ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

浮かれてばかりいられない、勝たなくちゃ

2024-10-21 20:13:30 | アルビレックス新潟

新潟シティマラソンの奮走記を書いていたら、1週間があっという間だった。

大会当日はアルビの勝利でルヴァン杯決勝進出に浮かれていたのだが、週末のリーグ戦で、マリノスに引き分けた後、ちょっとびっくりするような試合結果になってしまったのだ。

17位の京都が最下位鳥栖に勝ち、J2降格の引導を渡して勝ったのは、まだ予想できた。

柏は、最終盤にPKを与えて町田と引き分けたから、まだよしとできる。

だけど、12戦負けなしだった首位広島が15位湘南に負けた。

セレッソ大阪は、最後の最後に得たPKを止められて同点にできず、18位の磐田に勝ち点3を与えてしまった。

19位札幌も名古屋を零封して勝利した。

この、J1下位チームのキュウソネコカミ(←窮鼠猫を噛む)の結果、油断ならない状況になってしまった。

ルヴァン杯決勝だ、国立だ、と浮かれていられない状況になってしまった。

18位の磐田や19位の札幌が追いつけない圏外へなんとか進んで行きたい。

そのためには、勝ち点3を積んでいくことが必要だ。

 

他チームより試合数が多めなのに、明後日は他の下位チームよりひと足先に第35節の試合がある。

相手は東京ヴェルディ。

ヴェルディに対しては、ここのところそんなに相性は悪くないが、かつては連敗していた過去がある。

そして、降格確実とリーグ戦前は言われていたのに、どうしてどうして、現在勝ち点51の7位だ。

アルビレックス新潟は、挑戦者の気持ちでヴェルディに対する気持ちが必要だろう。

 

ホームでチームが戦うのを見られるのは、この試合と11月末のガンバ大阪戦のみとなった。

いろいろな思いがあるが、今までそうだったように、チームを信じて応援するしかない。

力のないチームが、ルヴァン杯の決勝まで進めるわけがない。

 

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母校立教大、痛快な箱根駅伝予選会トップ通過

2024-10-20 19:49:08 | スポーツ

昨日は関東の方は真夏日だったそうだ。

いつまで夏が続くの、という気がしたそうだ。

こちらは午前から雨で、夕方からは結構冷えてきた気がした。

 

そんな関東地方の酷暑の中で、午前中、箱根駅伝の予選会が行われた。

 

去年は、第100回の大会であったが、わが母校立教大学は、第99回、第100回と予選会を突破して、久々に連続出場を果たした。

それはよかったけれども、去年は予選会前に前監督が不祥事で解任されたのだった。

その逆境をはね返して、選手たちは予選会を突破し、今年1月の本選にも出場したということがあった。

そんなバタバタのせいもあって、1月の本選でシード権は獲得できなかったから、今回も立教大は予選会に出て10位以内に入り、本選出場権を獲得する必要があった。

4月から駒澤大学OBだった高林監督が就任して指導してきたとはいえ、他大学で箱根常連校はたくさんある。

監督も新任だし、選手獲得も簡単ではなかっただろうから、今年は難しいのじゃないかな、なんて素人的に考えていた。

 

ところがどっこい、であった。

 

去年まで予選会はBS日テレで放送していたのに、今年は地上波で放送していた。

以前は予選会放送なんてなかったのに、BSで放送するようになり、ついに地上波でもやるようになった。

力入れてるねえ、日テレ。

それはともかく、レースが始まって途中経過を見たら、10㎞ポイントでの10人通過順位は、なんと立教大が1位。

日本人の第2集団の前方にも立教大のランナーがいるし、後方からも次々と胸に「R」の文字のある紫のユニフォームを着たランナーが過ぎていく。

善戦以上に、よくやっていると思えた。

15㎞ポイントの通過順位も立教大が1位。すばらしい。

17.4㎞ポイントの折り返し地点の画面には、他校の選手たちに混じって、ポツリ、ポツリと立教大ランナーが通過していった。

17.4㎞ポイントの通過順位も、2位の専修大学に1分13秒の差をつけて、立教大は1位であった。

 

映像を見ると、想像以上に暑いコンディションのようだ。

想定外のことが起きなければいいが、と思っていたら、他校の選手ではわき腹を抑えたり走れなくなったりした選手が続出していた。

 

ゴール地点では、次々と外国人ランナーがゴールし、日本人1位選手も帰ってきた。

その後、ラストスパートで1人抜いて日本人3位でゴールしたのは、立教大の選手だった。

レース中個人名で呼ばれることはなくても、10人目のランナーがゴールしたのは、立教大が一番早かったのを見た。

じゃあ、立教大が予選会トップということじゃないか。

すごい!

すばらしい!!

 

次々ゴールする選手の姿を見ていたら、東海大の選手がゴール目前まで来て倒れ、棄権せざるを得なくなる姿を見た。

それによって、東海大は、予選会突破を果たせなかった。

やはり、どれだけ厳しいコンディションの中でのレースだったかということだ。

ただでさえがプレッシャーのかかる予選会。

心身相当に過酷な状態でレースをしてきたのだろうなあ。

昨年わずか3秒の差で本選出場を逃した東京国際大は、エースの外国人ランナーが腹痛を起こし、主将は途中棄権、副将はチームで11人目のゴールだったそうで、予選落ちのピンチだったが、なんとか8位となり、チーム力を発揮して本選出場を決めた。

 

結果発表では、立教大は、2位の専修大に1分3秒の差をつけて見事1位で今年も予選会を突破した。

悪コンディション下にあっても、だれもブレーキになることがなく全員が完走していたことにもチーム力の向上がうかがえた。

よくここまできたなあ、と思う。

まさかのトップ通過は、とても痛快な偉業だった。

いや、偉業と言えるのは本選でシード権を確保することかな。。

 

