四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

宗教協力は当たり前です

2019-01-17 07:02:14 | 元気を頂く言葉(庭野日敬師

 『戦後、佼成会の教勢がどんどん伸びていた二十年代から三十年代にかけて、「庭野の信仰は、おじやのような信仰だ」と悪口を言われることがありました。私は、佼成会の教義は日蓮(にちれん)聖人、信仰のあり方は親鸞(しんらん)上人、修行の態度は道元(どうげん)禅師をお手本にすべきだと、しばしば申してきました。

道元禅師には道元禅師の、親鸞上人には親鸞上人のすばらしさがあります。お題目を唱える私たちであっても学ぶべきところは大いに学んでいきたい、それは少しも恥ずかしいことではない、というのが私の考えでした。

ところが、それが不純な信仰と見られる時代があったのです。それがいまや「キリスト教をはじめとして宗教が分裂しているときではなく、互いに手をたずさえて一つの平和に向かって進むときです」とローマ教皇パウロ六世がおっしゃられる時代になったのです。

時代の流れもありましょうが、一仏乗(いちぶつじょう)の精神に貫かれる法華経を所依(しょえ)の経典とする私たちには、宇宙の真理はただ一つであり、それぞれの宗教はその真理の多様な表現にほかならないというのが一貫して変わらぬ信念です。だからこそ万教は同根であり、宗教協力はむしろ必然であると信じているのです。』

庭野日敬著『開祖随感』より

 

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