万代シティで、ファンランは右側通行、フルなら左側通行に分かれる。
日頃よく読ませていただいている新潟日報メディアシップの建物を見ながら、万代橋の方向に曲がっていく。
万代橋手前が8kmポイント。
万代橋を渡ろうかというときに、反対方向から大柄な人が左側からこちらに走って来るのが見えた。
スマホを構える暇もなかったが、それは、だいぶスマートになった元豊山関の小柳亮太さんだった。
ゲストランナーの彼は、2kmのユニバーサルランのコースを、子どもたちと走っていた。思わず、「次にフルマラソン走るときにはがんばってください。」と声をかけた。
彼が、NHKの「ランスマ」に出て、力士からランナーになる努力をしている放送を見たことがあったからだ。
まだ若い彼の挑戦を期待したい。
ユニバーサルランは、年齢や障がいの有無を問わず気軽に参加できる種目でおよそ1kmのコースをフリーに走ることができる。
だから、そのときには橋の上で反対側からこんな人たちが走っているのとすれ違った。
この万代橋手前が8kmポイント。
新潟市の名所の一つ万代橋を渡っていくと、右手に朱鷺メッセが見え、
左手の歩道にはこれまたゲストランナーの一人、市河麻由美さんが手を振って応援していた。
そして、少しかたまりで走っている人がいたので誰かと思ったら、BSNアナウンサーの三石佳那さんだった。
どうやら、フルマラソンに挑戦する番組を生で収録しているようだった。
抜きながら、一応「がんばってください」と声をかけて先に行くことにした。
万代橋を渡り終えると、広い通りなのに名称が「柾谷小路」というメインストリートを走る。
車が走る道を、今日は人間たちに開放だ。
新潟市役所・ネクスト21の前で折り返す。
すれ違いで、5km過ぎで話をした「長倉ユニ」の女性ランナーと互いに手を振りながら、健闘を期待する。
ホテルニューオータニの交差点で反対側の方に曲がっていく。
すぐに川沿いの道に突き当たると、ファンラン10.6㎞のランナーは右に折れ、新潟市陸上競技場を目指す。
フルマラソンのランナーは、左に折れ、みなとトンネルを目指して走る。
新潟グランドホテル脇を通るときには、1年前に慶事で家族とここに来たことがあったことを思い出した。
教え子の結婚式で来たこともあったし、めでたい場所だなあと思いつつ通り過ぎた。
10㎞ポイントが近づき、川向こうの朱鷺メッセを見てみたら、あの建物のデザインって、大きな「船」をイメージしているのだなあと気付いたよ。
新潟市歴史博物館みなとぴあを通り過ぎると、まもなく信濃川とお別れ。
その第3エイド手前が、私のC地点(…つまりトイレに寄って小用を足すのですな)なんだが、今年は設置個数が少なかったので少し待たされ、2分30秒も時間をかけてしまった。
5基といわず、ちゃんと10基くらいトイレを設置していてほしいなあ。
用足しを終えてコースに戻ると、すぐに11㎞ポイントの第3エイド。
出した分を体に追加した…?
2分半も時間を食っているうちに、「長倉ユニ」の女性ランナーに追い抜かれてしまっているのが分かった。
もう一度あいさつして、先行させてもらった。
にぎやかにしゃべりながら走っているランナーたちがいたが、どうやら会話は中国語。
台湾からの来訪者たちらしい。
新潟シティマラソンも国際的になってきたのかな。
やがて道はぐるりと回り込むようにしてみなとトンネルへ。
入口で13㎞ポイント。
初めは下りになるので、走らされる感じ。
む?「ARAI」と書いてあるウエアで走っている人がいる…。
もしや春にアルビから出て行った選手の応援か?
…と思いつつ、よく考えてみたら同じ広島の新井でも、この25番は今は広島カープの監督の新井の背番号だったと気づいた。
やがてトンネル内でボトムに近づき、14km。
ここから今度は上りになる。
遅いペースで走ってきたつもりだったが、やはり練習不足もあって、太ももの側部が疲れてきた。
今回はちゅうちょせず、歩きを入れることにした。
きつく感じたら、恥じずに歩く。もう決めていたことだ。
トンネル内を走ったせいか、GPSが正常に作動しないのか、ウオッチと距離表示の数字が合わなくなってきた。
ウオッチの方が早くその距離に達してしまうが、まあ気にせずに行こう。
何度も歩いて、トンネルの中から外への上り坂をいくと、15kmになる。
もうすぐ「給食」ができるぞ、楽しみだなあ。
次のエイドステーションは、フードの提供もある。それが楽しみ。
やっと着いたぞ、フードエイド。
メインの食事は、こんなふた付きの新潟米ご飯、味噌付き。
スプーンはいらないね。
そのほか撮れなかったけど、三幸・栗山・亀田の三大製菓会社のおせんべいもあったので、1つずつポッケに入れて、走りながらいただくことにした。
最初のフードエイドでみんな並んでいたから、2分くらいも時間を使ってしまった。
そして、すぐに2つ目の折り返しを曲がると、16㎞地点。
せんべいを1つ1つ食べながら、走るというのはなかなかない経験だね。
よく晴れている空の下、17㎞を過ぎると、再び反対側のみなとトンネルに突入する。
下り坂は少し足を使わされてしまうが、18㎞のボトム地点へ。
今度も、上り坂は遠慮なく歩く。
その時、他のランナーを見て思った。
自分は背が高いからその分脚も少し長くて、上り坂は、大きく腕を振って大股で歩けば、そんなに遅くならないぞ、と。
でも、心拍も上がってしまうので、がんばりすぎないようにした。
やった、出口だ。そう思ったが、まだ上りは続く。
交差点まで上ると、すぐそこが19㎞地点。
「13 伊藤涼太郎」の神ユニランナーに話しかけ、「アルビ、勝ちましょう」と思いが一致。先行させてもらった。
かつての、コース変更前の駐車場ポイントを通過。
11年前は、旧コースでは5時間と時間制限が短くて、ここが37kmの関門で、5時間は無理とストップさせられたのだった。
37km手前で、リタイア…2013年新潟シティマラソン - ON MY WAY
疲れに疲れた。昨日の新潟シティマラソン、37kmの前で、時間切れ。ついでに言えば、今年は、ゲストランナー高橋尚子さんと、ハイタッチもできなかった。朝は雨も降り、...
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あの時は、この海岸線を逆コースで行くのだったよなあ…。
そんなことを思い出しながら、11年という月日の流れを感じ、今も走れている(歩きながらだけど)ことを、ある種しあわせなことだと思えた。
トンネルで始まった脚の痛みと戦いながら、とりあえず前に進むのみと思う私だった。
その後のラップタイム。(タイム/㎞)
⑧7分25秒 ⑨6分49秒 ⑩6分58秒 ⑪9分31秒(トイレ) ⑫6分52秒 ⑬6分53秒 ⑭7分6秒 ⑮7分23秒 ⑯9分21秒(エイド給食) ⑰6分58秒 ⑱7分2秒 ⑲7分54秒
もともと20kmまでは、7分30秒/㎞でよいと思っていたのだ、悪くはない。
(つづく)