東京・八重洲で開催されているスケッチ画展へ出かけた折に暑い日でしたが、丸の内から皇居周辺をぶらりと散策してみました。
東京駅に来るたびにあの赤レンガ駅舎の復原工事の進捗状況が気になっていたが、10月の全面開業を前に工事の仮囲いも殆ど取り払われて、中央口の通行も可能となり、約100年前の創建当時の外観が実に美しく映えていました。
特に、迎賓客専用口となっている中央部の景観は、緑濃い松と玄関構えは、日本の表玄関に相応しくそのレトロ感と相まって日本一の美があります。
新丸ビルの丸の内ハウスのテラスからは、東京駅を一望出来てテラスのベンチに一休みしていますと、どこか日本の光景とは思えないものがありました。
さらに東京駅の南側には、竣工したばかりのJPタワーが赤レンガ駅舎と対照的なデザインでそびえ立ち、地上100Mだそうで、またまた丸の内に新名所が出来ていました。
また、皇居側を望むと坂下門から霞が関方面の展望も最高でした。
しばしの休息後、丸の内仲通りへ出ると、この日も「ベンチアート」が開催されており、新丸ビル近くでは、芦田愛奈や松井秀喜などのほぼ等身大の像が迎えてくれて、和ませてくれました。
和田倉橋をへて皇居外苑へとぶらついてきましたが、この橋は木製の欄干や約20CM径の擬宝珠が残されており、最も江戸の風情を感じるところだと感じています。
外苑濠につき桔梗門では、約10人のスケッチグループがスケッチされていましたが、丁度通りかかった外国人から、Very Goods!!と称賛されてしばしの交流を行っていた。
坂下門前を経て御幸通りへ戻ると、ベールを脱いだ東京駅を遠くに望むイチョウ並木は既に色づき始めており、足元には何と銀杏があちこちに転がっていましたが、着実に秋は近づいていることを実感しました。
馬場先濠では、白鳥のつがいが仲良く毛づくろいをしており、優雅な光景に通りすがりの外国人グループのカメラマンの人気を集めています。
この後、重要文化財の明治生命館へ向かい、マイプラザ内をぶらりと巡って見ましたが、激動の昭和の歴史が刻まれたその外観は、何とも言いようのない素晴らしいものでした。
歴史的建造物として数々の建築関係の優秀賞を受賞しているそうで、涼感を感じながら一休みしていたが、アトリウムなど多くの工夫された空間が出来ており、都会の真ん中のオアシスとなっているようです。
京橋駅へ来てみると、こちらでも注目の「(仮称)京橋の丘」の新ビルが着々と工事が進んでおり、京橋界隈の景観のあまりの変化にビックリするほどでしたが、丸の内から八重洲界隈は、この1,2年ですっかり新しい街に変貌を再発見した街歩きでした。