「お葬式(1984年公開)」を観た。
【解説】妻の父が亡くなり、喪主として初めてお葬式を出す男の途方にくれる姿と、そこに集まる人々を描く。俳優の伊丹十三が、脚本、監督を手掛け、撮影は「メイン・テーマ」の前田米造が担当。伊丹十三初監督作品で撮影は神奈川県湯河原町にある伊丹の別荘(元自宅)で行われた。第8回日本アカデミー賞の最優秀作品賞受賞。
上映時間124分に大きな盛り上がりがある訳ではなく、どちらかと言うと淡々としている映画なのだが、それが何だか心地良く非常に惹き込まれる映画でこれまで何度も観た。また劇中に「ある葬儀の記録」と題した家庭用8mmビデオで撮影したような白黒シーンがあるのだが、とても自然な感じで私にとっては好きなシーンである。ちなみにその撮影は写真家浅井慎平氏が行っている。
エンディングロールを眺めていると、井上陽水の名前を発見した。配役は「電報配達人」とのこと。よくよく観直すとちらりと写っているのだが、これはなかなか気がつかない。それにしてももう30年近く経過しているのに、非常に面白い映画である。
お葬式には本当に様々なドラマがあるものだ。