大学は、2024年1月の箱根駅伝本選出場を目指す「立教箱根駅伝2024」事業に取り組んできていた。

2024年に立教大は、創立150周年となるので、その記念事業の一環として箱根本選出場を目指していたのだった。

その取り組みの成果として、目標より1年早く、2023年1月に本選出場を達成することができた。

そして、不祥事が明らかになった2023年10月に開催された第100回箱根駅伝予選会では6位の成績を納め、2024年1月に2年連続となる本選出場を果たしたものの、総合14位に終わっていた。

 

今回の箱根駅伝予選会では見事にトップ通過した立教大。

常勝駒澤大で活躍した高林監督の指導が浸透しているということだろう。

調べてみると、立教大は、全日本大学駅伝でも6月の関東予選を通過し、来月の本選出場を果たしていた。

今回、酷暑の中でも、選手たちの実力を十分に発揮したその手腕は注目だ。

 

来月の全日本大学駅伝、そして1月の箱根駅伝。

母校立教大学チームの、去年以上の活躍を期待している。

 

 

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雨中、攻撃の精度欠き、スコアレスドロー ~2024第34節アウェイ横浜Fマリノス戦~

2024-10-19 14:18:08 | アルビレックス新潟

試合前からちょっと不安が広がったこの日の試合。

その不安は3つほどあった。

 

まずは、メンバー。

このメンバーの顔ぶれを見た時、ちょっと不安になったのは、後半の交代メンバーで前から攻撃力を発揮する選手がいないけど、どうかな?ということだった。

FW登録選手がいないのだ。

谷口はケガだろうけれど、鈴木孝司もメンバー外。

そこは、先発メンバーにがんばってもらうしかないかな?

まあ、攻撃的MFのダニーロ、長谷川元希、奥村仁らの個性発揮に期待することもできるだろうから、心配しないことにした。

 

それよりも、何となく嫌だったのが、放送のこと。

DAZNの今日の試合の解説は、聞きたくないなという感情があったことがマイナス気分。

去年田上が可哀そうだったからね…(意味が分かる人にはこの思い伝わるでしょう)。

 

でも、それ以上に最も不安だったのが、強い雨。

以前も書いたことがあったけど、雨のアルビの試合にはあまりいい思い出がない。

パスに乱れが生じてしまうイメージがある。

先月の川崎戦、1-5の惨敗も雨の中だった。

負のイメージなんだよな、雨は。

 

そんななかで始まった試合だったが、近ごろはどのチームも前がかりになって来る。

ボールポゼッション率が1位のアルビの2位のマリノス。

ゲームの主導権争いが続いたが、やがて時間の経過とともにマリノス以上にアルビの方が、上回り始めた。

ある程度マリノスにボールを持たせいたが、素早くうまく守備をしたり、チャンスを作って相手陣内に攻め込んだりして行くのはアルビの方だった。

雨は強かったが、そのせいでプレーに大きな影響が出ないようにうまくプレーしていた。

 

だが、前半の終わる頃、攻守にわたって積極的にチームを鼓舞してよいプレーをしていた小野が、太もも筋肉裏を痛めたのだろうか、交代せざるを得なくなってしまった。

最初の心配が当たってしまったように感じた。

こうなると、長谷川元希を入れて、長倉を小野のポジションに上げるような形にするしかないだろうけど、元希の活躍に期待した。

後半になると、マリノスは選手交代で打開を図った。

それに対し、雨中で少し動きが落ちてきたこともあり、アルビはピンチの場面も迎えるようになってきた。

そこを小島の好守や舞行龍の好判断などでしのいでいた。

 

劣勢が続いてきた中で、宮本に代わって星、

小見に代わって奥村が出るようになって、

二人同時の交代で俊敏な選手を入れ、アルビはまた少し動きの鋭さが戻ったような気がした。

なるほど、FW陣が少なくなっても、対抗できる戦術・戦力はあるのだな、と感じた。

 

この日のアルビは、マリノスよりチャンス自体は多く作っていた。

だけど、ゴール前での精度を欠いた。

クロスにしてもフィニッシュにしても、「あ~、もったいないな」と声を出してしまうことがよくあった。

やはり、雨のせいで足元が安定しなかったのかな、とも思ったが、1つでも決まれば、と残念だった。

 

結局、0-0。スコアレスドロー。

連敗を4で止める、貴重な勝ち点1ゲットということにはなった。

ただ、いくらけが人続出中だといっても、J1リーグ上位の得点力を誇るマリノス相手にクリーンシートを達成したことは、よしとしよう。

連敗中は、複数失点がひどかったからね。

この失点をしない守備はよかった。

GK小島もホッとしたことだろう。

あとは、攻撃チャンスで、確実に仕留めるってこと。

この試合の前半のように、押しているときに確実に得点できれば、勝利がつかめるはずなのだが。

もっとも、その課題は、ずうっと続いている気がするのだけども…。

 

あと心配なのは、小野のケガの具合がどの程度なのか、ということ。

勝利のためには、攻撃力のある選手を欠くのは、大きな痛手となってしまう。

小野も谷口も、せめてルヴァン杯決勝の日に間に合うように復帰してほしい。

 

次は、来週水曜日に早まった東京ヴェルディ戦。

 

ルヴァン杯決勝に向けて、いい戦いを見せてほしい。

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苦しさの中に楽しさを見つけて完走~新潟シティマラソン2024~(6;最終)

2024-10-18 14:09:18 | RUN

いよいよ40㎞ポイントまで来た。

当然なのかもしれないが、不思議なのがゴールまで距離が少なくなってくると、走り続ける人が多くなる。

最後の力が湧き出てくるということかい?

