直江津港からフェリーで小木へ。
小木着16:20なので、この日は小木泊まり。
かねてより気になっていた宿「かもめ荘」さんへ。
小木港から歩けば15分ぐらいかかるだろうか?車なら2~3分で着く。
なかなかお洒落な外観だ。
天井の高いロビーも明るくて気持ちが良い。
部屋数は12室ほどで、一部トイレ無しの部屋もあるようだ。
ロビー奥の右手に男女別の風呂場。
ここから先は宿泊棟。
簡素な8畳の部屋だが、トイレはウォシュレット。
ほうじ茶のティバック、ポットは電気ポットではない。
クーラー完備。
窓の外、中庭にはすずらんが群生。
花は終わっていたが、青々とした葉がすてき。
風呂セットには、シャンプー、リンス、それに固形石鹸まで入っていて、これは風呂場には
用意されていないんだろうと察しがつく。
後で分かったのだが、温泉は地元の人の銭湯となっていて、夕方など地元民で賑わっていた。
料金も銭湯料金の390円だから、シャンプー類は風呂場にはない。
お迎え菓子の横には携帯のティッシュ。
したがって、ティッシュの箱は見当たらない。
風呂は内湯と露天風呂で、男女入れ替わる事はない。
う~ん、凄い匂いが充満している。
何の匂い・・・?
後で成分分析票を見て分かったのだが、これは石膏臭だった。
久しぶりに嗅ぐ石膏臭、すっかり忘れていた香りだった。
源泉温度が43.8度なので、冬期、この露天風呂は閉鎖される。
今でもややぬるめだったが気持ちが良い。
柱の礎石を見て驚いた。
カルシウム成分の析出物がびっしりこびり付いている。
露天の湯口。
うっかり踏むと痛いが、れそれほど濃い湯が源泉掛け流しで使われている。
源泉名:小木温泉 温度:43.8度 PH=9.4 湧出量:70L/M
成分総計:5691mg/Kg 泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
Na=1403 Ca=468.2 Cl=1238 硫酸イオン=2485
風呂は24時間入浴可能だが、朝8:00~は清掃のため入浴不可。
8:00以降は入れないのは宿泊客にとっては少し早いが、立ち寄りは10:00からなので仕方ないらしい。
立ち寄りは21:00までで料金は390円。
昭和48年掘削の宿独自源泉で地下600mから湧く。
佐渡汽船の勧めもあり、大女将の舅さんが、出ないだろう・・・という周囲の声をよそに掘削したもの。
それまで手広く農業を営んでおられたが、減反政策などで農業だけでは・・・と、昭和52年宿を開業。
宿を開業するにあたって全くの素人だったが、佐渡汽船に色々ノウハウを教わったと、
受付に座る大女将から話しを聞いた。
夕食は食事処で。
18:00、18:30・・・ と希望時間が選べるが、両方共満員(?)で、18:45からの夕食となった。
豪華さはないが、新鮮な魚と手馴れた味付けで、どれもおいしかった。
紅ずわいかにも水っぽくなくておいしい。
右、こうぶり(皮はぎ)の肝の煮付け。
黒々としているので、さぞ辛いだろうと思ったが上手に炊かれた皮はぎの煮付け。
新鮮なので身ばなれ抜群。
ほうぼうの唐揚げ。
一人鍋の焼肉は、少々固いかな。
刺身が出たのに、宿からのサービスという事で、刺身がもう一品。
フグとトビウオの刺身で、手前の刻んだワサビをのせて頂くがこれが絶品。
朝食は7:30~、洋食堂で。
朝食も一般的な内容だが味は良くておいしかった。
佐渡には掛け流し温泉の宿は2~3軒だろうか?
そのうちの一軒だが、これほど濃い源泉だとは思ってもいなかった。
食べ物もおいしいし、これで@11000円。
温泉にこだわるなら、佐渡では絶対はずせない宿だと思う。