「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「自主防災」

2020年09月28日 | 地域活動

                                                        
                      白い小粒のニラの花

         ″ 老いの手を ひらけばありし 木の実かな ”     後藤夜半

散歩の途中で孫が手をつなごうとする。固く握っているジジのこぶしをなんとかこじ開けようとする。
意地悪くちょっとがんばって握っていると、両方の手で先ず小指から起こす。次いで薬指中指へ、そして手の中に小さなドングリを見つけると「じいちゃんどこでひろったの?」「あそこだよ」「お願い、も一回行こ」と来た道を戻ろうとする。

そんな散歩も汗が流れない心地いい季節になった。畑のそばの草むらでは、あっちこっちでひと固まりになったニラが、小粒ながら清楚な白い花を咲かせ存在をアピールしている。
そんな秋がだんだん深まるにつれて話題になるのが、いつ襲われるかわからない自然災害から身を護る「自主防災」の話である。

台風による大雨。台風の進路とは関係ない地域の集中豪雨などなど。近年の一極集中豪雨による土砂災害は「もうたくさん」というほど目に、耳にしてきた。それでも不意を襲う自然の猛威の前には無力に近く、生命や財産の喪失は後を絶たない。
行政の呼びかけも必死ではあるが、そんな必死さが住民全てに行きわたらなかったり、行きわたっても「我が家は大丈夫」「この家と共に」という意識はなかなか変えられないのが現実である。

そこで、行政の指導が守られないことや個人の尊厳を重視して、「今や災害から身を守るのは自分自身ですよ」と繰り返し叫ぶ。言い換えれば、行政を宛てにしない代わりに、自分のことは自分が守ることに徹底しましょう。そのためには、隣近所が徒党を組んで気象予報を正しく判断しましょう。いち早い避難を自分たちで考え実行して行きましょう。そのためには「小地域単位の自主防災組織の立ち上げ」「防災訓練・避難訓練による自己防衛意識の高揚」といったことが、行政指導として地域に卸されてくる。兎に角やってみるしかない。

80世帯そこそこの小さな団地ながら、自治会長・防災委員・班長さんなど8人で自治会内の防災まち歩きを実行。自治会内のハザードマップ作製に取り組む。さていかほどの効果が出るか、これからの対応と説得力にかかるのかな。「命あってのものだね」「かけがえのない命を守る」。どこまで浸透するか。われながら見ものではある。

コメント
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