いいなあ、走る余力があって。

私には、ないぞ。特に今回は。

私は、40歩も走ると、両脚上部が痛くなっていた。

もう外側だけでなく内側も痛くなる。無理すると、けいれんが起きて歩くことも完全にできなくなりそうだ。

だから、無理はしないで歩きに変える。

 

40.7㎞で第13エイド。

水だけをいただく。アクエリアスは飲みあきた。

 

41㎞ポイントを過ぎる。

そして、あと1kmのポイントが近づくと、目の前に緑のビブスを着たランナーがいた。

彼は、マラソンを6時間ペースで走るというペースメーカーだ。

ということは、彼を抜けば、5時間台で完走できるということだ。

 

やがて、前方からにぎやかな声が聞こえてきた。その声の主は、間違いなくQちゃん高橋尚子さんだ。

そして、その後方から列をなして、ゲストランナーが続々と来た。

高橋尚子さん、大島めぐみさん、市河麻由美さん、松宮隆行さん。

現在、大島さんと松宮さんは、新潟医療福祉大学駅伝部の監督とコーチ。

新潟のためにがんばってくれている。

ゲストランナーの一人一人とハイタッチしながら、最後のパワーをいただいた。

4人連続とは、なんと豪華な計らいだろう。

皆さん、ありがとうございました。

だから、がんばります、と走り続けたかったが、脚が限界。

ハイタッチが終わって間もなく、痛くて足を引きずって歩いた。

 

競技場入口で42㎞地点。そこから約200m行って、スタジアムに入った。

あとは直線100m。ここだけは痛くても走るフォームでフィニッシュゲートまで行くぞ、と気合を入れた。

やはり両脚が痛くなったが、もうこれがラストだからどうなってもいいや、と走り続けた。

 

ガッツポーズで、ゲートの下を通過。

やった、完走したぞ。

ゴール!!!

後方を見て、一礼。

「ありがとうございました。」とつぶやいた。

記録は、グロスタイム5時間56分51秒。

ネットタイム5時間48分24秒。

ずっと痛いままだった脚だが、ここまでもたせることができた。

苦しくても、痛くても、それらを実感しながら、ここまで来た。

ヘンなのかもしれないけど、そのこと自体が楽しかった。

 

㊵10分49秒 ㊶9分11秒 ㊷9分1秒 

最後は、歩きと走りのバランスが安定して9分台ばかり。

 

フィニッシャータオルをかけてもらい、ペットボトルで水をもらった。

シューズに付けていたタグを外してから、係の人にスマホを渡して、完走記念として写真を撮ってもらった。

完走賞は、おにぎりかパックご飯の選択だが、私は後者を選択。家へのお土産ですな。

 

場内で、家に無事ゴールのメール連絡をしていたら、クラクラして目の前にはチラチラ星まで見えてきた。

やばい。やはり疲れているのだ。

取り急ぎ陸上競技場を出て、誘導路に添って、朝預けた手荷物の手渡し場所にゆっくり歩いて行った。

近くの体育館内で一度座り込んでへたり込み、ひと息ついてから更衣室で着替えた。

最後に、サトウの切り餅をいただくための列に並んだ。

食べてからスタート地点のデンカビッグスワンスタジアム行きのバスが出るところまで歩き、順番を待って乗り込んだ。

バスの車内でアルビのルヴァン杯準決勝第2戦の速報を何度もチェックした。

途中、小見の先制ゴールの方を見て、「よし!」とこぶしを握った。

 

バスがスタジアムに着いて、駐車場まで歩いているときに、太田のダメ押しゴールと第2戦も勝ったことを知った。

スタジアムを見上げて、「よく勝った!これで初の決勝進出だ。」と、アルビの勝利を心から喜んだ。てっぺんまであと1勝だ。

11月2日(土)、国立で名古屋を倒すのみだ。

 

完走の喜び。

アルビレックス新潟、勝利の喜び。

そんなものをかみしめながら、車を家に向けて走らせた。

 

家に帰ってから、RUNNETで自分の記録を確かめてみた。

「新・6時間大作戦」では、前半20㎞は7分30秒/㎞で行く作戦だった。

5㎞換算では、37分30秒ということになる。

10㎞まではその作戦で行けたが、15㎞や20㎞地点では、もうそれを上回っていた。

だが、合計でみると、147分強であり、予定した150分に近いから、うまくいっていた。

あとは、10分/kmでいいと考えていたから、5kmのラップは50分でいいという予定だったが、それ以降の5㎞のラップは最多でも49分台と、目標を達成していた。

今の自分をよく知って立てた計画が、記録の後半の低下があっても、うまくいったということだ。

苦しみ、痛みが多くなるだろうという予測通りだったから、それらが出ても「走っているからこそ、味わえる。楽しいじゃないか。」と、楽しむことに代えて完走することができた。

 

年々老化する体。

来年は出場できるかどうか分からないな、できれば出て走りたいけれども。

そんな思いがあったからこそ、今年はだいぶ長いレポートになってしまったな…。

 

以上、長々と書いてきた、新潟シティマラソン2024の奮走記を終わります。

読んでいただいた皆様、お付き合いいただき、ありがとうございましたm(_ _)m💦

 

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苦しさの中に楽しさを見つけて完走~新潟シティマラソン2024~(5)

2024-10-17 15:37:37 | RUN

この土手道を行きながらも、あと12km。

日常生活で12㎞歩くことはないが、今は前に行くのみ。

歩いて、歩いて、歩いて、走って、また歩く…で進む。

 

31㎞過ぎ、分水の川の上を舟が進むのが見えた。

気持ちよさそう、なんて快適そうなのだろう。

 

31.8㎞で第9エイド。

ここでも水とスポーツドリンクを取る。

書き忘れたが、第7エイドあたりだったか忘れたが、紙コップがなくなってしまっていて、手で受けて水を飲んだ場所もあった。

こんなのは初めての経験だった。

このエイドの裏にたまっているゴミ袋を見ても、相当な数の紙コップゴミが目に入った。

手で給水を受けたのは、環境を考えたエコな行いだったのかもしれないな。

 

