木を愛し、土に親しみ、犬と戯れ、思いつくまま気ままに発信、知る人ぞ知る「山章工房」のブログです。
山章工房の木土愛楽(きどあいらく)



おはようございます。

昨日、一時的に強く降っていた雨も上がりました。

Mayと図書館コースを歩いていても、相変わらず、冷え込みは感じませんでした。

さて、私のブログカテゴリーの中でも出番の少ない「珈琲の音(coffee note)」です。

久々に新豆を購入したので、コーヒー豆の焙煎教室を開きましょう。

道具は大きめの缶詰(1号缶内径153mm 高さ176mm)の空き缶、これを使うのが山本式。

ぎんなん煎り用手網(直径220mm)、クリップ4個だけです。

初期投資3000円以内で、コーヒー焙煎というすてきな趣味が始められます。

生豆はネットで最初は1kgほどを取り寄せてください。

豆はそれぞれ350g計量します。

手前の手帳は、焙煎時間と焙煎後の重さを記録します。

(7年間記録してますが、振り返ったことは実はあまりありません)

パプアニューギニア

ブラジルNo.2 (ちなみにNo.1はないので、もっともグレードの高い豆になります)

タンザニア(一般的にはキリマンジャロで通っています)

今回初めて購入したホンジュラス、SHGは最上級を意味します。

ここが山本式です。

空き缶がコンロの熱を集約し、たぶん遠赤外線(?)を豆に届けます。

また、空き缶の高さが手網を振る位置を常に一定に保ってくれます。

この二つの効果により、強火の遠火で豆の中までしっかり熱が通り、

豆の香りと味を引き出します。

焙煎中は火加減は変えずに常に強火です。

豆を手網に入れ、クリップで4箇所を留めます。

2~3分すると、豆がうっすらと緑に変り、青臭いにおいがしてきます。

この瞬間が焙煎中のもっとも楽しい過程です。

徐々に焦げ色がつき、生豆から薄皮(チャフ)がはがれ、手網から出てきます。

だいぶ色づいてきて10~13分ぐらいで、最初の豆の破裂音(1ハゼ)が聞こえてきます。

さらに加熱を続けると、焦げるにおいがして煙が立ち、

1ハゼよりも小さな破裂音(2ハゼ)が聞こえてきます。

この音をどこまで聞いて、煙をどこまで出して焦がすかが、焙煎者の判断になります。

もちろん、金網越しに、豆に煎りムラや焦げすぎがないかもしっかり目でチェック。

これくらい煙が出てきたらもう火はストップ、焙煎完了。

この間の1分前後の判断で豆の仕上がりが変わってきますが、

それは焙煎回数を重ねて、覚えるしかありません。

大きめのざるに取って、扇風機の風をあてながらもう1つのざるに豆の移し替えを

3~4回繰り返して、チャフ(豆かす)とあら熱を飛ばします。

豆はざるに入れたまま、しばらくは扇風機の風に当て、落ち着かせたら出来上がり。

仕上がりの豆はおよそ290g前後になります。

これがほぼ標準的な仕上がりです。

タンザニアは、酸味を活かすためにやや浅めに焙煎しました。

逆にホンジュラスはやや深めの焙煎にしました。

この豆自体は初めてですが、かつてその隣国のグアテマラの豆が深めの焙煎がおいしかったので、

根拠は薄いのですが、この豆もそうしてみました。

これがホンジュラスのストレートです。

見た目苦そうに見えますが、そうでもなく、もちろん砂糖もミルクも入れません。

また自家焙煎の豆の特徴として喉ごしがよく、スーと入ってきます。

どんなブランド豆でもだいたい焙煎後100gの単価は100~120円で収まります。

どうですか、皆さんも3000円でおいしいコーヒーの世界に踏み込んでは?

これからMayと伊豆に帰り、今日も焙煎をしようと思います。

皆様もよい週末をお過ごしください。

 



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