ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

勇気をくれる、アルビレックス新潟L、決勝進出!

2015-12-23 22:44:29 | アルビレックス新潟
澤穂希選手の現役引退が発表されてから、何かといえば、澤、さわ、サワ。
現役最後の試合が、開催中の皇后杯全日本女子サッカー選手権大会。
トーナメントで行われているから、負ければ、即それが澤穂希の現役最後の試合という結果になる。
…ということもあって、引退会見以降の試合に対する世間の報道は、INAC神戸一辺倒の報道ぶり。
新潟県民の新聞、新潟日報も、先日の準々決勝の記事は、澤優先。
アルビレックス新潟レディースだって、準々決勝でジェフ千葉に2-0で快勝したというのに、スポーツ面は、澤のことが大きく載っていて、新潟のことはわずかであった。(ガックリ!_| ̄|○)
おーい、新潟日報やーい。県民のために、アルビ新潟L(レディース)のことも、もっと大きく報道せんかい!!!

澤穂希が所属したから、そして今年のなでしこリーグ1位だったから、とメディアの注目は、INAC神戸と日テレベレーザの対戦を強く要望しているような報道ばかり、新聞でもテレビでも目にしてきた。
だけどね、一生懸命サッカーをやって来たのは、澤だけじゃないんだよね。
今日神戸と対戦した仙台だって、日テレだって、対戦した新潟だって、選手はみんな勝ちたいんだよね。
澤選手の功績は十分認めるが、みながんばっている。

日テレベレーザ対アルビレックス新潟レディースの試合は、準決勝の第2試合として行われた。
すでにINAC神戸は、仙台に2対0で快勝して、ひと足早く決勝進出。
第2試合で、日テレが勝つのを、ほとんどの人は信じていたに違いない。
新潟を応援する人々以外は、きっと。
何しろ、日テレは、レギュラーシリーズで18試合13勝1敗4分け。
上位によるエキサイティングシリーズで、5試合3勝1敗1分け。
圧倒的な勝率であるから、どちらも1位。
さすが、優勝チームである。
対するに新潟は、レギュラーシリーズ8勝8敗2分けで5位。
エキサイティングシリーズでは、2勝2敗1分けで4位。
普通は、日テレの勝利を考えるだろう。
だけど、新潟を応援する人たちは知っている。
レギュラーシリーズの日テレの1敗は、新潟がつけたものなのだ。
だから、むざむざと負ける訳ではないだろうと、期待していた。

果たして、試合は、新潟が開始11分に先制。
しかし、さすが日テレ。途中からは、日テレの一方的攻勢。
やがて前半34分に追いつかれ、1-1。
このあと、後半の途中まで、日テレペースだったが、やがて互角の展開となった。
むしろ新潟が押し気味にも思えた。

それは、延長戦となった、延長前半、後半にも感じた。
しかし、ゴールはどちらのチームに生まれず、PK戦に。
円陣を組んだ両チームだったが、新潟の方が明るい。
笑顔も見えた。
その姿に、4年前のW杯決勝戦のPK戦を思い出した。
あの時、明るいのは日本の方であり、やはりPK戦を制したのは日本であった。

日本代表の多い日テレに対し、新潟のGKは20歳の福村。
その選手が、1人目、2人目を見事にキックのコースを予想して止めるのだから、これはたまらない。
しかし、新潟は、今年W杯に出場して準優勝したメンバーの一人上尾野辺がゴールを外し、同じくW杯メンバーの北原もキックを止められた。
PK戦は、2-2のまま5人目へ。
新潟は、見事にPKを決めた。
日テレの5人目は、今季なでしこリーグ最優秀選手賞を受賞した阪口夢穂。
その阪口のPKを若い福村がしっかり止めるのだから、これはすごい!

こうして、新潟Lは、今季リーグ1位の日テレを下し、決勝でINAC神戸と戦うことになった。
また、報道は、澤の有終を飾るINAC勝利のみを期待するのだろうが、新潟を応援する私たちは、今度こそ新潟に勝ってもらいたいと願う。
なんてったって、2年前にも新潟LはINAC神戸と決勝を戦い、2-2。
PK戦4-3で、熱戦の末敗れている。
今度こそ、優勝してほしい。
澤選手も最後かもしれないが、新潟だって能仲監督最後の一戦である。
ここまで新潟を強くした能仲監督に有終の美を飾ってほしいのだ。

準決勝勝利。
よくやった、新潟。
勇気をもらったように思う。
しかし、ここまできたからには、あと1戦を勝利してほしい。
決勝で、澤のINAC神戸を破って優勝することによって、宮間選手が言ったような、女子サッカーの文化が一つ変わるような気がするのだ。
もう1勝だ。
がんばれ、アルビレックス新潟レディース!!!







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