陽も傾いてきました。
堀端を通り駅へ向かいます。
唐津は、いいものがいっぱいある街です。
一楽、二唐津と言われる唐津焼き。
少し足を伸ばせば、太閤秀吉が夢の跡、名護屋城。
呼子の七つ釜、海上からも陸地からも素晴らしい景色・・・。
「くんち」の頃、来てみたいなぁ・・・。
「アルビノ」で自転車を返し唐津駅でコーヒータイム。
駅近くの喫茶店は、駅の中にしかありません。
貴重な喫茶店で、コーヒー&タバコしながら、満ち足りた気持ちで、単独行動を振りかえる。
そろそろ約束の時間。
駅前のバス乗り場で待つが寒い。
電話してみると、遅れると言う。
なんだ!それならもっとゆっくり出来たのに!
今宵の宿は、唐津の老舗旅館洋々閣。
ここは、温泉ではない。
しかし、ずっと泊まりたいと思っていた。
玄関を入ると、御影石の土間が広がる。
ロマンスグレーの男前なご主人の出迎え。
食事に供される器は、中里隆さん親子のものだという。
唐津焼に粉引きが多いのにはちょっと驚いた。
粉引きは、太亀(長男)さんのもののようだ。
館内にはギャラリーがあり、即売されている。
このギャラリーの床やランプシェードも中里隆さんの作品らしい。
しかし、中里隆さんの器は、高級品で手が出ない。
太亀さんの黒釉の皿があり、これはいいなぁ・・・。
一瞬、買おうかと思ったが、旅先でこれをやると旅費が際限なく膨らんでしまう。
まぁ、いいか。
買って帰っても置き場所に困ってしまうんだ。
洋々閣の食事はおいしい。
しかし、間が空き過ぎる。
次の料理が来るまで時間を持て余してしまった。
朝食は、食堂で頂く。
夕食も部屋ではなく、この庭が眺められる食堂でいいのになぁ・・・。
特別な具が入ってる訳ではないが、
しっかりダシがとられた、たっぷりの味噌汁が嬉しかった。
ざる豆腐を最初に売り出したという、川島豆腐店のざる豆腐が、黒釉の器に入れられ供された。
「器はおべべ」。
分かりすぎるほど明快なひと品。
女将、ご主人に見送られて洋々閣を後にし、唐津ともさよなら・・・。
唐津、洋々閣、又行きたいです。