第六回 真田丸 「迷走」
真田家の当主、真田昌幸はどの主君の元につこうかと未だに迷っています
自分自身が、天下を執ろうとは思ってなかったのでしょうか?
この戦国の世をどう生き残るか
サバイバル
これだったのですね
真田幸隆(真田信繫の祖父)が武田氏の重臣となり、幸隆死後
真田昌幸(信繫の父)が後を継ぎ
武田家滅亡のあと、迷走が始まります
真田昌幸は、
織田信長→滝川一益(織田方)→上杉景勝→北条氏政→徳川家康→上杉景勝
わずかな間にこれだけ揺らいでいたとは
忍びの猿飛佐助を使い、相手の動向を探りながら
身の振り方を探していたのですね
『朝令暮改・ちょうれいぼかい』 なる昌幸
(朝に出した命令を夕方にはもう改める
命令や方針が一貫せず、すぐ変わること)
堅物の長男の信幸や信濃の国衆の中は
こんな昌幸に怒りを覚えたことと思います
何度も父とぶつかる信幸(大泉洋)
家族会議もしょっちゅう
でも、戦国の世では相手を欺いたり、油断させることも
ひとつの兵法だったのですね
機を見て仕える大将を変えていくことが
真田家のサバイバル戦術だったのです
一方、浜松城にいた徳川家康は協力するとは口だけで、
のらりくらりとかわしながら、生き残る道を探っていた
家康のサバイバル術はこれだったのです
狸おやじだわ~
この間、信長の人質となっていた信繫の姉の「松」を
佐助が救い出す途中
追い詰められ松は
崖から琵琶湖に身を投げ行方不明となります
また、祖母のとりは滝川一益の人質として沼田城へ送られます
万策尽きて、呆然としていた昌幸ですが信繫からこんな事を告げられます
『 たとえ領主が変わっても信濃の景色が変わるわけではない
いつも静かに山々はそこにある
まるで、人間のいさかいを笑っているように…
この景色が好きです
信濃は日本国の真ん中ですから
信濃に生まれたことを誇りに思います 』
この言葉を聞いた昌幸は、
『 もう、どの大名にも就かない
信濃が有れば我々は強力な大名と対等に渡り合うことが出来る 』
そう言って、岩櫃(いわびつ)城と沼田城を取り返し、
信濃を守り抜くことを誓うのでした
先日、沼田の城下町を「ブラタモリ」で見ました
「河岸段丘」という地の利、
この沼田城を奪い返せば、真田家は地位を盤石なものと出来そうです
来週、題は「 奪回 」
取り返すことは出来るのでしょうか!
ところで、これはチンパンジー
先日天王寺動物園で写しました
そして、猿飛佐助 (藤井隆)
似てる?
佐助の出番が増えてきました
忍者は素破(すっぱ)、間者、忍びのこと
地域や大名によっては特殊な呼び方を使ったようです
素破
すっぱ抜かれて困ることは、みなさん、
ありませんよね~