当社連休初日、3時台に起床し、今年最後のひとり旅で羽田空港へと向かう。今年のひとり旅は1月の岐阜と今回のわずか2回だった・・・
今回の目的はコロナで打撃を受けていると知り、応援していた兵庫県豊岡にある豊岡劇場での映画鑑賞であった。9月の時点で「前のめりにならないように」とした上で予約を入れていたものの、第三波が到来し、大阪・札幌のGOTO一時除外が発表された。大阪が目的地ではないにしろ、豊岡へ行くには大阪伊丹空港でプロペラ機に乗り換えなければならない。勝負の三週間での不要不急の外出に複雑な心境と様々な葛藤の中、ギリギリまでキャンセルを考えつつも当日を迎えた。
伊丹空港から兵庫県・但馬空港への乗り継ぎはわずか20分なので一服する時間もなく、そのまま昨年6月の鳥取ひとり旅以来のJAC機に乗り込む(ブログには未掲載だが、鳥取には但馬空港経由で行った)。今回劇場以外にも訪れたい場所がいくつかあり、事前にアクセスを調べたが、頼りの公共機関であるバスの運行がほぼない状態の上、但馬空港には一日2便しか就航していないので、翌日は10時の便で伊丹へ戻らなければならないので24時間で効率よく回る為にタクシー利用を第一に考える。但馬空港のホームページにはタクシーの常駐はないとのことだったが、今回で三回目の但馬空港だったので、何となくタクシーが停まっていた記憶だけを頼りに予約もせずに到着口を出るとタクシー発見。
たまたま送りで来ていたタクシーに乗り込み、現存する芝居小屋としては近畿地方最古である永楽館を目指す(約20分5000円)。明治34年開館の「小屋」は昭和39年に閉館したものの平成20年に大改修され、44年の歳月を経て蘇った。しばしタイムスリップを楽しんだ後、ミシュランガイドでビブグルマン獲得した出石(いずし)そばを頂く。わんこそばのような小盛の五皿が50代にはちょうど良い。
出石城下町を散策し、バスで豊岡駅まで移動(約25分590円)。チェックイン前なので荷物をホテルに預け、玄武洞へと向かう。事前にもホテルのフロントでも観光案内所でも確認するが、電車に乗って「渡し舟(片道400円)」での移動とのことなので、駅前でタクシーに乗り込むと先程のドライバーさんだった・・・約20分(2500円)で玄武洞到着。160万年前の火山活動で冷えた溶岩が長い歳月をかけて波の浸食により地表が現れた玄武岩のアートに圧倒される。ちなみに明晩ブラタモリで特集される。
見学後、再び豊岡市内へと戻る為、玄武洞ミュージアムからタクシーを呼ぶ。まさかと思いつつ、タクシーを待っていると・・・違うドライバーさんだった(約20分・3000円)・・・次は日本一のカバンの生産量を誇る豊岡氏のカバンストリートを見学し、いよいよ今回のメインである豊岡劇場にて映画鑑賞。歴史のある味のある館内で約2時間映画を楽しむ。鑑賞後、スタッフさんに別れを告げ、駅前を散策しているとトイレから出て来たドライバーさんとばったり三回目の遭遇。その後、永楽館のスタッフさんおススメのお店で食事。城崎温泉は目の前にもかかわらず、今回も寄ることはなく、ホテルの小さなバスタブに体を浸けて早々と就寝。
翌朝5時に目覚ましをセットして、電車に乗り込む。以前も訪れたことがある梁瀬駅を目指す。今回で3回目なので省略してもいいのでは?と前夜まで考えていたものの、同じ梁瀬としては行かねばならんと向かった(豊岡駅より約40分590円)。朝もやの駅は今回も幻想的だった。
そして20分後の豊岡駅行きの電車に乗り込み、ホテルに戻り、チェックアウトし、但馬空港へと向かい、伊丹空港から羽田空港に13時過ぎに到着した。今年最後のひとり旅は終始バタバタしていたものの、やたら充実していた。