同じような土手の風景が続くと、本当に遠く感じる。

そう思っていたら、急に名前を呼ばれて声援を送っていた女性は、40代の息子を持つ母だった。

その息子の小学校時代に、私は持久走の練習を教えたことがあったのだ。

「ゆっくり走っていないで、早くゴールしてスカパー見て、アルビ応援しないと!」

と、ありがたい声援を送られた。

その手には、アルビの応援うちわが握られていた。

「はーい!」とは言ったものの、脚の痛みからまた歩き出してしまったときは、期待に応えられなくてゴメンナサイの気分であった。

 

32.8kmの第4関門は、35㎞の折返しまで行って戻る人も通る、コースの要衝ポイントだ。

さらに、そこを通るときには、毎回楽しみにしているのが、ハイタッチである。

ここは、Qちゃんこと高橋尚子さんがいつも行くランナー・戻ってきたランナー双方とハイタッチをしてくれる場所なのだ。

今年も、ここにいてくれた。

このQちゃんポイントで、「毎年、今年もありがとうございま~す」とお礼を言いながら、ハイタッチをかわした。

あ、毎年と言ったけど、去年はいなかったっけ。「2年ぶり」と言えばよかったかな?

 

33kmポイントを過ぎて、第10エイド。ここには、毎年もも太郎アイスが置いてあるのだが、去年はもう「売り切れ」状態になっていた。

今年は、…?

暑い日だったせいもあり、やっぱりもう「完全消費大御礼」状態であった。

遅いと損をするねえ…今年もありつけず無念じゃ…。

仕方ない、カニカマご飯いただこう。

 

この後、毎年ごせん紅葉マラソンで会う知り合いのランナーの方に声をかけられた。

初めてお会いしたときに小学校1年生だった娘さんも中3で、来春は高校受験生なのだとか。

8年以上か…時の流れは早いなあ。

100歩くらい同行して走りながら話したが、脚がそれで限界。

「すみません、先に行ってください」とお願いせざるを得なかった。

 

長かった土手道もようやく35㎞近くの折り返し。

今度は下の道に降りた。

上をまだまだたくさんのランナーがやってくる。

上も下も、みんな歩いたり走ったり。

「痛いのは気のせい」という応援ボードを持っていた女性がいた。

「応援ありがとうございます。でもこの痛みを味わうために走っています。」

と言うと、笑ってくれた。

 

36.3㎞は、さっきの第10エイドと同じ場所だけど、第11エイド。

口の中が乾くと、こんなせんべいたちもうまく飲み込めないから、ウエアのポケットに突っ込んで、あとで食べるか、家へのお土産にするか…。

 

歩くランナーが多い中、後ろから走る足音が2つ迫ってきた。

抜かれた背中を見たら、「視覚障害」と書かれたビブスを着たランナーと伴走ランナーだった。

こういうシーンに出くわすと、「すごい。がんばっているなあ。」と感心しつつ、自分が健常者なのにと情けない思いが湧いてくるから、不思議なものだ。

でも、自分の脚はもうついていけなくなって久しい。

40、50歩ほど走ると、痛くなるので、後は歩く。

そして、その痛みがしずまったら、また40,50歩走る。

その繰り返しで前へ前へ。

 

今度は、「苦しいのは気のせい」と書いたボードを持って応援する年輩の女性がいた。

これに応える。近寄っていって、

「この苦しみを味わうために今年も参加しています」

と言うと、「ハハハハハ」と笑ってくれた。

でも、これは私の本心だ。

痛い、苦しいは当たり前。でも、生きて42キロに挑戦しているからなのだよ。

 

さきほど高橋尚子さんがいた場所に、もう彼女はいなかった。次の激励場所―たぶんゴールの陸上競技場近くへ移動したに違いない。

きっと、他のランナーを鼓舞しながら一緒に走って行ったのだ。2017年のときの私のように。(下に当時のブログ)

 

苦しみまくった今年の新潟シティマラソン(4;最終)~高橋尚子さんの引き上げる魔力、恐るべし!~ - ON  MY  WAY

30kmからの川沿いの道は、すでに走り続けることはできなくなっていた。とにかく太ももが筋肉痛になっているし、時折深呼吸もしてみたが息苦しさがある。しだいに歩きが多...

goo blog

 

平成大橋に上がって、関屋分水の対岸に渡る。

その途中で、37㎞ポイントがあるが、もっとうれしくなるのは、同じ橋上でこの看板があること。

 

あと5kmだ。

まさに、ここからカウントダウンが始まる感じだ。

 

河口が近いこの土手道からは、川幅がずいぶん広く感じる。

そこを遊覧船のような船が下流からやってきた。

後方に乗った客が、両手を振っていたので、こちらも大きく手を振って応えた。

 

38㎞そしてあと4㎞のポイントを立て続けに過ぎていく。

そこには、第12エイドがあった。

ここのエイドは、フードを供給する最後のエイド。

ご飯よりバナナだな。

 

この後の道が、少しだけ遠回りに変わっていたのはなぜかな?と思いながら本川大橋にかかると、その上が39km地点。

渡り終えると、あとは信濃川と並行している道を道なりにまっすぐ行けばよい。

よく「墓石みたい」と悪口を言われる新潟県庁のビルも見えた。

あと3kmだ。

でも、遠く感じるなあ。

 

ここまでのラップタイム。

㉛8分55秒 ㉜9分13秒 ㉝9分18秒 ㉞9分10秒 ㉟9分19秒 ㊱9分29秒 ㊲9分14秒 ㊳9分36秒 ㊴9分9秒 

9分台ばかりというのは、歩きと走りのバランスが安定していたということ。

ほぼ同じペースなのは、痛みと戦ってがんばっていた証拠と言っていいのじゃないかな。

                (つづく)

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苦しさの中に楽しさを見つけて完走~新潟シティマラソン2024~(4)

