四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

『おくのほそ道』は今日、羽黒山

2011-07-20 14:36:42 | 生かされて今日
 この湿度、炎天をはねのけて芭蕉翁と曽良さんは現代人には信じられないワラジの脚力で出羽三山の参拝にかかります。その直前、尾花沢から山寺へ40KMも寄り道して名吟を残しました。『閑(しづか)さや岩にしみ入る蝉の声』
 梅雨で増水した危険な最上川を新庄から舟で一気にくだり、修験道の聖地でかつ上野寛永寺傘下の羽黒山にたどり着きました。当時は神仏混淆で、西の熊野、東の羽黒山で山伏の聖地でした。大石田で俳諧指導をした船問屋、一栄の紹介状のお陰でしょうか一山のトップにもてなされ別院に泊まることになりました。
『五月雨をあつめて早し最上川』(原句は あつめて涼し でした)
 芭蕉は当時では老境の46才で胃腸と痔の持病あり頑丈ではないのに、この炎天下、地図もナビがないのに凸凹道をワラジで日に10里、40KMは日々歩かれ、宿も一汁一菜の食事も粗末だったのに信じらない体力です。私はすぐに脱落、置いて行かれますね。きっと体内のつくりが現代人とは違うのでしょう。胃の中のバクテリア、酵素などが違ったのでしょうね。翁いわく旅の願いは2つ、足に合う草履と清潔な宿だそうですよ。
 

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