四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

横浜のサクラ

2008-03-13 07:07:33 | 生かされて今日
 梅の花から菜の花の出番です。今年2008年の桜開花予想が出されました。私の町、横浜は3月27日、熊本市や長崎市と同じです。ふるさとの鹿児島市の開花は一日遅れの28日だそうです。年齢に応じてたった一回限りの桜の時節、大事にしたいものです。
 いま、中学から大学まで入学試験シーズン。ご父兄は心配でしょうね。

 さまざまの事おもひ出す桜かな   芭蕉

芭蕉翁が江戸で名声を得て、ふるさとの伊賀上野へ帰ると城主が別荘での観桜に招きました。若かりし昔、翁が仕えた城主の父を思い出した句です。芭蕉が俳句に縁を得たのは先代の殿様で、亡くなった年齢が今招いてくれた城主と同じだったそうで、グッときたのでしょう。武士として栄達を願っていた頃を思い出したのです。今もそのサクラは「さまざま園」と称し遺されています。翁は殿様から別荘提供の特別扱いをお断りしています。
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