2024-10-16 16:53:35 | RUN

海が見える景色の道をずっと行く。

さあ、やっと21㎞だ。半分まであと少し。

だけど、まだ半分に行っていないのか、と時々ため息をつきたくもなる。

今までなら、もう少し軽く過ぎていた気分だけどなあ。

まあ、今までは今まで、今年は今年だ。

 

どうしたものか、脚の痛みは、太ももの上部しかも股関節の外側に現れてきた。

太もも前部が痛いのではなく、側部の上部なのだ。

この痛みをごまかすために、上りになるととにかく歩きを入れることにした。

この速くもない速さでありながら、私同様に歩く人を見ると、少し心が安らぐ。

痛みと戦っているのは、つらさを耐えているのは、私だけじゃない、という不思議な連帯感を覚えるのだ。

ありがとう、他のランナーの皆さん。

 

遠く、今夏金銀山が世界遺産に認定された佐渡島がぼんやりと見える。

そして、中間点を迎える。

今年もいるかな?あのオジサン。

いた!!サングラスと看板下げたあの人が。

「毎年、ありがとうございます!」と声をかけて、進んだ。

ここまでおよそ2時間半強。順調にいけば、5時間台前半でゴールできるはずだが、これから先は歩きが増えるから、そう甘い結果にはならないはずだ。

まずは、ゴールにたどり着くこと。それが今年の私の一番の願いであり、目標だ。

 

22㎞手前の第6エイド。

千切りたくあんが添えられたご飯を取って食べていると、私の名前を呼ぶ声が。

振り向くと、去年38km付近で私を抜いて行った、かつての職場の30代の後輩。

去年は38㎞、今年は26㎞で抜いて行かれるのは残念。

「これが今の精一杯。去年以上に体調がダメです。がんばって先に行ってください」と応えると、彼はトコトコ先に行った。

あとで調べると、彼は、私より30分くらい早くゴールしたらしい。

22㎞を過ぎ、暑さのせいか、沿道で倒れて救護を受けているランナーを見かけた。

さらに、いったん海と離れる、関屋浜の公園は23㎞地点では、ちょうど救急車が発車するところだった。

「救急車通ります。左側開けてください。」と言って、ピーポーと鳴らしながら遠くに走り去って行った。(下の写真の前方の車)

救護を受ける人たちは、きっとがんばっていたのだろうな。

私と違って、限界まで挑戦して走っていた人たちなのだろうな。

でも、私は私、そこまで突き詰めずに脚が疲れたら、すぐ休む。

それも、完走のためだ。

24㎞。ずっと海が見える道。

救急車で運ばれた人もいたが、暑いけれど風はいくらか涼しいのが救いだった。

24.8㎞の第7エイドを過ぎる。

ここからすぐに道は回り込んで関屋分水の河口に出る。

そして、堰の上が、25㎞地点。

海が見える風景と別れて進む。

最初は急な上り坂。私と同様なペースで進むランナーたちは、そのトップまでだいたいが歩く。

青山斎場の近くは下り坂。そこから再び走り始める。

だが、その先は、およそ2.5㎞が風景を楽しめない松林の中の道。

かつては、この国道402号を新川漁港までの往復20キロ近くを走るコースだったが、やたら長く感じたものだった。

26㎞ポイントは、そんなことを思い出させるところにあった。

27㎞。目の前のランナーは、若くてバネのある速い走りをするのだが、私と同じ、「走ってはしばらく歩き」を繰り返していた。

ずっと前まで走って行ってしばらくすると、ゆっくり歩く。

きっと走り続けられないような状態になっているのだろう。

そのペースが、実に面白いもので、平均すると私とほぼ同じペースなのだ。

だから、彼とは、5㎞くらい抜いては抜かれ抜いては抜かれを繰り返したのだった。

きっと走り慣れていなかったのだろうな、30㎞過ぎてからは彼に抜かれることはなかった。

 

27.2㎞の第8エイド。

私は、このエイドを楽しみにしていた。

なぜなら、ここには去年もおととしも笹団子が提供されていたからだ。

今年もそれを楽しみにしてここまで来たのに、今年は、ない!!

そんなあ~。がっくり⤵💧

仕方がないから、食べ飽きてきたけどご飯をいただき、せんべいももらった。

 

そのすぐ後、第3折り返し点、27.5㎞青山海岸海水浴場手前。

ここまで松林を長く感じたが、ランナーは前にも後ろにもたくさんいるのを確認した。

28㎞、29㎞と、27㎞地点で背中を拝んだランナーとの抜きつ抜かれつに苦笑いしながら進んだ。

 

歩き中心で行くと、青山斎場の坂の手前で今年も季節外れのハマナスの花を見つけた。

その手前では2羽のカラスがカアカアと、歩く私らをあざ笑っていただけに、美しく勇気づけてくれてありがとう。

 

暑さで特別設置したのか、関屋分水まで戻ると、30㎞手前で水分を提供するエイドがあったのは、ありがたかった。

ここから、関屋分水の土手道を行く。

前の大学生ランナー3人グループも走ったり歩いたりなのだが、「35㎞から本気になって走るか」などと笑いながら歩いたり走ったり。

若いなあ、彼らは。

私は、とても笑えない。

だって今は、歩きを入れないと前に進めないのだから。

でも、笑えないけど苦痛自体が楽しいぞ。

今こうしてマラソン大会に参加していないとこの苦痛は味わえないのだから。

 

松林も長いが、ここからの土手道も長い。約5㎞先まで行って折り返す。

まだ12㎞もあるけど、淡々と行こう。

 

その後のラップタイム。(タイム/㎞)

㉑7分23秒 ㉒8分23秒 ㉓7分8秒 ㉔7分51秒 ㉕8分41秒 ㉖8分31秒 ㉗8分14秒 ㉘9分54秒 ㉙8分41秒 ㉚9分23秒

見てのとおり、走れなくなって歩きを増やしていくと、8分台のラップタイムになってしまうのが分かる。

だんだん歩きが増えていったことを、数字は正直に示している。

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苦しさの中に楽しさを見つけて完走~新潟シティマラソン2024~(3)

