今年も、わが家の玉サボテンが咲いた。
このピンクの美しい花。
豪華絢爛なこの花を見るたび、うっとりしてしまう。
サボテンの中では、「月下美人」がひと夜だけ美しく咲くので有名だ。
だが、わが家のこの玉サボテンもなかなかのものだ、と悦に入っているのである。
サボテンの本体から、このように長い首のように茎(?)を伸ばし、咲く。
もともと1つのサボテンから、表面の一部に子どもを作るように、増やしている。
そのせいか、わが家には4つの玉サボテンの鉢がある。
いつからか、毎年梅雨の時期に花を咲かせるようになった。
そして、このようにあでやかに美しい花を見せてくれるのである。
毎年、不思議なのだが、花が咲くときには、違う鉢なのにいっせいに咲くのである。
残念ながら1つが冬越しに失敗して腐ってしまったが、残りの3つの鉢は今年も同時に花を開かせた。
「一緒に咲きましょう。」
などと示し合わせているはずもないのだが、毎年一緒に花開くのである。
実に不思議だ。
今年の開花も同時。
いっせいに咲きそろう姿は美しかった。
翌日、強い雨風にさらされて、2つはすぐに倒れたりしおれたりしてしまった。
でも、残った1鉢は、さらにその翌朝も「行ってらっしゃい」と言うがごとく、首をこちらに向けて咲いていた。
さすがに、3日はもたずしぼんでしまう。
たいした世話もしていないのに、こうして美しく咲いてくれた玉サボテンに感謝。