戦国ドラマは今までは、教科書にも挙がる英雄を取り上げることが多かったですが、
最近の傾向として、強大な国の周りを固めたであろう小国の名もなき人々を
檜舞台に立たせることも多くなったと思います。
今年の、NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」 も然り。
そんな、名もなく貧しく美しき人々が、
何を思い
どのように生き、
どのように死んで行ったか。
今日は井伊家と深い繋がりのある「龍潭寺」のお坊さんたちに着目してみました。
龍潭寺の住職 南渓和尚(小林薫さん)
井伊直平の子で直虎の大叔父にあたります。
今川家の人質となった「佐名」のお兄さん。
直虎がまだ「おとわ」時代から、直虎に危機が迫るとひょっこり現れて、
窮地から救ってきた感じがします。
というか、直虎が自ら切り抜けるように仕向ける、
深~~いおことばを投げ掛けてきた。
禅問答のように。
かと思えば、
お酒好きで道のお地蔵さんに供えてあるお酒でも饅頭でも、ひょいっと頂いてしまう、
ま、生ぐさ坊主とでも言うか…
得体の知れない人。
でも、やっぱりその奥には卓越した人を感じます。
まるで、仙人
そのお弟子さん、「昊天・こうてん」(小松和重さん)
理性派です。
物静かな人で、おとわが出家した時からあれこれと教育していました。
この入門後のおとわの奮闘ぶりはもっと見たかったなあ~
どんな修行をするのか、話が展開すると思ったのに、サラッとスラッとスルーでした。
昊天さん、龍潭寺の知識人で教育係というところでしょうか。
どこかのお寺にこのまま入られても誰も疑わない。
本物感!
同じく南渓和尚の弟子「傑山・けつざん」(市原隼人さん)
名前からしてもう、肉食系と感じてしまってます(^_^;)
ま、禅宗のお坊さんはお肉食べたらあかんか
お寺の決まり事なんぞ、何も知らずに軽い気持ちで入門した次郎法師。
傑山さんは、次郎が足取りも軽く門をくぐって行くところを、
門の外へ抱えては投げ、抱えては投げ、容赦なしでしたね。
「僧兵」 と言う言葉が戦国時代の話によく出て来ますが、
比叡山の僧兵 VS 織田信長
比叡山を焼打ちにしたのは、僧兵があまりにも力を付けすぎていたから、という事も
理由のひとつでした。
傑山さんのぐっとにらんだ顔、こわいですね~
でも、おとわの出家前でもその自由奔放な行動を案じ、
そっと見守っていた姿がありました。
多分、南渓和尚の指示と思いますが…
これから先も、ボディガードの様に次郎を支える心強い存在なのでしょうね。
昊天さんと傑山さん、お二人とも実在人物だそうです。
そして、傑山さんは、南渓和尚の後継者となるのです。
龍潭寺の僧侶の皆さん、なかなか個性的で、この先の活躍が楽しみです。
今日は、第六回 「初恋の分かれ道」
どうなるのでしょうね。
ではまた、井伊谷にて