ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

11月、息子の誕生日

2013-11-13 18:02:34 | 生き方
11月は、自分にとって、あまりよい月ではない。
新潟では、この月は、急激に冬に向かう。
毎日毎日、冷たく強い雨が降る。
しかも、天候は急変する。
雨が降っていたのもやみ、青空が見えてきたと思っていたら、また急に雨が降り出す。
強い横風を伴うから始末が悪い。
時折そこには雷を伴う。
この雷は、「雪降らし」とも言われ、雷と共に強いあられが降り注ぐこともある。
11月は、季節の変わり目の厳しい月なのだ。
太平洋側から嫁いできた母は、この時期の空を「気違い空」だなどと言っていた。
寒く雪の降る冬よりもこの時期の方が、嫌いだと。

また、よい月と思われないことに、両親の思い出がある。
かつて、私の父が、帰宅後突然倒れ、亡くなったのがこの月だった。
また、母に癌が見つかり、一時は余命がいくらもないと告げられたのも、この月だった。
暗い話しかないような11月。
だが、どっこい、1つ忘れてはいけない、とてもよいことがある。
息子の誕生日である。
その誕生日を迎え、驚くのは、息子が誕生した時の私の年齢に、息子が達したということである。
息子を見ていると、あの年齢の私は、こんなにも危うく不確かな存在だったのだろうか、と思ったりもする。
まあ、そんな感覚も、しょせん年輩者特有のものなのだろうけれど。
では、自分が現在、危なっかしくなく確かな存在かというと、決してそうではないものなあ。
50代後半になっても、バタバタしてしまうことが多いのである。
ま、そのことはおいといて…。

ここのところ、わが家族としては、娘 ―息子にとって、姉― のことばかりで、息子のことは十分に考えてあげられていないという現実がない訳ではない。
もう20代後半の立派な大人なのだから、そんな必要もないのかもしれないが。

自身の誕生日のその日、息子は、少し時間のゆとりができたからと、昼に少しの時間、年休をとって、姉の入院している病院を訪ね、言葉を交わしてきたそうだ。
その辺りは、姉、家族に対する思いを感じる。
大人になったと言えるのかもしれない。

さて、その姉こと、わが娘も、指先のしびれは訴えるが、調子はよいようである。
この日の娘のノートには、こんなことが書かれていた。

今日は… 弟の28歳の誕生日!!
おめでとぉ
こんなところで言いたくないよ…!
でも、来てくれたらちゃんと言う。
おめでとうとありがとうをねっ
こんな姉でも… 
   姉だから、しっかりしなきゃいけない弟クン。
ごめんねぇ~。なんでこんな病気になったかな。
わたしもわからないけど、楽しく生きたいと思いマス


息子曰く、
姉ちゃんの調子がよいことが、自分にとって一番の誕生日プレゼント …だとか。

さすが、大人の発言だねぇ。
そう、家族には互いの元気が何よりの幸福。


息子が元気を維持できるように、好きなRUNの計測に使うウオッチでも誕生日プレゼントとして贈ってあげようかな…。
コメント
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