日本の各地で、今季一番の冷え込みだったとニュースで言っていた。
当地でも6℃と低かったのだが、新潟県内では、阿賀町津川の1.6℃をはじめ、今シーズン最も低くなった観測地点が多かったという。
上越の妙高山では初冠雪したのが見えた映像が繰り返し流されていた。
朝、外に出て、これだけ冷え込むと、やはりアサガオの花はつぼんだままだったり、先端だけわずかに開いたりしているだけで、きちんと開かないことを確認した。
だけど、こんなに寒いのにまだ咲いている花を見てびっくりした。
その花は、これ。
知る人ぞ知っているとは言わない、誰でも知っているだろう、ミニトマトの花なのだ。
ミニトマトの花と言えば夏だ。
それが、今季一番の寒さの中でまだ咲いていることに驚いた。
そればかりではない。
そのミニトマトの根元を見てみると、さらに驚く。
もうだいぶ枯れているのだ。
それなのに、茎の上の方は、まだ緑色。
つまり、下はダメになっても、上部はまだ花を咲かせようとしているのだ。
そのしぶとさというか、けなげさというか、見ていてしみじみ感心した。
この寒さではあと数日で枯れてしまうのだろう。
だけど、アサガオにせよミニトマトにせよ、命ある限り生きようとしていることを感じさせる。
命ある限り、咲こうとする、生きようとする。
そこになんともいえない美しさを感じ、花がいっそうきれいに見えるのだ。