先週、魚ボラのM先生からメールを頂き、神奈川県博のS氏が鹿大に来られると知る。何でも魚類検索図鑑第三版?に載せる魚種の図を書きに来るそうである。是非とも見てみたい作業であるが、昼間に行われるそうで、自分は仕事で間に合いそうもなく諦めていた。ところが今日、悪天候で仕事が午前中には終わったので、帰宅後直ぐに鹿大へ向かう。魚ボラの部屋に着くとM先生とS氏がこれから作業に取り掛かるところであった。今回は検索図鑑第二版後に未記載種、初記録種等で初記載される種の図を書くそうである。まずはイトウオニヒラアジやヒシカイワリ、新しいところではイトヒキコハクハナダイなどの標本を準備し、標本写真を撮る。この時に鰭先や側線、重要な輪郭部分などをわかりやすくする為に、標本に青い色素で染色し撮影する。その写真をプリントしその上に紙を敷いて鉛筆で魚の輪郭をなぞっていく。今までは検索図鑑の魚の図はフリーハンドで書かれていて信用性がないものと思っていたが、一応は信用できそうである。その後は標本から検索のキーに使える部分を探していた。特にイトウオニヒラアジはホルマリン固定後では別種との違いがはっきりせず、検索のキーとなる部分を探して悩んでおられた。生時は見て直ぐに違いがわかるのだが、標本になってしまえば色素が落ち、わからなくなってしまう。今回はこのような場面を見学できて良かったし、勉強になった。今度の魚類検索図鑑を見るのが楽しみである。でもいつになるのかなぁ~。
先週、魚ボラのM先生からメールを頂き、神奈川県博のS氏が鹿大に来られると知る。何でも魚類検索図鑑第三版?に載せる魚種の図を書きに来るそうである。是非とも見てみたい作業であるが、昼間に行われるそうで、自分は仕事で間に合いそうもなく諦めていた。ところが今日、悪天候で仕事が午前中には終わったので、帰宅後直ぐに鹿大へ向かう。魚ボラの部屋に着くとM先生とS氏がこれから作業に取り掛かるところであった。今回は検索図鑑第二版後に未記載種、初記録種等で初記載される種の図を書くそうである。まずはイトウオニヒラアジやヒシカイワリ、新しいところではイトヒキコハクハナダイなどの標本を準備し、標本写真を撮る。この時に鰭先や側線、重要な輪郭部分などをわかりやすくする為に、標本に青い色素で染色し撮影する。その写真をプリントしその上に紙を敷いて鉛筆で魚の輪郭をなぞっていく。今までは検索図鑑の魚の図はフリーハンドで書かれていて信用性がないものと思っていたが、一応は信用できそうである。その後は標本から検索のキーに使える部分を探していた。特にイトウオニヒラアジはホルマリン固定後では別種との違いがはっきりせず、検索のキーとなる部分を探して悩んでおられた。生時は見て直ぐに違いがわかるのだが、標本になってしまえば色素が落ち、わからなくなってしまう。今回はこのような場面を見学できて良かったし、勉強になった。今度の魚類検索図鑑を見るのが楽しみである。でもいつになるのかなぁ~。
今日は水揚げ後、市場内を散策していると中型のマグロが目に付く。見ると胸鰭が非常に長く、ここの市場では水揚げされるのが非常に珍しいビンナガである。誰が釣ってきたのだろうかと漁協の職員に尋ねると、何と漁協の定置網で獲れたとの事。定置網でのマグロ類と言えば、クロマグロにキハダ、最近ではコシナガなどが漁獲されている。ビンナガは外洋性なのか非常に珍しく、定置網で漁獲されるのは初めてではないだろうか。ここの市場では珍しい種なので、当然魚ボラの標本として確保していない。マグロ類の中では小型種で安値のビンナガだが、小さいこの個体でも10キロ近くはある。その場では「標本用に」と検討するどころか考えてもいない。
今年の海は今でも海水温が低く、南方系の魚を見ることができなく面白くない。今までが南方系の魚ばかり獲れていて、逆に異常だったのかもしれない。温暖化とは言うものの、やはり黒潮が大きく影響しているようである。その為、今年はサンゴの白化現象も見られず、環境としては良かったのではないだろうか。そんな中、今日は市場内を散策していると、赤地に青い小斑点が散らばっている鮮やかな魚が活魚で泳いでいるのが目に付く。ユカタハタではないだろうか。ユカタハタは珍しくはないが、年に数個体くらいしか水揚げされることがない。また、あまり大きくならず、標本としてもありがたいサイズである。だが、問題は魚の金額で、ハタ科は高値の魚ばかりである。厄介なのは、魚を知らない仲買人の中にユカタハタを高級魚のスジアラの若魚と思っている人がいることである。当然、高値が付くと思われ、手が出ないのが現状である。綺麗な魚なので一度は標本写真を撮ってみたい。でも今回は小さな個体とはいえ、家の写真撮影用水槽に入らないので諦める。写真を撮れない悔しさもあるが、購入しなかった事でほっとした感じもする。