ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

娘よ(24)

2013-11-26 22:58:56 | 生き方
けいれんが起こっても、今までなら、点滴のけいれん止めの薬の濃度を上げると、けいれんが起こることはなくなっていたのに、どうしたことだろう。


土曜日に、ICUで、「週末このまま何もなければ、週明けにまた一般病棟に戻す予定です。」と告げられた。
まあ、そうだよなあ、そうあってほしいなあ、と思っていた。

ところが、ICU内で、その後4度もけいれんが起こっている。
先日、けいれんが頻発した日の夜に起こったのは仕方ないとしても、この日曜日そして月曜日と度重なって起こっている。
日曜日は、夜中と言ってもいい午前3時前と午前11時半近くに。
月曜日は、午前7時半ごろに。
なぜ、こんなに起こっているのだろう?
そのたびに、けいれん止めのD剤の濃度は濃くなり、5.0、6.0そして7.0にまではね上がっている。
けいれん止めが効かなくなってきたのだろうか?
体が、この効果的だったけいれん止めの薬に慣れてしまったのだろうか?

今日は、少し下げられて6.5だったが、この濃さまでくると、娘の意識は、完全にボロボロに崩れている。
ほんの今したことも、忘れてしまっている。

先週、私は床屋に行ったのだが、娘の病室を訪ねた途端、また例によって、
「父、髪切った?」
と聞いてくる。
普通なら、一度言ったら二度は聞かないものだが、悪びれずに言う。
本人は、思ったことを率直に口に出しているだけだからだ。
かくして、5分間に3回くらい私に問う。
「父、髪切った?」

あれほど、しっかりした毎日の記録をノートに書くようになっていたというのに、今は、時々書くことは事実ではない幻想のこと。
しかもまとまりがない。
落書き以外の何物でもない。

今日にいたっては、おやつを無茶食いしたりするなど、行動も単に混乱しているだけではなく滅茶苦茶だったらしい。
また、妙に怒りっぽくなっていたり、攻撃的になっていたりしたようだ。
腰や両手に、またベルトがなされていた。
…これでは、6月の姿と同じだ。
これでは、一般病棟に戻るなど、いったいいつのことになるのだろうか?

何のために半年間苦しんできたのだろう、娘は。
いささか重すぎる、ここ数日の娘の姿である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする