2020,9,9 救急の日。カープさんの試合
当ブログのカテゴリーに「カープ一喜一憂」というのがある。
リーグ3連覇を遂げたのは一昨年。昨年はBクラス4位に終わった。その昨年の戦いの脆さから、どの試合もハラハラドキドキする気持ちの表現を、ブログカテゴリー流に「カープ一喜一憂」と名づけた。今年のシーズンも前半までは、辛うじてそのカテゴリーが通用していた。
ところがどうだ。試合数が増えるに従って、一喜一憂などと甘いことを言ってはいられなくなった。
一つ喜んだかと思えば、間違いなく二つも三つも憂いを押しつけられる。まさに一喜二憂や一喜三憂である。こんな言葉は辞書にはないが、だらしないカープの今年の戦いぶりには、こんな悪態もついてみたくなる。
昨夜も地元マツダスタジアムで、当面の敵、最下位のヤクルトさん相手に、6回を終わった時点で10対3の7点リード。だれが見ても優勢で「今夜はイタダキッ!」と思うじゃないですか。しかも、3回にわけなく3点先制されて一旦は負けを意識した。今年の場合、序盤で3点差を付けられたらおおむね負け試合。あきらめかけたところへ、意外や意外!一気に5点をとって反発したではないの。次の回で2点。5回・6回で3点と大差を付けた。試合には「流れ」という目に見えない勢いみたいなものがあって、配色ムードを一気に逆転、中押し、ダメ押し、と来れば普通の采配なら先ず勝ち試合のはずである。
それが7回に4点、8回に3点もぎ取られて、楽勝のはずが終わってみれば、延長の末引き分け。なにやっとんじゃ!!
と、怒り心頭に発する。性根のない投手陣は先発も中継ぎも、打たれ始めたらとことん打ちまくられる。出るのはため息ばかり。
そうは言ってもカープだって、敵地で敵地で8回9回で5点ずつ10点取って7点差を大逆転したことも覚えてはいる。
そんな大逆転で勝ったことは割と早く忘れてしまう。しかし、昨夜のような大逆転負けは、何年も頭の隅にこびりつく。挙げ句「監督の采配がなっちゃいない」「投手がだらしない」「打線が終盤に1点でも取ればいい」などとタラレバノの愚痴の山を築く。そんな最たるファンの一人がここにいる。
ファン心理というのは勝手なものである。お互いにプロの選手で、生活かけて必死にやっているのだから、勝ったり負けたりが当たり前なのに、うちの矛はどんな物でも貫き通す。うちの盾はどんな鋭い矛を持ってきても防ぐ。100%勝てば勝ちすぎて面白くない、という。
面白くなくてもいいから、100戦100勝を見てみたい。などと甘ったるいこというのは、ファン失格かもね。