ベルリン国立美術館展を後にして、屋外は猛暑でしたがいい機会でしたので寛永寺の諸堂を巡り歩いてみました。
上野公園は、東叡山寛永寺の跡地であることはよく知られているが、中々寛永寺を訪れる機会が少なく、この日は両大師開山堂から国立博物館を経て根本中堂へと向かいました。
先ず輪王殿に立つ旧本坊表門(黒門)へ行ってみれば、残念ながら改装?工事中でベールに包まれており見ることは出来ませんでした。
輪王殿に隣接する慈恵大師と慈眼大師を祀る「両大師開山堂」境内には、本堂(開山堂)や阿弥陀堂、しだれ桜が見どころのようですが、この日は人影もなく参拝後にゆったりと見て回ることが出来ました。
阿弥陀堂には、阿弥陀如来を挟んで虚空蔵菩薩と地蔵大菩薩の三体が公開されていました。
境内の参道脇には立派な銅灯篭が設置されているが、徳川家の葵紋が入り龍や天女の造りが素晴らしいものでした。
両大師を後にして国立博物館正門を過ぎると「旧因州池田屋敷表門(黒門)」があり、こちらも東京大学の赤門の並んで、上野の黒門として有名で、実に重厚な構えで風格を感じるものがありますね。
徳川家の菩提寺と言われる「東叡山寛永寺」へと回ると、五代将軍綱吉の霊廟のある勅額門が閉ざされた門の奥に見え重要文化財としての重厚さが滲み出ていました。
根本中堂のある境内には、数々の石碑が置かれており、上野戦争慰霊碑や蟲塚は目を引かれますが、上野彰義隊の戦いの戦跡に思いを馳せていた。
また、巨大な石碑「施無畏(せむい)」が正門脇にありますが、仏教語で「人から不安や恐怖を無くすこと」、「何事にも畏れることなく勇気をもってやる強い心・・・」 を意味するようで、心安らかになり寺を後のした。
この後、スイート派の管理者にとってどうしても訪れてみたかった、フランス菓子の名店「パテイスリー・イナムラショウゾウ」店を迷いながらようやく探し求めて到達・・・
お見せ前には、コンシェルジュが迎えてくれましたが、評判通り次から次へと来客があり、店内へ入るのに行列が出来るのは当たり前と聞いていたが、この日は待つことなく店内へ・・・
決して大きなお店ではなかったが、ショーウインドウには宝石のようなケーキが並び目移りしながらゲットしてここまで来た甲斐があったと美味しくいただきました。
鶯谷駅前に着くと、我が故郷福井の「いっちょらい」の看板が目に入り飛び込んでみると、懐かしいふるさと福井の郷土料理や福井の地酒を食することが出来るお店で、福井名物の「いっちょらい・ランチ」をいただいた。
マスターと田舎弁で話をしていると、故郷の話が弾み聞けば故郷の学校や実家も近いようで、ふるさと大使もやっていると聞き、意気投合して握手を交わしていた。
店内もお座敷個室でお洒落な白石を飾る廊下をあるく実に素晴らしいお店で、故郷の味を堪能してまたの訪問を約して帰路についた。