超大型の強い台風が相次いで発生。気象予報士の顔がいくつもいくつもテレビ画面に現れる。
その台風9号は、沖縄地方や長崎五島列島方面に大きな爪痕を残して、朝鮮半島へ上陸。大きな被害をもたらしているようだ。
そして今ひとつの台風10号は「特別警戒レベル」に達するほどの超々大型が予想され、厳重な警戒が呼びかけられている。
明日夕方から明後日にかけて九州に接近、上陸の可能性もあるという。ここ山口県も他人事ではない。
そんな物騒な台風予報の前々夜の9月3日。旧暦7月16日、十六夜の名月が登り始めたのに気がついた。その時はまだ小高い雑木林の上に頭のてっぺんだけが見えていた。一旦カメラを構えたが「まだ少し早い」と判断。パソコンを立ち上げメールをチェック。さて撮るぞと構えたら、無情にもお月様は雑木林を見下ろすほど高く上がってしまっていた。
雑木林から半分顔を覗かせたところを撮りたかったのに。それにしてもまん丸きれいな月ではある。嵐の前の名月とでもいうのだろうか。
夜半に嵐の吹かぬものかわ
できるものなら、今日見るべきは今日見ておきたいものである。
いずれにしても、秋はお月様の美しい季節ではある。今年の仲秋の名月は10月1日とのこと。
月の満ち欠けによって暦を作っていた太陰暦(旧暦)では、7、8、9月を秋としていたことから、その真ん中の8月を中秋といい、8月15日の満月を「中秋の名月」と呼ぶのだそうな。かれこれ1ヶ月先の話である。
さしあたっては、台風10号が大きく荒れ狂わないことを祈りたい。
そしてつながりのない話ではあるが、9月のカレンダー標記は『自分だけで生きているのではない 皆の働きの中に生かされている』とある。
肝に銘じよう。