四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

美智子皇后さまの歌(その2)

2010-10-28 07:04:47 | 生かされて今日
○夏草の茂れる星に還り来て
     まづその草の香を云ひし人
        (若田宇宙飛行士の地球帰還を祝されて)

○いまはとて島果ての崖(がけ)踏みけりし
     をみなの足裏(あうら)思えばかなし
          (サイパン島戦跡での慰霊)

○慰霊地は今安らかに水をたたふ
     如何ばかり君ら水を欲りけむ
          (玉砕の島、硫黄島戦跡での慰霊)

○バーミアンの月ほのあかく石仏は
     御貌(みかほ)削がれて立ち給ひけり
           (タリバンに爆破された大仏を悲しまれて)
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