串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

再び山田旅館へ

2014年09月03日 | 宿-甲信越

今年の4月には、江戸時代からの建物本館での泊まりでした。

その時、風呂で一緒になった人から新館の部屋の備品を聞き、えらい違いだ、次は新館に泊まろうと思っていました。

そして新館の部屋へ。

チェックインは部屋で。

お迎え菓子は「雷鳥の里」だが、これは好きじゃない。

エレベーターで2階に上がった8畳間の角部屋でした。

直角の二方向に窓があり、網戸にしておくと風が通り涼しいのですが、外部からよく見えるのでそうもしてられない。

入り口の方を見て・・・。

結構大きな冷蔵庫の中は空っぽ。

暖房はあるが冷房設備はないので、真夏は暑くはないか心配だったが扇風機は置かれている。

冷蔵庫の反対側にトイレとバス、洗面所。

これだけ大きな冷蔵庫だったら冷水ポットぐらいは入っていてよいものだが、冷水は就寝時にも用意されなかった。

蛇口から出る水を飲め・・・と、いう事なんだろう。

ポットは電気ポットではない。

どうも聞いていた内容と違う。

ウォシュレット、電気ポット・・・聞き間違えたのだろうか?

それとも、もう一ランク上の部屋には備わっているのだろうか?

ユニットバスでトイレはウォシュレットではないし、便座も冷たい。

風呂はあるのに、シャンプーやせっけんは置いていない。

洗面所はそこそこ広いが、アメニティはハンドソープだけでドライヤーはない。

ドライヤーは風呂場に1つあるだけ。

ちょっとごわごわのバスタオル。巾着袋などはついていない。

浴衣は前回と同じ宿で洗濯されたものだった。

この浴衣、丈は長めだが打ち合わせが狭くて、よほどスマートな人でないと前がはだけてしまう。

客に媚びない宿だ。

近所には廃業した宿もある。

江戸時代から長きにわたり営業を続けてこられたのには過剰なサービスをしないという「始末」の家訓でもあるのかと感じた。

長々と文句を書きながらも食事に惹かれてしまう。

夕食は17:30~と早い。

朝・夕共に食事処でいただく。

今回泊り客が少なかったせいだろう、前回とは違う玄関に近い食事処で椅子席だった。

前回は「食事の用意が整いました」と館内放送が流れたが、今回は各部屋の電話が鳴った。

食事は一気出し。吸い物は席に着いたら運ばれてきたが・・・。

後で味噌汁とデザートが運ばれたが、それ以外は全てテーブルの上に。

焼き魚は冷え、天ぷらも天つゆがあったかいので、まぁいいか。

一品づつ運ばれるより、この一気出しの方が好きな私には文句はない。

吸い物、いい味してます。

先附はリンゴが入った寒天、野菜のあえ物、柔らかく湯がいたモロッコ豆。

さすが湯で加減はバッチリ。

左後ろのよもぎ饅頭は絶品。

これを食べる目的で山田旅館に泊まりたくなる私。

冷酒がウマイ!

雨飾山麓の雪の中に3ケ月埋設して熟成させた無濾過の生酒雨飾山

買って帰ろうと思ったのに、買い忘れ「道の駅小谷」の通販で購入する事に。

そして楽しみにしていたこの煮物。

どれもしっかり味がしみ込み、特にカボチャは甘い薄味でおいしかった。

よもぎ饅頭は部屋に持って帰り頂いた。

甘味を抑えた小豆餡の回りをくるむ柔らかいヨモギ餅、絶品です。

朝食は7:00~と、これも早い。

う~ん、前回おいしかった卵焼きは目玉焼きに変わっていた。

魚のアラ煮が甘味と醤油味が絶妙で凄くおいしい。

アラ煮だがほとんど全部食べられる上身。

そしてナスの揚げ煮も甘辛丁度よく、ぴりっと辛みも効いて抜群においしい。

 山田旅館の華やかさには欠けるが、しっかりした食事スタイル、私は好ましいが、熱いものは熱いうちに・・・と言う人には向かないでしょう。