串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

佐渡の凄い温泉-かもめ荘

2013年06月07日 | 宿-甲信越

直江津港からフェリーで小木へ。

小木着16:20なので、この日は小木泊まり。

かねてより気になっていた宿「かもめ荘」さんへ。

小木港から歩けば15分ぐらいかかるだろうか?車なら2~3分で着く。

なかなかお洒落な外観だ。

天井の高いロビーも明るくて気持ちが良い。

部屋数は12室ほどで、一部トイレ無しの部屋もあるようだ。

ロビー奥の右手に男女別の風呂場。

ここから先は宿泊棟。

簡素な8畳の部屋だが、トイレはウォシュレット。

ほうじ茶のティバック、ポットは電気ポットではない。

クーラー完備。

窓の外、中庭にはすずらんが群生。

花は終わっていたが、青々とした葉がすてき。

風呂セットには、シャンプー、リンス、それに固形石鹸まで入っていて、これは風呂場には
用意されていないんだろうと察しがつく。

後で分かったのだが、温泉は地元の人の銭湯となっていて、夕方など地元民で賑わっていた。
料金も銭湯料金の390円だから、シャンプー類は風呂場にはない。

お迎え菓子の横には携帯のティッシュ。

したがって、ティッシュの箱は見当たらない。

風呂は内湯と露天風呂で、男女入れ替わる事はない。

う~ん、凄い匂いが充満している。

何の匂い・・・?

後で成分分析票を見て分かったのだが、これは石膏臭だった。

久しぶりに嗅ぐ石膏臭、すっかり忘れていた香りだった。

源泉温度が43.8度なので、冬期、この露天風呂は閉鎖される。

今でもややぬるめだったが気持ちが良い。

柱の礎石を見て驚いた。

カルシウム成分の析出物がびっしりこびり付いている。

露天の湯口。

うっかり踏むと痛いが、れそれほど濃い湯が源泉掛け流しで使われている。

源泉名:小木温泉 温度:43.8度 PH=9.4 湧出量:70L/M 
成分総計:5691mg/Kg 泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉

Na=1403  Ca=468.2  Cl=1238  硫酸イオン=2485 

風呂は24時間入浴可能だが、朝8:00~は清掃のため入浴不可。

8:00以降は入れないのは宿泊客にとっては少し早いが、立ち寄りは10:00からなので仕方ないらしい。

立ち寄りは21:00までで料金は390円。

昭和48年掘削の宿独自源泉で地下600mから湧く。

佐渡汽船の勧めもあり、大女将の舅さんが、出ないだろう・・・という周囲の声をよそに掘削したもの。

それまで手広く農業を営んでおられたが、減反政策などで農業だけでは・・・と、昭和52年宿を開業。

宿を開業するにあたって全くの素人だったが、佐渡汽船に色々ノウハウを教わったと、
受付に座る大女将から話しを聞いた。

夕食は食事処で。

18:00、18:30・・・ と希望時間が選べるが、両方共満員(?)で、18:45からの夕食となった。

豪華さはないが、新鮮な魚と手馴れた味付けで、どれもおいしかった。

紅ずわいかにも水っぽくなくておいしい。

右、こうぶり(皮はぎ)の肝の煮付け。

黒々としているので、さぞ辛いだろうと思ったが上手に炊かれた皮はぎの煮付け。

新鮮なので身ばなれ抜群。

ほうぼうの唐揚げ。

一人鍋の焼肉は、少々固いかな。

 

刺身が出たのに、宿からのサービスという事で、刺身がもう一品。

フグとトビウオの刺身で、手前の刻んだワサビをのせて頂くがこれが絶品。

朝食は7:30~、洋食堂で。

朝食も一般的な内容だが味は良くておいしかった。

佐渡には掛け流し温泉の宿は2~3軒だろうか?

そのうちの一軒だが、これほど濃い源泉だとは思ってもいなかった。

食べ物もおいしいし、これで@11000円。

温泉にこだわるなら、佐渡では絶対はずせない宿だと思う。 


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