2024-10-15 19:32:19 | RUN

万代シティで、ファンランは右側通行、フルなら左側通行に分かれる。

日頃よく読ませていただいている新潟日報メディアシップの建物を見ながら、万代橋の方向に曲がっていく。

万代橋手前が8kmポイント。

万代橋を渡ろうかというときに、反対方向から大柄な人が左側からこちらに走って来るのが見えた。

スマホを構える暇もなかったが、それは、だいぶスマートになった元豊山関の小柳亮太さんだった。

ゲストランナーの彼は、2kmのユニバーサルランのコースを、子どもたちと走っていた。思わず、「次にフルマラソン走るときにはがんばってください。」と声をかけた。

彼が、NHKの「ランスマ」に出て、力士からランナーになる努力をしている放送を見たことがあったからだ。

まだ若い彼の挑戦を期待したい。

 

ユニバーサルランは、年齢や障がいの有無を問わず気軽に参加できる種目でおよそ1kmのコースをフリーに走ることができる。

だから、そのときには橋の上で反対側からこんな人たちが走っているのとすれ違った。

この万代橋手前が8kmポイント。

新潟市の名所の一つ万代橋を渡っていくと、右手に朱鷺メッセが見え、

左手の歩道にはこれまたゲストランナーの一人、市河麻由美さんが手を振って応援していた。

そして、少しかたまりで走っている人がいたので誰かと思ったら、BSNアナウンサーの三石佳那さんだった。

どうやら、フルマラソンに挑戦する番組を生で収録しているようだった。

抜きながら、一応「がんばってください」と声をかけて先に行くことにした。

 

万代橋を渡り終えると、広い通りなのに名称が「柾谷小路」というメインストリートを走る。

車が走る道を、今日は人間たちに開放だ。

新潟市役所・ネクスト21の前で折り返す。

すれ違いで、5km過ぎで話をした「長倉ユニ」の女性ランナーと互いに手を振りながら、健闘を期待する。

ホテルニューオータニの交差点で反対側の方に曲がっていく。

すぐに川沿いの道に突き当たると、ファンラン10.6㎞のランナーは右に折れ、新潟市陸上競技場を目指す。

フルマラソンのランナーは、左に折れ、みなとトンネルを目指して走る。

 

新潟グランドホテル脇を通るときには、1年前に慶事で家族とここに来たことがあったことを思い出した。

教え子の結婚式で来たこともあったし、めでたい場所だなあと思いつつ通り過ぎた。

10㎞ポイントが近づき、川向こうの朱鷺メッセを見てみたら、あの建物のデザインって、大きな「船」をイメージしているのだなあと気付いたよ。

新潟市歴史博物館みなとぴあを通り過ぎると、まもなく信濃川とお別れ。

その第3エイド手前が、私のC地点(…つまりトイレに寄って小用を足すのですな)なんだが、今年は設置個数が少なかったので少し待たされ、2分30秒も時間をかけてしまった。

5基といわず、ちゃんと10基くらいトイレを設置していてほしいなあ。

用足しを終えてコースに戻ると、すぐに11㎞ポイントの第3エイド。

出した分を体に追加した…?

 

2分半も時間を食っているうちに、「長倉ユニ」の女性ランナーに追い抜かれてしまっているのが分かった。

もう一度あいさつして、先行させてもらった。

 

にぎやかにしゃべりながら走っているランナーたちがいたが、どうやら会話は中国語。

台湾からの来訪者たちらしい。

新潟シティマラソンも国際的になってきたのかな。

やがて道はぐるりと回り込むようにしてみなとトンネルへ。

入口で13㎞ポイント。

 

初めは下りになるので、走らされる感じ。

む?「ARAI」と書いてあるウエアで走っている人がいる…。

もしや春にアルビから出て行った選手の応援か?

…と思いつつ、よく考えてみたら同じ広島の新井でも、この25番は今は広島カープの監督の新井の背番号だったと気づいた。

 

やがてトンネル内でボトムに近づき、14km。

ここから今度は上りになる。

遅いペースで走ってきたつもりだったが、やはり練習不足もあって、太ももの側部が疲れてきた。

今回はちゅうちょせず、歩きを入れることにした。

きつく感じたら、恥じずに歩く。もう決めていたことだ。

 

トンネル内を走ったせいか、GPSが正常に作動しないのか、ウオッチと距離表示の数字が合わなくなってきた。

ウオッチの方が早くその距離に達してしまうが、まあ気にせずに行こう。

 

何度も歩いて、トンネルの中から外への上り坂をいくと、15kmになる。

もうすぐ「給食」ができるぞ、楽しみだなあ。

次のエイドステーションは、フードの提供もある。それが楽しみ。

 

やっと着いたぞ、フードエイド。

メインの食事は、こんなふた付きの新潟米ご飯、味噌付き。

スプーンはいらないね。

そのほか撮れなかったけど、三幸・栗山・亀田の三大製菓会社のおせんべいもあったので、1つずつポッケに入れて、走りながらいただくことにした。

最初のフードエイドでみんな並んでいたから、2分くらいも時間を使ってしまった。

そして、すぐに2つ目の折り返しを曲がると、16㎞地点。

せんべいを1つ1つ食べながら、走るというのはなかなかない経験だね。

 

よく晴れている空の下、17㎞を過ぎると、再び反対側のみなとトンネルに突入する。

下り坂は少し足を使わされてしまうが、18㎞のボトム地点へ。

 

今度も、上り坂は遠慮なく歩く。

その時、他のランナーを見て思った。

自分は背が高いからその分脚も少し長くて、上り坂は、大きく腕を振って大股で歩けば、そんなに遅くならないぞ、と。

でも、心拍も上がってしまうので、がんばりすぎないようにした。

やった、出口だ。そう思ったが、まだ上りは続く。

 

