串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

佐渡両津みなみ旅館

2013年06月11日 | 宿-甲信越

もう1軒、佐渡で泊まった宿の話を・・・。

こちらも源泉掛け流しの宿だが、ここは温泉よりも食事がすご~ぃ。

佐渡の貴重な掛け流し温泉宿の一軒、両津にある住吉温泉「みなみ旅館」。

ここも以前から気になっていて、いつかは泊まりたい・・・と、思っていたが、やっと実現。

両津湾に面し、1日中寄せては返す波の音を気にすれば気になる。 

ロビー前の食事処の戸に目がいく。

あきらかに年季が入った一級品。

 左上フロント。

ロビーに置かれたテーブルにも目が・・・。

鉄製の扉のようだ。 

上部には打ち出の小槌が彫金され、鍵穴が2or3。

高岡にある社名のプレートが見える。

女将さんに聞けば、富山の古民家のものを譲り受けられたらしい。

 蔵の扉だったのだろうか?

部屋は広縁付の10疊間で、洗面所はあるがトイレはない。

飲み物が詰まった冷蔵庫、ポットは電気ポットではない。

海に面していて、窓の外には両津湾が広がる。

全10部屋のうち海に面しているのは4部屋。

チェックインした夕方、涼しい風が入り、夜は窓を閉めないと寒いぐらいだったが、その風、翌朝はピタリと・・・。

風呂は男女別に内湯と露天で、男女入れ替わりはない。

チェックインから23:00まで、朝は5:00から。

 少々、塩味を感じるだけで浴感は乏しい。

体を沈めれば湯船からあふれ出た湯が、床一面に広がり桶も流される。

やはり冬季閉鎖の露天風呂もあるが、ちょっと湯がなまり気味のように感じて入らなかった。 

夕食は18:00から部屋で、一気出しに近い状態でズラリ並ぶ。

カニ身の上に卵をのせ蒸しあげ、あん掛け。

溶き卵の方が合うかもしれない。

大きなサワラだったので、味噌漬けにしたと、女将さんが説明。

気さくで太っ腹な女将、料理を運んで来てはちょっと話こまれる。

山菜とカニの天ぷら。

鮮度抜群の刺身は、黒マグロ、ヒラメ、鯛に甘エビ。

煮物は鯛の子の煮付け。 

緑の野菜、「佐渡ふき」とかいう名前でスーパーに並んでいたが、食感は大好きな「ミズ」のようでおいしかった。

 カニは一人半身。

絶品だったカキの元焼き。

カキの殻を使い、カキの上にキノコをのせぴりっと辛いソースを掛けて焼いたもの。

カキが好きではない私でもこれはおいしくて、もっと食べたぃ~。

かかっているソースは企業秘密らしいが、このぴりぴりは柚子こしょうかな?

朝食は大広間で7:00~8:30まで。

海苔はいつも食べない私。

残しているのを見た女将が「わさび海苔」だといわれるので、これは珍しいと頂く。

佐渡名物の「いごねり」は、マヨネーズと一味添えで、ちょっと珍しい食べ方。

この内容で一人@10000円ポッキリ。

5月はトレッキング客で連日満室だったらしい。

これでトイレが部屋にあれば、言う事のない満点宿なのに。 

朝食前に海岸へ出て散歩。

浜には佐渡のアチコチで見かけた浜ひるがおの可愛いピンクが彩りを添える。

探せば桜貝の貝殻があるらしい。

太陽はこの海岸越しに出たのに、寝坊して起きた時にはもう上に。


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