「新しい日本をつくる国民会議」の主催で開催された麻生首相と鳩山代表の党首討論が行われ、大変興味深く内容を検証し、マスコミ各紙の論調も比較してみた。
政権交代が確実視されている今回の選挙において、自民・民主のどちらに政権担当能力があるのかを確認したかった。
民主党政権となったときに、国民生活を任せられるのか?迫力せまる政策論争を期待していたが、またも期待が外れた。
マスコミが指摘する「ばらまき政策」の財源が、本当に大丈夫なのか?と注目したが、「不要不急な事業を止めれば捻出できる」と述べるだけであったようだ。
社会保障費が毎年増え続けることが必須であるが、これも歳出削減で補えるほど財政は甘くないと思う。
本音で具体的財源が出来ると思っているのか?それとも政権の実績がないから判らずに言っているのか?欺瞞なのか?
民主党の弱点とされる財源問題や外交・安全保障問題については、結局具体的説明が無かったようだ。
主催者の有識者で、もっと問題の本質を問い詰めて国民の信頼得る論議をして欲しかった。
財源なくしてどんなに立派な政策も実現するはずが無く、「絵に描いた餅」にならないためにも、しっかりと糺して欲しい。
消費税についても、「いつまでも上げないで済むとは思わないが、4年間は必要ない」と言うだけで、「何故4年間なのか?」根拠の説明がない。
国民に不都合なことは、蓋をして隠しているとしか思えないのである。
これまでの無責任野党ならともかく、本当に責任政権をとるならば、国民が安心する説明が必要である。
よく二言目には、国民の目線での政治というが、これでは目線が合っていない。
高速道路無料化やガソリンの暫定税率の廃止など、その財源も不明である。
道路公団の債務40兆円の償還はどうするのか、暫定税の穴埋めはどうするのか?
高速利用料金は、渋滞無く高速で行けるからの対価であり、利用者の負担は当然であり、無料化で渋滞が悪化するなら意味は無い。
結局は、ばらまきのツケは、国民に回ってくるしかないないのだろう。
管理者は、今の日本には構造改革は不可欠であり、政権が自民であれ、民主であれ日本丸の行く末をしっかり示して、
国民はその痛みを分け合う覚悟をしなければならないと考えている。
誤りのない歴史的な意義のある政権選挙にして欲しいものである。