先日車で出掛けた時のこと。
車を運転すると「いつもとは違う道を通ると何か新たな発見があるかも」との冒険心がハンドルを動かし、今まで通った事の無い裏道を通ってみた。方向的に想定しながら夕暮れの住宅街をスルスルと走る。すると段々と道が狭くなり、いつしか路地の中に入りこんでいた。「この先行き止まり」の看板が目に入り、それを回避を続けているうちに、最後は「曲がれない」「戻れない」にっちもさっちも行かない状態になってしまった。
げぇ・・・どうしよう・・・
気が付けば辺りはすっかり暗闇になっていてさらに心細さを増長させ、エンジン音が静かな住宅街に響く。前方のT字路の曲がり角に自転車が駐輪してあり、これをどかせば何とか曲がれるか?と車を降りて自転車へと向かうが、チェーンが電信柱にしっかり繋がれている。仕方なくその状態で何度かチャレンジしてみるものの、ガリガリとブロック塀を擦ってまで進む勇気はない・・・文字通り右往左往しているうちに、最終的に今来た細い路地をバックする。行きとは違いバックだと「こんなにも細く長かったのか?」と感じる。慎重に左右のバックミラーを確認しつつ、恐る恐るゆっくりとバックし、ようやく転回出来る曲がり角まで辿り着いた。そのままバックのまま切り返すが、これまたかなり狭い曲がり角で、何度も何度も何度も切り返して、ようやく路地から脱出した。万歳~解放感がハンドルを強く握らせる。
当分の間、真面目に静かに運転しようと思う。
画像は私の好きな「ルイ・アームストロング」。
理由?ニックネームが「(にっちも)サッチモ」だから・・・