四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

自分を写す鏡

2021-02-04 06:24:51 | 元気を頂く言葉(庭野日敬師

 『自分の顔にゴミがついていても、鏡に映してみないとそれが分かりません。そして、それに気づいたら鏡に映ったゴミではなく、自分の顔のゴミを拭き取らなくてはならないわけです。

日蓮聖人は「亀鏡(ききょう)なければ我が面(おもて)を見ず、敵なければ我が非(ひ)を知らず」と教えられました。亀鏡とは自分を照らして見る鏡、手本のことです。

そういう鏡を持たないと自分の顔が見られないように、自分の非を見せてくれる敵があって初めて、自分を正すことができるという意味です。

みなさんは法座で、「相手は自分を映して見せてくれる鏡」と教えられていると思うのですが、そういう受け取り方ができるようになってこそ、相手の至らないところを見ても、ただそれを責めるのではなく、その姿で自分の姿をあらためて振り返って見、まず自分を改めずにいられなくなってくるのです。

一億総評論家時代といわれるほど、さまざまなことに対して批判を言い立てる人が多い昨今ですが、他の欠点を批判する前に、自分の足元を見直し、お互いに「自分の非を教えてくれる善知識」と受け取れるようになってこそ、この社会が平和で住みよい社会に生まれ変わっていくのです。』

                  庭野日敬著『開祖随感』より

★自分が変われば相手が変わる。

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