父は生前、毎朝お仏壇の前で、般若心経を唱えていました。
朝、顔を洗ったあとは東に向かって柏手を打ち拝んでいました。
信心深いと言うよりも、先祖を大切に、との気持ちだったと思います。
そんな、父の姿を見て育った私ですが、あまり大切にしてないのです。
とにかく、うろ覚えでしかない般若心経を、そらで言えるようになることからやってみようと決めました。
ずっと、お経の本を見て唱えていたのですが、
決心してから、見ずに唱え、分からなくなったら見る。
それでなんとか覚えることが出来ました。
しかし、もうひとつ、気になるお経が…
般若心経の後、父は小声になって、ベリーショートなお経を唱えてました。
私には、耳からの記憶だけが残っています。
とうてい、正しいものとは思えません。
せっかく、般若心経を空覚え出来たので、それも何とか、と思い経本を出してきて
探しました。
手掛かりは、耳から入った、
”なむだいしだいにのかんぜおんぼさつ しじゅうじゅうだいごひゃくしょうめつ
じたびょうどうそくしんじょうぶつ”
この中で、信ぴょう性のある部分は、
「かんぜおんぼさつ」 「じたびょうどう」 「そくしんじょうぶつ」
ここだけだろうと。
でも努力?の甲斐あって、見つけました!
左のページ、これだと思います。
” 南無大慈大悲の観世音菩薩
種種重罪五逆消滅 自他平等即身成仏 ”
父はこれを唱えていたのに違いないです。
経本にちゃんとあったんですね~よかった。
このあと、父は”南無阿弥陀仏”を何度も唱えていました。
私は一回しか唱えていませんが、明日から経本に書いてある通り、”十念” です。
すなわち、
リピート、10回
です。