交差点まで上ると、すぐそこが19㎞地点。

「13 伊藤涼太郎」の神ユニランナーに話しかけ、「アルビ、勝ちましょう」と思いが一致。先行させてもらった。

かつての、コース変更前の駐車場ポイントを通過。

11年前は、旧コースでは5時間と時間制限が短くて、ここが37kmの関門で、5時間は無理とストップさせられたのだった。

 

37km手前で、リタイア…2013年新潟シティマラソン - ON  MY  WAY

疲れに疲れた。昨日の新潟シティマラソン、37kmの前で、時間切れ。ついでに言えば、今年は、ゲストランナー高橋尚子さんと、ハイタッチもできなかった。朝は雨も降り、...

goo blog

 

あの時は、この海岸線を逆コースで行くのだったよなあ…。

そんなことを思い出しながら、11年という月日の流れを感じ、今も走れている(歩きながらだけど)ことを、ある種しあわせなことだと思えた。

トンネルで始まった脚の痛みと戦いながら、とりあえず前に進むのみと思う私だった。

 

その後のラップタイム。(タイム/㎞)

⑧7分25秒 ⑨6分49秒 ⑩6分58秒 ⑪9分31秒(トイレ) ⑫6分52秒 ⑬6分53秒 ⑭7分6秒 ⑮7分23秒 ⑯9分21秒(エイド給食) ⑰6分58秒 ⑱7分2秒 ⑲7分54秒 

もともと20kmまでは、7分30秒/㎞でよいと思っていたのだ、悪くはない。

(つづく)

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苦しさの中に楽しさを見つけて完走~新潟シティマラソン2024~(2)

2024-10-14 21:03:27 | RUN

大会の朝、目覚めると、いい天気。

その青空の下を、車でデンカビッグスワンスタジアムまで移動。

以前駅でバス待ちしたときにいやな思いをしたから、レース前は余計な気持ちになりたくない。

だが、駐車場に止めようとする車が多くて、渋滞。

だけど、毎回ホーム戦に来ている私は、農道に逃れて混雑を避け、駐車場に無事に着いた。

今回指定された駐車場は、鍋潟駐車場。

いつもアルビのホーム戦の際に止めているのはP4駐車場なのだが、そこより少し遠く感じる。

でも、スタジアム目指していくのは、この日がアルビのルヴァン杯準決勝第2戦だけに、なんだか意気が上がる。

スタジアム前は、いつもの試合前に勝るとも劣らぬにぎわいぶり。

 

開会式でゲストランナーの高橋尚子さんの姿を見られると、安心する。

去年は、杭州アジア大会があったせいで、来られなかったからね。2年ぶり。

 

この後、スタジアムからスタート地点に歩いて移動する。

私の待機場所は、F。

S-A-B-C-D-E-F-G-H と、速さ順に並ぶ順番の後ろから3番目。

歩いて移動しながら、このスタジアムのゴール裏の空を見上げ、「アルビの今日の試合勝利!」の念を送る。

そして自分は、「ありのまま、レースを楽しみ、ゴールする」と、決意する。

 

後ろから3番目の集団だけあって、スタートラインのはるか遠くでスタートを待つ。

まだスタジアムの北側の真下。

スタート地点の県道290号線「ビッグスワン前」交差点前までは距離があった。

スタートの号砲が鳴り響いてから、道路に出ると、そこに森脇健児の姿を見た。

多分テレビ番組のゲストなのだろう。

去年は「スギちゃん」がその役目を担っていたっけ。

8分30秒近くかかってやっとスタート地点へたどり着いた。

 

そこには、佐渡市長らと混じって、高橋尚子さんのランナーを鼓舞する声が響いていた。

「私も、最後のランナーを見届けてから、最後尾から追いかけます!」

だって。元気だねえ。

その前を通り、いよいよスタートライン通過。

レースが始まった。

緊張も何もなし、ありのままを楽しんでいこう。

これが今日の自分の心の中だった。

 

なのに、50mほど走った後で、なぜか押したはずのウオッチが作動していなかったことに気づいた。

あちゃー。ま、いっか。こっからで。

そう思ったのに、なぜかこの後、走れば走るほど、ウオッチの距離の方が何十メートル化早くその距離に到達したことになっていった。

GPSおかしかった?

 

1km地点で目の前は、27番アルビ神ユニ。

長倉いいもんね~、やっぱ。

(今後、写真のゼッケン№は、すべてぼかすなど細工しました)

 

2㎞地点で、鳥屋野潟の端の橋を渡る。

橋の後、少し狭い道を走るのだが、抜いて行こうとするランナーには少し気の毒だった。

この後は、住宅地の道を行き、3km地点を通り過ぎた。

 

国道17号線新潟バイパスの下を通って、まもなく4km、応援する人が多くなってきたなというところで、後ろからあの「RUN元気いっぱい女性」の声。

そう、高橋尚子さん。

励ましの言葉をかけながら、どんどん前に進んで行き、姿が見えなくなった。

 

 

ありゃりゃ。

まもなく、まげ姿の和服集団登場。

これは、マツケンサンバ集団か?

