環境にやさしく、健康増進に役に立つ乗り物として、「ジテツウ(自転車通勤)」など大変話題になり、
ブームとなっている自転車であるが、その中で自転車タクシーも全国各地で人気を呼んでいるそうだ。
自転車タクシーは、世界各国で古くから普及されており、『世界の自転車タクシー(人力タクシー)展示会』が、横浜で開催されており、出かけてみた。
自転車タクシーは、自転車王国のヨーロッパや東南アジアでは、生活の足として利用されており、
これまでも現地で度々目にしていたところである。
最近は、各国でもアートやエコの側面からも注目を集めており、日本の観光地などでも大変人気を呼んでいるようだ。
横浜本郷台の会場には、NPOやNGOの提供で、バングラデイッシュの「リキシャー」、カンボジアの「シクロ」、
インドネシアの「ベチャ」、フィリッピンの「ペテイキャブ」、そして横浜の「ベロタクシー」が、陳列紹介されていた。
それぞれに現役を引退したタクシーで、カラフルな装飾と郷土色豊かな薫を感じるものであった。
会場には、現物が無かったが、もともとベロタクシー(Velotaxi)はドイツ生まれだそうで、その後ヨーロッパやアメリカでも、
新しいスタイルの交通機関として認識されて復活しているそうである。
最近の自転車も高度な技術が駆使されているが、日本のベロタクシーでも電動アシストや変速システムが導入され、
車体も空気抵抗などを軽減するお洒落なデザインが多いようだ。
勿論、自転車であるから、道交法の軽車両として扱いであるが、乗客を乗せての営業車であるから、
条例による規制がかかり、運行許可が限定されるそうである。
また、一般タクシーも営業不振が続く中で、ベロタクシーの営業収入は、どうなっているのだろうか?
横浜の利用料金は、基本料金300円+観光地1箇所毎に100円加算だそうであるが、果たして職業として成立つのか?
個人事業者であるが、ラッピング広告やスポンサーがついて何とか運営が成立っているのだそうである。
横浜では、ベイサイドエリアの観光の華として、人気を得ているようである。