今年4月に開校される「横浜サイエンスフロンテイア高校」の話題が、NHKなどで紹介された。
同校は、地域が取り組む教育改革の一環として、世界で活躍する人材の育成を目指すという新しいコンセプトだそうである。
その為に、外部の研究機関や大学・企業と連携して最先端の科学教育を行うことを目指している。
ノーベル賞受賞者の小柴氏や有馬氏をスーパーアドバイザーに迎え、大学・企業の一流研究者も技術顧問に就任されるという、指導陣が揃うそうだ。
また、学校設備は、高度な実験が出来る実験室が20もあり、大学レベルの環境になるそうだで至れり尽くせりである。
そのコンセプトに人気が殺到して、第一次入学試験の倍率は、5.24倍となった。
自分も工学部出身で、企業の技術畑で様々な第一線の技術を通して、社会貢献に尽力したと思っているが、
ある工学系の学会でも議論してきたのは、現代の大学教育が實社会で即戦力になっていないということである。
世界をリードする技術の多くは、大学・企業の研究機関が貢献し、創り上げているのが実態であると認識している。
今回の協力企業の一端に、もと所属した会社が名を連ねており、うれしい思いがする。
この「横浜サイエンスフロンテイア高校」も、鶴見工業高校の再編であるが、社会のニーズにマッチ出来なかったのが、きっかけとなっている。
これまでにも私学では、同じコンセプトで多くの実績を残して、多くの人材が育っているが、
ニーズにマッチ出来なかった原因は何だったのか?
教育カリキュラムなのか、指導体勢の問題か、施設が不十分だったのか、生徒の能力が不足していたのかなど新しい学校が期待倒れにならないように、願って止まない。
最近は、詰め込み教育のせいか、テレビ社会のせいか?子供の理科離れが問題となっており、常に身の回りに起きる事象に対して、「なぜ なぜそうなるの」という疑問をもつことを大切にして、考える習慣を実につけることを教えて欲しい。
関東地区には、 「サイエンス倶楽部」という民間の体験教室があるが、『自分たちでやる』ことを通じて、理科実験教室が人気を呼んでいる。
知人の子供さんの体験によれば、学校よりも「実験することにより発見する歓び」を感じて面白いそうだ。
すばらしい未来を秘めた多くの人材が育つ環境に大いに期待し、協力していきたいと願う。
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