「ひょっとしたら、去年はIKKO集団だった人たち?」と聞いたら、「どんだけ~、どんだけ~!」と答えていたから、どうやら図星だったらしい。

 

そして、5km地点には、待望の第1エイド。

今日はよく晴れていて暑いから、スポーツドリンクも水もしっかりとらないといけないな、と思い、長い列を気にせず、しっかり並んで水分を確保・補充した。

およそ3km以上、後ろから強い陽射しに照らされてきたからね。

その後、「27 長倉ユニ」を着て走っている女性ランナーを見かけた。

「長倉ユニ、いいですね」と声をかけると、私のゼッケンを見て、

 

「いつもブログ見ています。たいない(高原)も走りましたよね。五泉でも一緒に走ったと思います。今回のも楽しみにしています。」

と、予想外のうれしい返事。

ちょっと気恥ずかしかったが、ゼッケンが「50fox」のニックネーム入りだったことが、こんなところで役に立った。

 

5.3㎞付近で右に折れ、信濃川の土手のこちら側を2.4km走る。

その脇をしっかりした服装の女性が走って行った。

ゼッケンには「能登支援」の文字があった。

かっこいい。

まるで、本気で支援をお願いするための公式ランナーかと思った。

 

6㎞地点では、私と同じ「アイシテルニイガタ」ユニの男性がいたので、

「同じですね」

「今日の試合、気になりますね。勝ちましょう」

と、仲間気分で誓い合った。

 

7km地点、八千代橋の下を通って行く。

この通りも、ファンランのランナーもフルのランナーも走るこのマラソンでは、狭さを感じる。

やがて、右に折れて万代シティバスセンター方面にぶつかる道を行く。

そこには、水の第2エイドがあった。

ここでも、とにかく水分補給。

 

ここまで無理はしてこなかった。

後半に備えて、あまり脚を上げずに力を入れずに走ってきた。

7Kmまで、1キロごとのラップは、

①7分2秒 ②6分44秒 ③7分9秒 ④6分37秒 ⑤7分4秒 ⑥6分34秒 ⑦6分48秒

おおむねキロ7分前後だ。

考えていた「6時間完走大作戦」では、20kmくらいまで7分30秒/㎞で行くことになっていた。

順調に、およそ6分の1の道のりを終えた。

序盤順調。まだ体は、きつさを感じてはいなかった。

(つづく)

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苦しさの中に楽しさを見つけて完走~新潟シティマラソン2024~(1)

2024-10-13 21:03:58 | RUN

快晴。

天気のよさだけでなく、ほかもよかった。

まずは、アルビレックス新潟、ルヴァン杯準決勝第2戦も2-0で快勝。

初の決勝進出、国立での戦いが決まった。

てっぺんまであと1勝。

等々力まで行って応援してくれた5,000人のアルビサポの皆様、選手の後押しありがとうございました。

私は、バスや車で移動中だったので、この試合は全く見られなかったが、速報を見てにんまりしていたのであった。

 

そして、よかったのは、自分のことも。

新潟シティマラソン、フルマラソン完走(?)できました!

「新・6時間大作戦」見事に大当たりだったよ。

今年、体が悲鳴を上げるのは、予想通り早かった。

でも、あらかじめ予想できていたことだから、冷静に対処し、6時間弱でゴールできた。

体はボロボロになったが、67歳、フルマラソン、完走できたのが何よりです。

 

このガーミンのウオッチが記録したデータを見ると、いかに歩きが多かったかがわかる。

青が走っていたこと、緑が歩いていたことを示す。

オレンジは、図では休憩となっているが、要するにトイレに行ったりエイドで水を飲んだりフードを食べたりして動いていないことを指している。

前半は青が多いけど、中盤から後半は緑が中心で青が混じるといった様相。

要するに、それだけよく歩いたということですね。

 

5年前のように42キロすべてを走り通すことはできなくなった。

それでも、そうやって6時間の目標を達成できたことは喜ぶことにしよう。

今回は、前半から体が今までになくきつく厳しい状態になってしまったが、身体をだましだまし(?)前に進んでいった。

それでも楽しさを感じつつ、フィニッシャーになることができたのは、うれしい限りだった。

また、走っている途中、拙ブログを読んでくれている方とも出会った。

それは、とてもうれしいことだった。

今日は疲れてしまったので、今大会の自身の詳しいレポートは、明日以降、また何回かに分けて掲載しようと思う。

 

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新潟シティマラソン前夜

2024-10-12 20:27:16 | RUN

新潟シティマラソン前夜となった。

今日の新潟日報は、明日の新潟シティマラソンの特集ページを見開きで掲載していた。

気持ちよく明日を迎えたかったが、クライマックスシリーズで応援していた阪神タイガーズが、敗れてしまった。

ちょっと気落ちしたまま、明日のための準備をした。

 

服装は、今回も「アイシテル ニイガタ」のユニを着て走る。

シューズは、9月に新しいものを買った。

8,000円代のものにしようとしたが、少し合わずに別のものを探していたら、店員が持ってきたのは、16,500円のもの。

倍の金額は高い。

でも、今後も走り続けたいという願う心が、まあ仕方ないかな、という気持ちにさせた。

 

準備と言えば、完走のための作戦。

去年は、「6時間完走大作戦」を立てた。

○10kmまでは、キロ7分(7分/km)のペース。7×10=70(分)

○20kmまでの10kmが、キロ8分のペース。8×10=80(分)

○30kmまでが、キロ9分ペース。9×10=90(分)

○最後の12kmは、キロ10分ペース。10×12=120(分)

○全部で 70+80+90+120=360(分) 360分=6時間

 

今年は、「新・6時間大作戦」で行く。

○20㎞までは、キロ7分30秒のペース。7.5×20=150(分)

その辺りから体に異変が起こっても、歩くことを入れながら、前へと進む。

○それ以降ゴールまでの22kmは、キロ10分のペース。10×22=220(分)

150+220=370(分) 370分=6時間10分。

大ざっぱなペースメイクであるが、制限時間の7時間内にゴールできればいいのだ。

可能ならば、25kmくらいまでは走れるといいなあと思うが、「体よ、早く悲鳴を上げないで」と願う。

懸念しているのは、明日は暑くなりそうだということ。

体力を削られそうで、怖い。

陽射しが弱くなることを祈るしかない。

 

年々、身体のどこか悪いところが増えていく。

悲しいなあ、と思いながらも、走れるのは今しかないだろう、とも思う。

だから、明日は苦痛も含めて楽しみたい、と思う。

痛みや苦しみを感じるのは生きているから。

それを走ることで感じつつ、ゴールにたどり着いたなら、達成感を存分に味わいたい。

いざ。

 

 

 

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