四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

先祖へ感謝するお彼岸

2012-03-23 18:01:50 | 生かされて今日
 正岡子規に次の句があります。
  「母の詞(ことば)自ら句になりて
        毎年よ彼岸の入(いり)に寒いのは」

お母さんが云った言葉そのままが有名な句になりました。今年の彼岸の入は3月17日、23日が彼岸明けとなりました。秋彼岸もありますが、俳句では彼岸といえば春の季語です。「花」は桜を指すように文学上の約束です。
 立正佼成会横浜教会では20日、5千のご家庭から供えられた約2万体のお戒名を仏前に読み上げて妙法蓮華經を読誦し、故人への感謝を捧げました。
今ある私たちの命は両親初め数えきれない先祖のリレーの賜物なのです。自分のイノチを25代さかのぼるとナント約3335万人の祖先になるそうです。その膨大な行動、経験や記憶は我が細胞のDNAにバッチリ残されているのです。私たちの「大いなる応援団」と云えましょう。この計り知れない潜在能力を少しでも人さまのために発揮したいものです。
 一年が過ぎ去った東日本大震災による犠牲者、行方不明者約2万人のお名前は全国の青年部員によって清書され、杉並の本部大聖堂の本尊釈尊にお供えされ心からの慰霊と早期復興が祈念されました。妻や夫を、親や子や孫を、愛する故郷を奪われた悲しみの大きさに立ちすくむばかりです。南無妙法蓮華経
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