今年も市内の公立中学校の卒業式が一斉に行われましたが、地元中学校の卒業式に招かれ参列してきました。
学校前の梅園では、この日を待っていたかのように約100本の白梅が一斉に開花して登校してくる卒業生や保護者へのお祝いのメッセージを伝えているようでした。
麗らかな春の陽を受けて、梅もここぞとばかりに踊り始めたように美しい舞台を演出していました
今年は、150名が義務教育を終了して新たな新天地へと巣立っていくこととなるが、どんな思いで今日の旅立ちの日を迎えたのだろうか?と、興味を持って日頃見慣れている卒業生の顔を見ていた。
卒業生が「未来へはばたけ 卒業生」と書かれた入場ゲートから会場へ入ってきた時には、登下校時に見慣れているその顔も緊張して強張っていたようで、この日の門出の重みが現れていたようです。
今年の卒業生は、あの3.11大震災を1年生時に経験しており、校庭に避難して被災地へ思いを馳せていたそうで、今もその時の経験を忘れずに新しい世界への初めての一歩を踏み出して、無限に広がる未来へ羽ばたいてほしいと心から願いたい・・・
校長先生から一人一人に手渡された卒業証書を手にして、在校生から別れの言葉や別れの歌「旅立ちの日に」が歌われる頃には、緊張した顔がいつの間にか緩み、ハンカチを頬に充てる姿も見られていました。
「いつの間にか 時は流れ もう卒業の日 人はいつか旅立つものだけど いつの間にか またどこかで 会える気がするからね・・・・」といつも聞きなれた歌詞を聞きながら感情が吹く出しているような姿を見て、思わずこちらも熱くなるのを覚えていた。
卒業生が、3年間を想い心に残ることを1文字2文字で表した漢字が会場に張られていたが、「夢」・「友」・「志」・「走」・「誠」・「道」・「感謝」・「挑戦」・・・など熱い言葉が並んでいました。
校歌には、「陽は差しなごむ 南の窓に 古城の丘の みどりは薫る・・・」と謳われており、学校前の大庭城址公園には、 春の息吹を感じて、梅やハクモクレン、ボケの花が大地の恵みを受けて春を告げています。
城址公園から戻ると、ご近所にはしだれ梅が妖艶な舞を見せていました。
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