食事は朝・夕共に大広間で。
個室ではないのでちょっと落ち着かない雰囲気だが、回りの客を眺め、
テーブルの上の皿を見比べ、それを夫婦の会話にして頂くのも悪くはなかった。
予約しておいたプランは「活〆とらふぐ会席」。
てっさ(ふぐ刺)の身はやや厚め。
ふぐの握り寿司、昆布〆も一貫。
四季箱と名づけられた前菜類。
どれも味よく作られている。
今回はとらふぐ会席だったが、この味ならフツーの料理でも充分満足出きるだろう。
宿のHPから予約していたので「にごりワイン」が一組に1本サービスされた。
月によってお酒の種類が違うようだが、このお陰で注文したお酒は1本だけと安上がり。
ネットの予約サイトからでも予約は出来るが、宿にとって、マージンを取られるぐらいなら
直予約した客にサービスをしようという気持ちは、こういうサイトを利用しない私には
とても嬉しいサービスだ。
宿によっては、同じ宿泊料金をとりながら、何のサービスもないところもあるが。
たまったポイントをある宿で使った場合、そのポイント額は泊まる宿の負担になるような
あくどい商売をする予約サイトは嫌いだなぁ。
「こだわり野菜蒸し」
野菜ソムリエの女将らしい、野菜そのものの味を味わってもらおうという趣向。
じゅうじゅう湯気の上がった蒸したて野菜を辛し酢味噌で頂く。
ふぐの唐揚げ
まずはアラを入れてダシを出したてっちり。
野菜がおいしかった。
その後の雑炊は出しが多過ぎてお吸い物状態。
上品な春先取りのお漬物。
四角いのは大根の醤油漬け。
自宅でも作るが、こんなきれいな四角形で供されると、いったい何だろう?と食べるまで
分からなかった。
デザートは桜のパンナコッタ。
朝食もおかずがいっぱいで味も良い。
湯豆腐は黒ゴマ豆腐に野菜がいっぱい。
宿泊料金は一人14000円。
ふぐ料理にしては決して高くない。
ふぐの味は・・・?
分からない。
あまり食べつけないもので・・・。
私としてはカニの方がいいかな。
カニなら倍の料金になるけど。
梅乃屋、部屋にコンセントがなくてケチケチしてるなぁ・・・、生花もなく超合理的だと
思ったが、源泉掛け流しの風呂の湯使いはいいし、料理もおいしい。
HPから予約時のサービスに加え、アンケート記入すれば「女将のせっけん」の
携帯版がもらえる。
無駄なモノを削り、温泉、味、サービスに手は抜かず、少しでも安く提供しようとされて
いるように感じて大変気に入り、又泊まってみたいと思う宿になった。
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