけ、今日も同じところで泳いでいるので釣り採集を実行。しかし、仕掛けが悪いのか餌が悪いのか見向きもしない。釣れる気配が無いので目標を替え、ホシハゼを採集。こちらはすぐに飛び掛ってきた。そのほかクツワハゼも採集し、両者とも活かして持ち帰る。明日、魚ボラに参加する予定なので活かして持ち込み、鹿大博物館に標本登録する予定。
今日も懲りずにアオギス採集。前日に使った餌のゴカイがまだ余っていたのでもったいないため決行。場所を変え、大きな河川の河口へ向かう。この河口でもアオギスの記録がある。だが、現場に到着すると海は物凄い時化で向かい風。とても釣りをできる状況ではなく釣りの出来る場所を探す。川を少し上り、ひとつ上流の橋まで行くと風が当たらないのでここでする事に。予想ではフグにボラ、コトヒキくらいはいるかなと思いながら仕掛けを投入。何回か投入を繰り返すと当りがあり、キスが釣れて来る。思わずアオギスだと思うも、残念ながらシロギスであった。この場所までシロギスが上ってくるとは予想していなかった。10尾程釣るが全てシロギス。釣りながら考えるが、この川は護岸工事がされているが、この対岸は干潟になっていてアオギスの産卵場に適していると思う。いや、自分でここが生息地と断言し、これからはこの場所に絞込み、採集を行なう事に決めた!
今日は日曜日に仕事があるので、代休となった。午前中は我が子の小学校での行事があったため、午後から魚の採集に出掛ける。目標は幻の魚アオギス。この海域では数年前まではアオギスが確認されていた。絶滅する前に鹿児島産の標本を残しておきたい。前回、シロギスは入れ食い状態であったが肝心の獲物の姿無し。今回も期待しながらの釣り採集であったが、アオギスどころかシロギスの姿すら見ることができなかった。獲物はクサフグ2尾のみの寂しい釣果であった。だが諦めずに1個体確保するまではまだまだ続く。
今では普通に獲れるカタボシイワシ。だが数年前までは見かけない新顔の魚であった。新顔の魚は知名度が低くただでさえ値がしないのに、この魚はさらに身に小骨が多く、雑魚扱いで売れずに捨てられる事もある。見た目はニシンに似ていて美味しそうなんだけど・・・。
今日、作業倉庫の前の港で落ち葉に添って泳ぐ幼魚を発見し採集。以前に同じ場所で米粒程の幼魚を採集したことがあるが、恐らくその成長した個体と思われる。成長はしたがまだ同定できない。あともう少し大きくなってくれれば・・・。