「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「季節の変わり目」

2020年09月13日 | つれづれ噺

           
                  早くも姿を見せた秋の花、曼殊沙華。珍しいピンク色に染められて。

彼岸の入りまでおよそ1週間。夏から秋へ、季節はようやく変わり目を感じさせるようになった。
隣の荒れ地の一角にヒガンバナ、曼珠沙華が咲いたのを見つけた。その色は赤でもない、白でもない、黄色でもない。珍しいピンク色である。
そこはかとなく株がつぼみを付けており、これからもっとたくさん咲くのであろう。

今日の朝刊で「宝塚伝統の『指導』廃止」という見出しにぶつかった。阪急電車へ一礼/先輩に返事は「はい」か「いいえ」のサブタイトルもついている。
要旨:未来のタカラジェンヌを養成する宝塚音楽学校で、指導の名目で先輩が後輩に課していた、阪急電車への一礼や、大声で挨拶をするなどの
   伝統的作法を廃止していたことがわかった。「舞台人として必要不可欠なルールではなく、近年のハラスメントに厳しい時代状況を鑑み
   た」と説明。数年がかりで撤廃したという。

元タカラジェンヌの講演会などで「学生時代の厳しいしつけや作法の伝授」については、これまでに何度か拝聴したことはある。そのたびに「エッ、この時代にそんな非現実的な指導法が今もあるの」と、半ばマユツバで受け止めていたが、それらは間違いなく本当の話であったのだ。
①先輩が普段利用する阪急電車に礼をする。②遠くの先輩に大声であいさつ。③③先輩への返事は「はい」か「いいえ」に限定。④④先輩の前では眉間にしわをよせて口角を下げる。などのルールがあった。
これらのルールは明文化されずに長年、生徒間で受け継がれており、起源は不明だという。

会社勤めの現役時代を振り返っても・・・・・・。そうか、まるっきりゼロではなかったときもあったな~。
上司として転勤してきた人が、学歴を誇示したがったり、土地柄になじめないのを部下のせいにしたりする。そんな、とんでもない年下の転勤族と付き合わされたことも何度かある。その時の「こいつ、アホじゃないの?」などと、反感を持ちながらも、職制という掟に従ってガマンしたころの理不尽さと似ているなー。そういった人間関係の中では、業績の向上も思うに任せなかったような。

様々なハラスメントが問題視されている現代社会において、これほどの不条理に誰かが気がつき、誰かが声を上げることで、長い長い悪習を変えることが出来るのだ。潮の変わり目がやってきたのだろう。未来のタカラジェンヌにとって、大らかで素敵な学びの場になることを願ってやまない。今は季節の変わり目である。厳しい寒さの前に、穏やかな紅葉の秋を楽しみにしたいものである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横幅を広げる

一行の文字数を増やしたい