箱根峠越えして箱根旧街道を散策の後、三島市内に入り、中世の山城の山中城址公園内を巡ってきました。
箱根旧街道から山名城址公園の入口には、駒形諏訪神社が鎮守していますが、山中城の守護神として日本武命が祀られています。
神社の裏には、樹齢約500年・樹高31mの大杉が聳え、「矢立の杉」と名付けられていますが、戦国時代に武将が出陣の際に矢を射立て勝敗を念じていたようです。
当時の兵糧を保存していた「兵糧庫」
本丸の周りには、石垣ではなく深い土塁・内堀が残されています。
現在の本丸跡は、土手の丘となっています。
内堀を渡って本丸と二の丸を繋ぐ「本丸西橋」
二の丸の周りの「筆曲輪」
「二の丸(北条丸)跡」
二の丸・本丸から最大の見どころの「障子堀」へ向かう分岐点
山中城址の最高点からは、空堀の中を区画するように畝を残した障壁が作られており、見応えある光景が保存されています。
堀の周りの散策路からは、富士山や箱根山などの大パノラマの眺望が見られる絶景ポイントとなっています。
西櫓周りに作られた長い畝堀
「西の丸」跡の広場の先には最高点の「西の丸美晴台」からも富士山や曲輪が見られます。
西の丸から二の丸沿いの散策路を下った下には、当時の湧水を貯えていた生活用水池を復元した田尻の池・箱井戸が残されており、現在はスイレンの花が咲く名所となっているようです。
田尻の池の先の「三の丸堀」は、長さ約180m、幅30mの堀で、一部は池からの排水路として活用されたそうです。
広い城址公園の南端の岱崎出丸(だいざき)エリアでは、馬の背のように丸みを帯びて堀を遮るように、急傾斜の畝や深い堀の「出丸御馬場堀」が保存されています。
岱崎出丸エリアの先端には、すり鉢型の「すり鉢曲輪」が見られ、美晴台からは、富士山も見られる絶景ポイントとなっています。
「すり鉢曲輪」から岱崎出丸の東側には、「一の堀」沿いの一直線の長い広場が作られて本丸・二の丸の景観とは異なる姿が残されています。
広い中世の山城の壮大な歴史ロマンの城跡を散策した後、箱根旧街道を経て三島のランドマークの「三島スカイウオーク」へ向かいました【続く】
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