
とても素敵だなと思う色の名前に、「瑠璃色」がある。
漢字で書いても、少し複雑である。(まあ、すぐに書けるけどさ…。)
「ルリイロ」と、ラ行の音が3つも入っていると、何となく口がもつれそうにもなるのだけれど。
そのもつれそうに難しい漢字や音を持ちながら(持っているがゆえに?)、瑠璃色は、目に鮮やかだ。
青よりも深い輝きを持ち、紫より純粋さを感じさせる。私にとって。
秋。もう葉を散らすばかりの植物が多い中で、実を瑠璃色に輝かせているものに出合えると、なんだかとてもうれしくなる。
秋の宝石。
植物の宝石のような思いがする。
今日は、2つも瑠璃色の実に出合えた。
最初に会えたのは、クサギ。
かわいそうに、漢字では、臭い木、「臭木」と書く。
葉をちぎると、臭いにおいがするからだとか。
でも、その実は、こんなに美しい。


がくの部分が明るくて、なおさらその瑠璃色が輝いている。
もう一つは、サワフタギの実。

なんとなくブルーベリーを連想するけれど。
春に咲く花は、細かいブラシのよう。

これも、秋の日に当たって美しく輝いていた。

秋が深まると、紅葉の美しさはもちろんなのだが、実の美しさにもほれぼれすることがある。
そんな思いにさせる、瑠璃色の実と出合った今日であった。