四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

自分の心次第です

2019-05-03 07:40:17 | 元気を頂く言葉(庭野日敬師

 『こちらの心が浄まると、この世界がそのまま「天人常充満(てんにんじょうじゅうまん)」の世界になる、と「如来寿量品」に説かれています。けれども私たちにはなかなかそうは見えず、社会のさまざまな汚ればかりが見えてしまうのです。

しかし、まわりの汚れを見る前に、自分の心の汚れを除く努力のほうが大切ではないでしょうか。

「口に妙法を呼び奉れば、わが身の仏性も呼ばれて必ず顕われ給う」と日蓮聖人は教えられました。法華経には、仏さまの願い、諸菩薩の願い、そして数知れぬ人びとの願いが込められています。その経典を毎日、朝夕に読誦する行によって自分が次第に浄化されていくと、「困った人だ」と見ていた人が、その奥にけがれのない心を持っているのが見えてきて、それに気づかずにいる不愍さに胸が痛んできます。

桑名教会の信者さんが、こんな説法をしてくださいました。大聖堂の当番団参で心の底まで洗われた気持ちになったときに、ご本仏さまが自分にほほえみかけてくださっているのが見えて、「ああ、いままで自分の目が濁っていて仏さまの本当のお姿が見えなかったのだ。みなさんのきれいな姿が見えなかったのだ」と初めて気づけた、とおっしゃるのです。』

庭野日敬著『開祖随感』より

 

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