「祇園祭」の1か月に及ぶ、行事や祭儀が7月1日より、始まりました。
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1日: (吉符入り) 神事始めのことで、各鉾町は、解体して収納してある鉾の収蔵庫を開き、1か月の無事を祈ることから、祇園祭は始まります。
長刀鉾の稚児は「お千度の儀」といって、八坂神社に、祭りの安全などを祈願します。
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2日: (くじ取り式) 山鉾巡行の順番を決めます。
「くじ取らずの長刀鉾」といい、古来、長刀鉾は先頭を務めます。
他、7基も順番が決まっていて、あとの24基の順番をくじで決めます。(山、鉾は合わせて32基あります)
京都市長の立ち会いのもと、市役所会議場にて行われます。
江戸期には、(六角堂で行われていました。)
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10日: (お迎え提灯) 神輿洗いの神輿を迎えるため、各氏子区内を提灯を立てて進みます。
(神輿洗い)は、四条大橋で、神職(八坂神社)が、鴨川の水を神輿に降りかけて清めます。
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10日~13日: (鉾建て) 釘をいっさい使わず、伝統的な縄閉め技法にて、組み立てます。「雄蝶」「雌蝶」「えび巻き」などの技法が用いられます。
鉾が建つと「曳き初め」が、行なわれます。
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15日: (斎竹建て・いみたけたて) 早朝、四条麩屋町角に、斎竹(葉つき青竹)を建てる。
これは、山鉾巡行の時、長刀鉾の稚児が太刀で、この斎竹に張られたしめ縄を切ることで巡行が始まります。この場面は、17日、TV中継が必ずありますので、ご存知の場面かと思います。
同じく、15日、(稚児社参) 長刀鉾の稚児が、八坂神社に参って、正五位の位をもらう。
以後、鉾巡行まで、身を慎み、母親さえ、触れることは出来ず、すべて、父親他、男性がお世話をされます。(女性はどうなんでしょ(ーー゛))
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16日: (宵山) 巡行前夜で、各山鉾は、提灯が灯り、祇園囃子が流れる。
鉾や山にこの日、乗ることができます。(動きませんが)
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京都では、7月に入りますと、あちこちの商店街や、もちろん鉾町に、「祇園囃子」が流れ、家まで聞こえてきますので、期末テストの勉強どころではなかったのが、私の学生時代の、思い出です。(^_^;)
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そして、17日の「山鉾巡行」と、なります。