『新年度は、どこでも配置転換や異動があります。抜擢されて意気込む人もいますが、その陰には、「会社は、私の働きを評価してくれない」と、すっかり落ち込んでしまっている人もおられると思うのです。
私たちは「嫌なこと」と「うれしいこと」を二つに分けてしまいがちで、自分の意にそわないことはあくまでも拒絶して、気に入るほうだけを歓迎するのですが、じつは禍福はひと続きのもの、表裏一体のものなのですね。
雨がふれば、次は晴れる日がきます。晴れが続けば、次には雨のふる日がきます。いつも春や夏のような陽気が続くつもりで有頂天になっていると、冬の寒さに震えなくてはならなくなってしまいます。
しかし、冬の日に力を蓄えておけば、その力を思いっきり発揮できる春が必ず訪れるのです。
栄転がチャンスなら、左遷もチャンスです。それをどちらに変化させていくか、自分の受け止め方次第です。
「いま自分に与えられたこの場が修行の場」と腹が決まると、たちまちそれが結果になって現われてきます。』
庭野日敬著『開祖随感』より
PS カンバックした大相撲の照ノ富士関を思い出し、今日を精一杯生き抜きましょう。神仏がご先祖が見守っていますよ。