「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「秋の一夜の贅沢」

2020年09月20日 | 家族・孫話

    
  釣り船で漁場に着くまでに腹ごしらえ   これ、オレが釣ったんよ、じいちゃん食べてね
     
   75㎝もある大物カンパチはお父さんが。50㎝級の真鯛を何枚も釣り上げた孫くん。

今年もまた、この季節ならではの一夜の贅沢を味合わせてもらった。
婿殿が毎年この季節に、職場の仲間と本格的な釣りに出かける。年間計画として仲間同士積み立てをしているのだそうな。
都合さえよければ大体息子を連れて行く。今年も小5の三男坊を誘ったようである。

釣りが終わった夕方4時。「ばあちゃん、いっぱい釣れたので持って行くよ。刺身にしてみんなで食べようね」と電話をしてきた。
新鮮な魚づくしの夕ご飯をじいちゃんちで食べさせてね、という半ば催促みたいなお願いである。
75㎝に及ぶカンパチはお父さんが釣り上げた、と捧げて見せてくれる。次に50㎝級の分厚い真鯛は「これはオレが7匹も上げたんよ」と。鼻をぴくつかせながら笑う。「ほんとう?」「あったりまえじゃん、オレ海釣り得意なんよ」ときた。

タイもカンパチもこれほど大物になると、短時間でさばくのは大変な重労働になる。ばあちゃん一人に任せるわけにはいかない。
ジジも手伝うが、これまた普段魚を三枚おろしなどしたことがない。しかも包丁の切れ味もそこそこ。手を切らないように魚の骨を断つ。
予定より遅れること1時間半。なんとか形にして、取れ立ての刺身を腹一杯頬張る。そんな贅沢を味合わせてもらった。

大学生、高校生、小学生の孫三兄弟。どの子も生まれたときからずーっと成長を眺めてここまできた。
孫守をすると言いながら、実は孫守をさせてもらい、なかなかなの苦労よ、と言いつつそんな苦労の数倍を楽しませてもらってきた。
両親の愛情に輪を掛けたようなジジババのフォロー。特に三男坊は、両親から、二人の兄貴から、そしてジジババから、計り知れない引き出しをいっぱい与えてもらった。勉学はともかく、アウトドア派の何でも屋ファイター。体験こそ彼らの血となり肉となることをバカの一つ覚えのように、何でも「やってみなはれ」と背中を押してきた。押した背中から今日のような「秋の一夜の贅沢」をプレゼントしてくれた。                

コメント (2)
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