四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

日蓮聖人の身延へ

2011-08-22 14:13:40 | 生かされて今日
 鎌倉幕府は元冦の国難に際して、佐渡島に流罪に処した日蓮を許して鎌倉に戻しました。晩年の日蓮聖人は身延の領主、波木井氏の招きを受けて現在の山梨県の冨士川を渡り法華経三昧の草庵に入られました。その跡が身延山久遠寺となり日蓮宗の本山です。草庵跡や御廟は特に聖人の権力に媚びないお姿を表しています。周りには多くの日蓮寺が散在して宗教の町を形成しています。
 川施餓鬼という富士川で生命を奪われた霊や東日本大震災の犠牲者の霊、自分の先祖の霊をお慰めする法要がありました。波木井氏は居城を聖人に寄進、円実寺となり、第729回目の川施餓鬼です。もちろん第1回の御導師は日蓮聖人でした。午前と午後に分かれて約1200人の立正佼成会会員がお参りしました。庭野日鑛会長ご夫妻をはじめ渡辺理事長、歴代の理事長がすし詰めの本堂に参集されました。
 読経中、故人となった両親や親戚、友人や会社の仲間、戦没のみ魂、3.11の震災犠牲者を偲びました。肉眼で見える世界に重なっている霊妙な世界が覗けた気分でした。蝉しぐれも吹き飛ばす唱題で、最後に迫力あるお九字を頂きました。
 霧がかかる身延の山は都会の山とは違い、山深く厳しい顔をしています。雨の久遠寺でも読経して、聖人のお姿を開帳して頂きました。参列して聖人の厳しい求道の気迫に、腰が引けるわがナマクラ振りを叱責される感じでした。南無妙法蓮華経
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